バイクのタイヤサイズの基礎知識と見方!リム別タイヤ幅の適合表もチェック
バイクのタイヤにさまざまなサイズがあることは知っていても、サイズの読み方やその意味までは知らないという方が多いのではないでしょうか。
また、タイヤを交換する際は、ホイールのリム幅とタイヤ幅が適合するかどうかを確認しなければいけません。適合していなければ、タイヤをきちんと装着できないだけでなく、事故などにつながるおそれがあるからです。
そこで今回は、タイヤ幅とリム幅の関係性に加えて、バイクのタイヤサイズの見方やサイズ変更した際の違いなどについて紹介します。
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バイクのタイヤサイズに関する基礎知識「タイヤ幅・リム幅」とは?
「バイク用のスタッドレスタイヤに替えたい」「タイヤやホイールをドレスアップしたい」という場合は、「タイヤ幅」と「リム幅」の関係性について頭に入れておきましょう。
タイヤを交換したい場合、まずは基礎知識として、タイヤ幅とは何か、リム幅との関係性について頭に入れておきましょう。
タイヤ幅とは?
タイヤ側面には、サイズを示す数値やメーカーロゴといった文字・模様などが表示されています。タイヤ幅とは、このようなリムガード・文字・模様を除外したタイヤの横幅のことです。「断面幅」とも呼ばれます。
タイヤによっては、ホイールのリムが傷付かないように「リムガード」という膨らみがある製品も多いです。
リム幅とは?
リム幅とは、ホイールの横幅のことを指し、「インチ」で表示するのが一般的です。このリム幅には、タイヤと接する「フランジ」と呼ばれるタイヤがはまる部分を含みません。
リム幅を示す数値は、ホイールの裏側に刻印、またはステッカーによって記載されています。具体例を挙げると、「20×8.5J 5-114.3 38」といった形で記載されており、この数値のうちリム幅は「8.5J」の部分です。この場合、リム幅は8.5インチとわかります。
タイヤには、各タイヤメーカーによって、「標準リム幅」や「適用リム幅」が設定されています。標準リム幅とは、そのタイヤに最適なリム幅のことで、適用リム幅とは、そのタイヤが許容できるリム幅を指します。
適用リム幅は、標準リム幅から±0.5~1(12.7mm~25.4mm)ほどの幅を持たせて設定されるケースが一般的です。
この標準リム幅・適用リム幅を守ってタイヤ・ホイールを選ぶことで、タイヤの性能や安全性を確保して走行できます。
タイヤ総幅・トレッド幅とは?
「タイヤ総幅」は、サイドウォールを含めたタイヤの最も広い部分の幅のことです。一方「トレッド幅」は、トレッド模様がある路面と接する部分の幅で、グリップ性能や摩耗の仕方などに大きく影響します。
これらは一般的に、規定の空気圧を入れた無負荷状態で測定されます。
タイヤ外径とは?
「タイヤ外径」とは、タイヤの外側の端から端までの直径のことです。ホイールに装着し、適正な空気圧を入れた状態で測定されます。
タイヤの外径が変わると、スピードメーターの表示に誤差が生じたり、乗り心地に影響を与えたりします。そのため、適切なサイズを選ぶことが重要です。
リム径とは?
「リム径」とは、ホイールの直径をインチ単位で表したものです。
タイヤを選ぶ際は、リム径に合ったサイズを選んでください。リム径と合わないタイヤは正しく装着できず、走行に支障をきたす可能性があります。
タイヤの高さとは?
「タイヤの高さ」とは、サイドウォールの高さを指し、以下の計算式で求めることができます。
タイヤの高さ=タイヤ幅×扁平率(へんぺいりつ)÷100
例えば、タイヤ幅が120mmで扁平率が70%の場合、タイヤの高さは120×70÷100=84mmとなります。タイヤの高さは乗り心地やハンドリングに影響するため、適切なバランスを考慮することが大切です。
扁平率とは?乗り心地との関係性
バイクのタイヤ選びで重要な要素の一つに「扁平率」があります。扁平率は、タイヤの高さや乗り心地に大きくかかわるため、正しく理解することが大切です。
扁平率の意味と計算方法
扁平率とは、タイヤの断面幅に対する断面の高さの比率を示す数値です。つまり、「タイヤの高さが幅の何%に相当するか」を表します。
扁平率の計算式は、以下のとおりです。
扁平率(%)=(タイヤの断面の高さ ÷ タイヤの断面幅)× 100
例えば、タイヤの断面の高さが112.75弌▲織ぅ笋涼婆棉が205个両豺隋扁平率は(112.75÷205)×100=55(%)となります。
扁平率と乗り心地の関係
扁平率は、乗り心地や走行性能に大きく影響を与えます。ここでは、ラジアルタイヤにおける扁平率が、クッション性やハンドリング性能に与える影響について解説します。
<扁平率が高い(サイドウォールが厚い)場合>
扁平率が高いと、段差や悪路などの路面からの衝撃を吸収しやすく、乗り心地がやわらかくなるのが特徴です。ただし、サイドウォールが厚いため、コーナリング時の安定性やレスポンスが鈍くなります。
そのため扁平率が高いタイヤは、長距離ツーリングや街乗りには向いていますが、スポーティな走行には不向きです。
ツーリングバイクやオフロードバイクでは、扁平率が高めのタイヤが採用される傾向があります。
<扁平率が低い(サイドウォールが薄い)場合>
扁平率が低いと、サイドウォールが硬くなるためハンドリングしやすく、コーナリング時の安定感も増します。また直進の安定性にも優れ、高速で走る際のグリップも良くなるので、爽快な走りが楽しめるでしょう。
一方で、サイドウォールが薄いため路面からの衝撃が伝わりやすく、乗り心地が硬いと感じる可能性があります。よって、長時間のツーリングに向いているとはいえません。
ラジアルタイヤとバイアスタイヤとは?

