小型二輪免許とは?取得費用や取得の流れを解説
バイクの免許は大きく分けると原付、普通二輪、大型二輪の3種類があります。小型二輪免許はこの3種類のうちどれに含まれるのか、どのようなバイクに乗れるのか、正しい知識を知りたいという方もいるのではないでしょうか。
この記事では小型二輪免許の特徴や、取得に必要な費用などを解説します。
小型二輪免許とは?

小型二輪免許とは、道路交通法で「小型限定普通自動二輪車」と呼ばれるバイクを運転できるものです。
小型限定普通自動二輪車は、排気量が51cc以上125cc以下の原付二種バイク、または定格出力が1.0kW以下の小型電動バイクが該当します。
小型二輪免許は、マニュアルトランスミッション(MT)車を運転できる小型限定普通二輪免許(以下「MT小型二輪免許」とします)と、スクーターなどオートマチックトランスミッション(AT)車のみ運転できるAT小型限定普通二輪免許(以下「AT小型二輪免許」とします)の2種類があります。
普通自動車免許を取得して乗れるのは、原動機付自転車(原付)一種のみです。原付二種に乗るには小型二輪免許を取得する必要があります。
原付一種と125ccバイクは車体の大きさや税金、保険料金などはほとんど同じです。しかし、法定最高速度は原付が30km/hなのに対して125ccバイクは60km/hで、二段階右折などの規制がない点がメリットです。原付一種では禁止されている2人乗りも可能のため、日常生活で経済的かつ便利なバイクといえるでしょう。
排気量50cc以下の原付一種と51cc~125ccの原付二種は、ナンバープレートの色などで見分けられます。原付は白地のナンバープレート、50cc~90cc以下の二種は黄色地のプレート、91cc~125cc以下はピンク地です。
小型二輪免許の概要 | |
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運転できるバイク(排気量) | 125ccまで |
2人乗り | 可能(ただし免許取得後1年間は不可) |
高速道路 | 不可 |
取得できる年齢 | 16歳~ |
取得方法 | 教習所を利用する 試験場で受ける(一発試験) |
小型二輪免許の取得費用
小型二輪免許の取得にかかる費用は、教習所へ行くか試験場の一発試験で取得するかによって異なります。
教習所を利用する場合は、地域などによって費用に幅があるでしょう。また、AT限定よりもMTは費用が高いほか、普通自動車免許を持っていると取得費用が安くなります。
普通自動車免許を持っていない人は約15万~20万、免許を持っている人は約8万~12万円が相場です。AT限定小型二輪免許の場合はさらに1万~2万下がり、免許がない人は12万~18万、免許保有者は6万~10万かかるでしょう。
一方、試験場で直接試験を受けて取得する場合は2万2,300円かかります。費用の内訳は以下のとおりです。
試験に一度で合格できれば、教習所で取得するよりも大幅に費用を抑えられます。しかし試験は難易度が高く、不合格が続く可能性もあるでしょう。受験するたびに受験料と試験車使用料がかかるため、教習所を利用したほうが安くなる可能性もあります。
小型二輪免許を取得する流れ
小型二輪免許を取得する一連の流れについて、まずは教習所を利用する場合から説明します。
教習所には公安委員会から指定を受けた公認自動車教習所と、非公認の教習所があります。公認の教習所は、卒業後に試験場で卒業証書を提出すると技能試験が免除される点がメリットです。
非公認の教習所は、さらに特定届出自動車教習所と届出自動車教習所に分けられます。非公認の教習所は卒業しても技能試験が免除されないため、多くの場合公認の教習所が利用されます。
公認の教習所で免許を取得する際の流れは、以下のとおりです。
学科・技能教習は2段階制で学びます。学科は交通法規や安全運転のマナーなど、運転に必要な知識を学びます。技能教習は教習所のコースで実際にバイクを運転しながら、知識と技術を習得するものです。1段階目で、走る、曲がる、止まるなどの基本操作を練習し、2段階目で交通ルールに従った基本走行と、危険を予測した運転の練習を行ないます。
MT小型二輪免許取得に必要な教習項目と時限数は、学科教習が26時間、技能教習は12時間です。取得に必要な期間は毎日教習所に通って10日~2週間ほどで、合計40時間程度かかるでしょう。 AT小型二輪免許の場合、学科教習は26時間で同じですが、技能教習は9時間に短縮されます。
普通自動車の免許を持っている場合は、学科教習が1時間、技能教習は10時間になります。学科教習が少ないため、1週間ほどで取得できるでしょう。AT小型二輪免許なら学科教習1時間、技能教習は8時間と短く、普通自動車免許保有者は土・日などを利用して最短2日で取得することが可能です。教習所によってはそうしたカリキュラムを組んでいるところもあります。しかし教習所の予約が多いと、2日で教習を終えることが難しい場合もあるでしょう。
教習所を卒業後に、試験場で試験を受ける流れは以下のとおりです。試験場で一発試験を受ける場合もこの流れに該当します。
適性検査は聴力や視力など簡単な身体検査で、試験場で必ず行なわれるものです。この検査結果に問題がある場合は、免許は与えられません。
学科試験は「交通法規や安全運転のマナー」「運転に関する基礎知識」に関する文章問題が90問、イラスト問題が5問の合計95問が出題され、90点以上をとる必要があります。言い回しの違いによる引っかけ問題が出るため、問題文をよく読むことが大切です。
技能試験は検定コースを運転して、運転技術を採点されます。100点の持ち点から減点方式で採点され、70点以上残っていると合格です。長袖、長ズボン、運動靴などバイクの運転がしやすい服装で試験を受けましょう。公認教習所の卒業試験に合格した場合は、技能試験は免除されます。
免許の申請手続きに必要なものは、以下のとおりです。
申請手続きに必要な費用は教習所を利用した場合と、直接試験を受けた場合で異なります。
教習所卒業の場合 | 受験料 | 1,750円 |
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交付手数料 | 2,050円 | |
合計 | 3,800円 |
直接試験を受けた場合 | 受験料 | 2,600円 |
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試験車使用料 | 1,450円 | |
交付手数料 | 2,050円 | |
取得時講習料 | 12,000円 | |
応急救護講習料 | 4,200円 | |
合計 | 22,300円 |
まとめ
小型二輪免許は、教習所を利用する方法と、試験場で試験を受けて取得する2種類の方法があります。一発試験の合格率は10~20%といわれ、難易度が高いのが特徴です。
一方で教習所は、学科も運転技術も基礎から学べるため、バイク初心者にはおすすめです。バイクは身体を露出させて乗るため、事故に遭うと大怪我を負うこともあります。免許取得は費用面だけで考えず、基本操作が身に付けられる教習所で取得するとよいでしょう。
本記事は、2023年1月30日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。