バイクのブレーキのキャリパーピストンが戻らない場合の戻し方
ブレーキを握った後にキャリパーピストンが戻らないと、ブレーキパッドがこすれたままになり、ブレーキパーツの劣化を早めることにつながります。症状がひどい場合は、走行に支障が出る可能性もあるので、戻し方を学んでおきましょう。
キャリパーピストンが戻らない原因
キャリパーピストンの異常は、以下のようなことが原因で起こります。
ピストンが戻らない場合に考えられる主な原因は、ピストンシールが劣化しているか、ブレーキフルードの入れ過ぎです。もし、この2つを直しても改善しない場合は、ブレーキフルード内にさびやゴミが混入している可能性もあります。また、マスターシリンダーに異常があることも、原因のひとつとなります。キャリパーピストンが戻らない、または、戻りにくくなると以下の症状が発生します。
ブレーキの引きずる感じが分かれば良いですが、気が付きにくいこともあります。ディスクローターなどブレーキ周りの点検を忘れないようにしましょう。
キャリパーピストンの戻し方

キャリパーピストンに異常が発生した場合は、以下の方法で改善することができます。
ピストンシールの劣化
ピストンシールを交換する必要があります。ピストンシールの劣化には、ブレーキフルードの劣化が関係しています。ブレーキフルードは2年に1度交換するよう心がけましょう。また、ブレーキキャリパーのオーバーホール時に、ブレーキのもみ出しをしっかり行わなかった場合や、シールの溝が傷ついている場合も同じ症状が発生します。
ブレーキフルードの量がいっぱいになっている
ブレーキパッドの摩耗が原因で、ブレーキフルードが減少しているときにフルードを補充すると、リザーバータンクがいっぱいになってしまいピストンが戻らなくなってしまいます。解消方法は以下の通りです。
リザーバータンクのふたを外してピストンを押し戻す
フルードがあふれてくる場合があるので、スポイトなどでフルードを吸い取っておくのが良いでしょう。
ブレーキフルード内に異物混入
異物の可能性がある場合は、ブレーキフルードの交換やブレーキキャリパーのオーバーホールを行いましょう。
マスターシリンダーの異常
マスターシリンダーが故障した場合、オーバーホールか交換が必要です。セルフメンテナンスが難しい場合は、バイクショップに修理依頼をしましょう。
ブレーキフルードの交換、また、ブレーキキャリパーやマスターシリンダーのオーバーホールなどはバイクショップでも依頼できます。セルフメンテナンスが難しい場合は、バイクショップに持ち込みましょう。
まとめ
本記事は、2018年10月30日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。