バイク用のタイヤには、大きく分けて「ラジアルタイヤ」と「バイアスタイヤ」の2種類があります。それぞれ構造が異なり、走行性能や用途にも違いがあるため、自分のバイクや走り方に合ったものを選ぶことが大切です。
ここからは、ラジアルタイヤとバイアスタイヤの特徴と、その違いを紹介します。
ラジアルタイヤとは?
ラジアルタイヤは、タイヤの骨組みにあたる「カーカス」がタイヤの中心から放射状(ラジアル)に配置され、その上から強化ベルトが巻かれた構造を持ちます。
この構造により、高速走行時の安定性やグリップ力が高く、耐摩耗性にも優れている点が特徴です。
また、コーナリング時にしっかりとした接地感が得られるため、スポーツバイクなどに採用されることが多い傾向があります。ただし、重い荷物を載せるバイクには適していません。
ラジアルタイヤのサイズ表記は、「R」または「ZR」が使われます。例えば「180/55ZR17」と記載されている場合は、ラジアルタイヤであることを示します。
バイアスタイヤとは?
バイアスタイヤは、カーカスが斜め(バイアス)方向に交互に重ねられ、その上からブレーカーで締め付けた構造を持ちます。
この構造により、耐荷重性に優れている点が特徴です。また、悪路や低速での走行にも安定性があり、オフロードバイクや比較的車格の小さい車両などによく使用されます。また、ラジアルタイヤと比べた場合、高速走行時の安定性はやや劣ります。
バイアスタイヤのサイズ表記には、「-」または「B」が使われます。例えば「150/80-16」と記載されている場合、バイアスタイヤであることを示しています。
ラジアルタイヤとバイアスタイヤの違い
ラジアルタイヤとバイアスタイヤの違いは、以下のとおりです。

バイクタイヤとリム幅の関係と適合リム幅を超えるリスク
バイクのタイヤ交換時には、タイヤがリム幅(ホイールの幅)に適合するかを確認することが重要です。
ここでは、タイヤとリム幅の関係、および適合リム幅を超えた場合のリスクについて解説します。
タイヤとリム幅の関係を理解しよう
バイクのタイヤとリム幅の適合は、走行安定性や操縦性に大きく影響します。
快適な走行性を維持するために、各タイヤメーカーはタイヤごとに「適合リム幅」を設定しています。バイクのタイヤを選ぶ際は、自分のバイクのホイールが適合リム幅に収まっているかを確認することが重要です。
適合リム幅を超えた場合のリスク
ホイールサイズが適合リム幅の範囲から外れると、タイヤが変形し、本来の性能を発揮でません。また、偏摩耗の原因にもなります。
さらに、極端に適合しないサイズでは、タイヤがホイールから外れたり、バーストしたりするリスクが高まります。特に、高速走行時には、大きな事故につながるおそれもあるため、適正なリム幅を守ることが不可欠です。
【リム幅別】バイクのタイヤ幅適合表
以下では、「コンチネンタルモーターサイクルタイヤ」の適合リム幅を参考にして、リム幅別にバイクのタイヤ幅適合表を作成しました。
タイヤ幅ごとの標準リム幅・適用リム幅を確認したい場合は、ぜひ参考にしてください。

出典:コンチネンタルモーターサイクルタイヤ/適合リム幅をもとに作成
バイクのタイヤサイズの見方
バイクのタイヤサイズは、タイヤのサイドウォール(側面)に表示されています。なんとなくタイヤ側面に数字が書いてあることはご存知の方も多いと思いますが、その意味について知っておくと、タイヤ交換に迷わなくなるでしょう。
なお、タイヤサイズのおもな表記方法には「メトリック表示」と「インチ表示」の2種類がありますので、それぞれの読み方を以下でご紹介します。
メトリック表示
メトリック表示は、例えば「180/55ZR17M/C71V」などのように表記されます。それぞれの数値の読み方と概要について、以下で表にまとめました。

