【サーキット】バイクのタイヤを温める「タイヤウォーマー」の重要性や選び方を解説
タイヤが温まっていない状態でサーキット走行をした場合、全力で走行ができないうえ、転倒のリスクも高まります。そのため、サーキット走行の前にはタイヤウォーマーを使い、タイヤを十分に温めることが重要です。
ここでは、タイヤウォーマーの重要性や選び方、使用時の注意点などについてご紹介します。
バイクのタイヤウォーマーの重要性について
タイヤには「性能を発揮できる温度」というものがあり、冷えた状態で走行するとグリップしないどころか、異常摩擦で転倒リスクも高まります。そのため、F-1やMotoGPなどではタイヤウォーマーが必需品となっています。
また、タイヤは走行するうちに温まってくるものですが、適温になるまでには、7~8分前後かかるのが一般的です。その間は全力走行することができません。そのため、タイヤウォーマーを使うことは危険を避けるだけでなく、時間のロスも減らすことができるのです。
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タイヤウォーマーの種類と選び方

タイヤウォーマーは大きく分けて「ニクロム線」と「面状発熱体」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。以下、それぞれの特徴をまとめました。
ニクロム線 | 面状発熱体 | |
---|---|---|
値段 | 2~3万円台 | 5~10万円台 |
遠赤外線効果 | 極わずか | 高い |
適温になるまでの所要時間 | 1時間前後 | 30分ほど |
修理方法 | 自分 | メーカー |
どちらが良いということはありませんが、本格的なレースで使用する場合は、タイヤが早く温まる面状発熱体のほうが使いやすいでしょう。
タイヤウォーマーの使い方と注意点
タイヤウォーマーは、タイヤに取り付けてスイッチを入れるだけで簡単にタイヤを温めることができますが、電気を使用するため火災の危険があります。その中でも特に多いのが電源の切り忘れです。
タイヤウォーマーは80度近くまで加熱するものなので、電源が入った状態で放置すればあっという間に高温に達してしまいます。ガソリンやオイルがある場所であれば大惨事につながりますので、電源の切り忘れには十分注意しましょう。
まとめ
本記事は、2019年10月30日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。