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試乗レポート モトグッチ グリーゾ

 モトグッチ グリーゾ

イタリアンバイクの老舗
モトグッツィのニューコンセプトバイク
見てくれは個性的でじつに使えるバイク
MOTO GUZZI GRISO
 グリソには個性がある。フレームのタンクレールが左右に広く張り出したスタイリング、幅広のハンドルバーにゆったりした姿勢から手を伸ばすライポジ、タンクレールがガチッとした高い剛性感を伝えるハンドリング、快適ながら高いコーナリング性能……、すべてが個性的だ。
 そのくせ、じつにトレンディでもある。ビッグVツインのトルクと鼓動感を味わいながら日常的に楽しめるストリートバイクがこぞって登場している昨今の状況において、トレンドの一翼を担っているかのようである。
 跨ると、シートレール幅が広めで、足着き性が良好なブレヴァには劣る。でもライポジは快適だしスポーティだ。幅広ハンドルはマシンを取り回しやすく、腰が入るし、ハンドル切れ角は片側34度。日常的に使いやすい。
 一瞬、エンジンが共通のブレヴァよりも、極低速域が弱い気もしたが、その実、粘りはある。6速40km/h、1500回転からガバッと開けてもスムーズに着いてくる。そして、トルクピークと出力ピークが近いスポーティな特性でも、充分な中速トルクを発揮しながら高回転に向かって立ち上がっていく。
 ハンドルバーにはフレームの高剛性感が手応えとして伝わり、ステアリングへの入力によって、車体はダイレクトに硬質に反応する。だから、コーナーにアプローチしていくときのステアリングの手応えがメリハリよく伝わり、ややスパルタンに操っていることを実感できる。そして、コーナーでGが掛かった状態になると、路面に喰い付きながらニュートラルに旋回、ホイールベースの大きさのわりにはグイグイ曲がる。高速安定性も良好。
 個性的なグリソは、機能的で快適でスポーティなのだ。
文=和歌山利弘
MOTO GUZZI GRISO ヘッドライトは伝統的な趣きのある丸型マルチリフレクタータイプ。Fフォークはショーワのφ43mm倒立型で、フルアジャスタブルだ。
MOTO GUZZI GRISO レッドゾーン8000rpmからのアナログ回転計に液晶パネルを組み合わせた計器盤は、グリソ搭載にあたって新しくデザインされたものである。
MOTO GUZZI GRISO エンジンは、オルタネーターをVバンク間に設置するなど大刷新を受けた新世代Vツインで、基本的にはブレヴァと共通である。
MOTO GUZZI GRISO フロントキャリパーはブレンボの対抗4ピストンタイプで、ディスク径はφ320mm。このブレーキはブレヴァと共通である。
MOTO GUZZI GRISO リヤギヤケースをフローティングした新しい後輪駆動システムも、ブレヴァと共通。写真の反対側、アームがない側に極太マフラーが収まる。
MOTO GUZZI GRISO テールライトはLED式。LED式とすることでスタイリングの自由度も高まり、フロントのボリューム感と対比して、テール部は絶妙に絞り込まれている。
MOTO GUZZI GRISO
SPECIFICATIONS
全長×全幅×全高 2250×870×1270(mm)
ホイールベース 1543(mm)
シート高 790(mm)
乾燥重量 229kg
エンジン 空冷90度V型2気筒4ストローク
総排気量 1064(cm3
最大出力 65kW/8000
最大トルク 94Nm/5400
燃料タンク容量 17L(リザーブ3L)
サスペンションF 倒立フォーク、フルアジャスタブル
サスペンションR シングルアーム+リンク式モノショック、フルアジャスタブル
ブレーキF ステンレス製フローティングダブルディスク320mm径、ブレンボ製4ポットキャリパー
ブレーキR シングルスティールディスク282mm径、ブレンボ製2ポッドキャリパー
タイヤサイズF 120/70-17
タイヤサイズR 180/55-17

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