インチ表示

インチ表示は、例えば「3.00-2151P」などのように表記されます。なお、メトリック表記はラジアルタイヤとバイアスタイヤのどちらにも適用されますが、インチ表示はバイアスタイヤにのみ適用されます。
バイクのタイヤサイズ変更するメリット・デメリット

タイヤサイズとバイクの特性には密接な関係があり、バイクメーカーが「新開発のバイクにこのサイズのタイヤを使いたい」と、タイヤメーカーにタイヤ開発の要望を出すこともあるほどです。
タイヤを太くしたり細くしたりすると、車両の特性はどのように変化するのでしょうか。どちらにもメリット・デメリットがあり、ちょうど良いバランスになるように市販車はメーカーがタイヤサイズを設定しています。
基本的には、グリップ力が必要となるスポーツ系のバイクはタイヤが太い傾向にあり、その逆にクラシックタイプや実用性重視のバイクはタイヤが細い傾向にあります。
では、バイクのタイヤサイズを変更するメリット・デメリットについて、以下で見ていきましょう。
タイヤを太くするメリット・デメリット
メリット
デメリット
タイヤを細くするメリット・デメリット
メリット
デメリット
バイクのタイヤサイズを変更する際の注意点
「太いタイヤのほうがかっこいい」「タイヤを太くしてグリップ力を上げたい」など、見た目や性能の向上を目的としてタイヤサイズを変更したい場合、以下のようなことに注意しましょう。
リム幅は純正と同じものを選ぶ
バイクのタイヤは丸くラウンドした形状(プロファイル)をしていますが、ホイールのリム幅に適合しないタイヤを無理やり装着すると、タイヤのプロファイルが変わってしまうため注意してください。
例えば、純正のホイールに太いタイヤを履かせるとすぼめられて「▲」のように尖ったプロファイルになってしまいます。逆に、純正のホイールに細いタイヤを履かせると引っ張られて潰れた丸のようなプロファイルになりかねません。
プロファイルは、バイクの走行性能に非常に大きな影響を与えます。プロファイルがタイヤメーカーの想定したものからずれてしまうと、タイヤの性能が正しく発揮されません。
例えば尖った形になると、ある一定以上にバイクを寝かし込んだときに、急にグリップを失い転倒するおそれがあります。
そのため、標準のリム幅に対応できるサイズのタイヤを選ぶことが重要です。なお、タイヤには「許容リム幅」が設定されており、この範囲内にホイールのリム幅が収まっていれば、問題なくそのタイヤを履くことができます。
タイヤサイズはワンサイズまでの変更が無難
上記のように許容リム幅の問題もありますが、ほかにもタイヤサイズをアップすると、車体のあらゆる部分に干渉する可能性があるため気を付けましょう。
例えばスイングアームに干渉したり、サスペンションに干渉したりといった問題が出る場合があります。フロントタイヤの場合フォークに干渉することもあります。
タイヤが干渉する場合、そのタイヤを装着して走行することはできないため、タイヤサイズを上げるのであればワンサイズアップまでが無難です。
逆に、タイヤを細くする場合どこかに干渉するといった問題が出ることはありませんが、走行安定性が下がり危険なため、やはりワンサイズダウンまでが無難でしょう。
扁平率を変えるとメーター誤差が発生することも
先ほども解説したように、扁平率が変わるとタイヤの高さが変わります。つまりタイヤの外径も変わるということです。
スピードメーターは、タイヤの回転数を計測してスピードを割り出しています。そのため、タイヤの外径が変わるとスピードメーターに誤差が出ます。
誤差が一定の範囲を超えると車検に受からなくなるだけでなく、スピード違反になる可能性もあるので注意しましょう。基本的には、純正と同じ扁平率にするようにタイヤを選んでください。
また、スピードメーターの誤差だけでなく、扁平率が変わることで車高も変わってしまうので、ハンドリングにも影響をおよぼす可能性があります。
好みのハンドリングになれば問題ありませんが、不安定になったりバイクを寝かし込みづらくなったりする可能性があるため、やはり純正と同じ扁平率のタイヤを装着するのが安心です。
まとめ
バイクのタイヤサイズの表記を覚えることで、タイヤ交換に迷うことがなくなり、タイヤサイズの変更にも役立ちます。タイヤやホイールを交換する際は、今回ご紹介したリム幅別のバイクのタイヤ適合表も参考にしてみてください。
タイヤサイズを変更する場合は、太くした場合と細くした場合、それぞれメリット・デメリットを考慮し、ワンサイズまでの変更に留めるのがおすすめです。
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本記事は、2025年3月25日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。