バイク試乗レポート:K1200R スポーツ
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試乗レポート BMW K1200R スポーツ

 BMW K1200R スポーツ

ハーフカウル装備のロードスター
163psの底力と数々のBMWテクノロジー
日本ならBEST OF Kだ
花も実もある
スポーツバイク見参
BMW K1200R Sport
BMW K1200R Sport
 ドイツにある超弩級のハンドリングサーキット、ニュルのオールドコースで8分を切り、パワーと卓越した走りで、05年に発売になったK1200S。
 BMWらしく、シャフトドライブを使い、ロングホイールベースで安定性を確保。低い位置にビームが走るアルミフレームのフロントエンドには、ダブルリーディングアームを採用するデュオレバー(4輪のダブルウイッシュボーン式のようなサスペンション)。
 操舵と懸架を分けることで、高い吸収性と高剛性による安定性、さらにアームのジオメトリーによって、アンチダイブ効果も持つユニークなシステムだ。
 シリンダーが前傾55度の横置きクランクの並列4気筒は、168psを生み出し、市販BMW史上最強のユニット。このモデルをベースにカウルを取り去り、エンジンとハンドリングをストリートユースとしたK1200Rは、最もパワフルな味付けされたネイキッドモデルだ。出力こそ163psとなるが、それでもネイキッド最強。ハンドルを変更して、アップライトなポジションとしている。
 そして、今回、そのK1200Rにハーフカウルを付けて登場したのが、このK1200Rスポーツだ。クールビューティーさと、露出したメカニズムの荒々しさが見事に融合。じつにかっこいい。
 今回の試乗コースには峠道はなく、郊外のカフェまで往復するショートツーリング仕立てだった。あいにく、途中から雨にたたられたが、フェアリングの実力を見るには逆に好都合。フレームマウントのフェアリングなので、ハンドルまわりのよけいな慣性マスがなく、軽快。ボトムエンドからしっかりしたトルクを生み出すエンジンの恩恵もあって、走りやすい。デビューイヤーでは荒さも目立ったエンジンだが、ミッション、クラッチまわりの改良もあって、スムーズでBMWらしい回転フィールを手に入れた。首都高の湾岸線ではそのフェアリングの効果はよりダイレクトに体感。風が冷たい季節でも、これなら大丈夫。それでいて、胸のあたりには風が当たるから爽快だ。風が当たる、当たらない、という境界線がかなりくっきりしている点が気になったが、身長などでこれは印象が異なるだろう。 速度を上げると、その印象は徐々に変化し、快適さが増してゆくのが分かった。さすがアウトバーン育ち。
 価格は186.9万円をベースとして、試乗車はABSとグリップヒーターを備えたパッケージオプション21万円を上乗せした207.9万円となる。また、スイッチひとつでサスのプリロードや減衰圧を変更できるESAやパニアケースなどもオプションで選択できるから、使い方によってはスーパースポーツ並に走るツーリングバイクに仕上げることも可能なわけだ。
ライダー&文=松井 勉 写真=宮崎雄司
BMW K1200R Sport タンクは19Lを飲み込む容量を持つが、ニーグリップする部分は細身になっている。車体に身体が当たる部分は考え抜かれている
BMW K1200R Sport スクリーン高は高くないが、シートが低くなっているため、効果的に風圧をキャンセル。国内での使用ではベストな風心地だ。
BMW K1200R Sport BMWのマークはフェアリングサイドに控えめに付けられている。こうした部分がちょっとオトナな雰囲気を醸しだしてくれる。
BMW K1200R Sport ブルーのボディカラーでは、エンジン/フレーム/スイングアームなどがシルバー。シルバーのボディでは、これらはブラックになる。
BMW K1200R Sport 絞り込まれたテール部分をキュッと締める逆台形のテールランプ。薄くワイドな国産ネイキッドのテールを見慣れた目にはとても新鮮。
BMW K1200R Sport ブラケットからはえたハンドルバー。街なかから高速まで国内の速度域にはドンピシャのポジション。グリップヒーターもありがたい。
BMW K1200R Sport デュオレバーは、フォークに当たる部分はホイールを支えるアームで、カウル内にショックユニットと上下2本のアームを持つ。
BMW K1200R Sport シャフトドライブを用いるのはBMWの伝統。トルクリアクションを軽減するパラレバー式のスイングアームを採用している
BMW K1200R Sport 渦巻き状のスポークがリムのワイドさを強調。190/50ZR17のタイヤはコンチネンタルを履いていた。マフラーもパワフルなルックスだ
BMW K1200R Sport ESAは停止時に1人/1人+荷物/2人の3パターンから選択し、走行中にコンフォート/ノーマル/スポーツと硬さは変更できる。
BMW K1200R Sport 大きな速度計と小振りな回転計、マルチファンクション表示するディスプレイを装備。モニターの数字のサイズがじつに見やすい。
 
BMW K1200R Sport
SPECIFICATIONS
エンジン 水冷4ストローク4バルブ直列4気筒
総排気量 1157cc
最高出力 120Kw/10250rpm
最大トルク 127Nm/8250rpm
全長×全幅×全高 ――×――×――mm
シート高 790/820mm
車両重量 250kg
燃料タンク 19L
燃費 21.3km/L(ISOモード100km定速走行)
タイヤサイズ F120/70-17 R180/55-17
価格 186万9000円(ベーシックモデル)
207万9000円(ABS+CATモデル)
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ムーンカフェでランチ
BMW本社〜横浜・本牧まで1日ツーリング


今回、BMWジャパンのある幕張でK1200Rスポーツを借り出し、お昼は横浜のムーンカフェでランチ。この時に同席したモトラッドのディレクター、ハイナー・ファウストさんとバイク談義。「高い、と言われますが、リセールバリューまで考えると決してBMWの価格は割高ではないと思います。長く楽しめますし」と、CB1300 SUPER BOLD'ORを仮想敵とした熱いトークが。でも納得です。
ムーンカフェ

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