バイクの走行テクニック、ハングオン(ハングオフ)とは
ハングオン(ハングオフ)はサーキット走行で目にする機会の多い、体を大きく傾けたダイナミックなバイクの走行テクニックです。また、ハングオンは基本を押さえて練習を繰り返せば身に付けられるテクニックとも言えます。今回は、そんなハングオンの特徴や実践方法、コツについて解説します。
爽快感溢れるハングオンの特徴とは
深いバンク角とダイナミックな姿勢が特徴的なハングオンは、見た目や走行時の爽快さだけでなく、安全性に優れた走行テクニックだと言われています。なぜなら、細やかなライディングポジションの調整により無駄な動作・力が省かれ、グリップ力や安定感が増す傾向があるためです。
ハングオンは、サーキット走行でかつてのレーサーたちが考案してきた走行テクニックの集大成とも言え、ライダーが重心を大きく変えて車体にハングする(ぶら下がる)ようなポジションを取ることからハングオン・ハングオフと呼ばれています。
名称については、海外ではハングオフが正式な名称として使われていますが、日本ではハングオンという呼び名で広まっていて、それが一般的になっています。
ハングオン(ハングオフ)を用いたコーナリングの流れ
ハングオンは旋回時の瞬間的なテクニックだと認識されがちですが、実はコーナーに進入する前からコーナー終了までの一連の流れがあって初めて成せる技です。大まかな流れとしては、「必要なポジションを取るためのポジション」を取っていくという、逆算によるポジション調整の繰り返しです。具体的な順序は以下のようになります。
1.コーナリング時の体勢を決める
2.コーナリング体勢に繋げやすいターンイン体勢を決める
3.ターンイン体勢に繋げやすいブレーキング体勢を決める
4.ブレーキング体勢に繋げやすいまっすぐな体勢を決める
それでは、上記の流れを意識したハングオンでのコーナリング方法を次の項目で見ていきましょう。
ハングオンのコーナリング方法
まず、基本のまっすぐな体勢からブレーキング体勢へと繋げます。コーナー進入前はリアブレーキ、ニーグリップ強化、フロントブレーキを駆使して速度を落とし、続いて体重移動を行いながらターンインに向けた体勢を整えます。
バイクに体重を預けながら、徐々にアクセルを開けていくと車体に荷重をかけやすくなり、そこからコーナリング体勢へと繋げます。コーナーに近づいたら、目線はコーナー出口を捉えながらさらにアクセルを開けていき、車体を起こして体重移動を促します。ラストは速度を上げながらコーナー出口へ一気に走り抜けます。
これらの流れや方法を体に覚えさせ、華麗なハングオンを行うにはサーキット等の安全な場所での練習が必要です。また、練習では膝すりによる怪我を防ぐために膝当てを着用することも忘れないでください。
まとめ
ハングオンにトライする際は公道でなく、必ず安全が確保されたサーキット等で行いましょう。充実したバイクライフを送るためにも、自身や身の回りの安全を第一に考えましょう。
本記事は、2016年12月9日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
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