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試乗レポート ハーレーダビッドソン XL1200N

 ハーレーダビッドソン XL1200N

オールドファッション・ロッド
ナイトスターのマットな魅力は
XL系の新境地を開拓
ベルトガードまで専用品をフィット
HARLEY-DAVIDSON XL1200N
 アメリカ本国では07モデルからリリースされていたスポーツスターのニューカマー「ナイトスター」が、08モデルから正式に日本国内にも登場することになった。
 初めて見るナイトスターは、ビンテージ風カスタムを施したかのように、オリーブ系とブラックのツートンカラーの外装をもち、新鮮だ。
 燃料タンクのキャップやヘッドライトステー、オイルフィラーなどをはじめとした、金属部分の多くをマット仕上げとしたほか、ブラックを多用することで、ビンテージ風味をより上質に演出している。細部を見れば見るほどに、メーカーならではの仕事ぶりに感動させられる。
 前後にブラック塗装のリムを履き、フロントフォークのアウターチューブやブレーキキャリパーもブラック仕上げとなっている。小振りにデザインされたフロントフェンダーを支えるステーにも丸穴加工を施すなど、細かい部分にまで神経が使われている。なかでもパワーユニットは、ケースとシリンダーをマットに仕上げ、ヘッド部分をブラックにしたところも、このモデルの訴求力を高いものにしている要因だろう。
 前後のサスペンションはXL1200L同様、ロープロファイルの物を使い、シンプルで短くて低いという、スピード感あふれるものだ。10月から発売が予定されているナイトスターだが、カスタムモデルとしてもお薦めできる1台だ。
文=松井 勉 写真=松川 忍
HARLEY-DAVIDSON XL1200N シングルシートを基本としたXL1200N。フェンダーストラット、ウインカーボディもブラック仕上げ。車体色のマット系が似合う。
HARLEY-DAVIDSON XL1200N 速度計だけのシンプルなメーターまわりは、ブラックでまとめられている。タンクはスリムな従来タイプを継承している。
HARLEY-DAVIDSON XL1200N 軽くバフをあてたクラッチカバー、グレーに仕上げたケースとシリンダー、そして黒のヘッドと色調を変えたロッカーカバーなど、そのバランスは見事。
HARLEY-DAVIDSON XL1200N 60年代までのスポーツスターモデルに見られるようなフォークブーツを履くことで、ビンテージ風味を演出。フェンダーの短さも特徴となっている。
HARLEY-DAVIDSON XL1200N 他のスポーツスターモデル同様、クロームとなっているマフラー。ドライブベルトのカバーは、丸穴加工を施したナイトスター専用のパーツを使う。
HARLEY-DAVIDSON XL1200N エアクリーナーケースも、カムカバー同様にグレーのマット調となっている。タイマーカバーの黒が全体を引き締めているのがわかる。かっこいい。
HARLEY-DAVIDSON XL1200N
SPECIFICATIONS
エンジン 空冷4ストロークOHV 2バルブV型2気筒
排気量 1202cc
最高出力 ――Kw/――rpm
最大トルク 90Nm(9.2Kgm)/2900rpm
全長×全幅×全高 2250×935×1140mm
シート高 676mm
乾燥重量 260kg
燃料タンク 12.5L
タイヤサイズ F100/90-19 R150/80-16
価格 145万円(148万1000円)
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