バイク試乗レポート:シャレード・レーシング
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試乗レポート ヴォクサン シャレード・レーシング

 ヴォクサン シャレード・レーシング

フランスのV2スポーツは優雅で力強く
趣ある心地よさ
V2らしい個性と、フランス車らしい優雅さ
VOXAN Charade Racing
 フランスで唯一スポーツバイクを供給するヴォクサンは、創立されて10年余りの新進バイクメーカーだ。99年にはロードスターを市販開始するも02年に倒産。しかし2年前にブラックマジック、今回はシャレード・レーシングの市販化にこぎつけるなど、着実に活動を続けている。
 このシャレードは、ブラックマジックをベースにフルカウルを装着したレトロ調のカフェレーサーで、前後サスやブレーキにこだわりの逸品が採用され、強い個性を放つモデルである。
 たしかにブラックマジックと比べて、サスのスプリングはカスタムレーサーっぽくハードな味付けで、ブレーキも初期の食い付き感が強く伝わってくる。しかし個性を強く主張しても、サーキットでもワインディングでもスムーズで乗りやすい。サスもゆったりとした姿勢変化ができ、動きは優雅でさえある。
 シート高は比較的低めで、近くはないが高めにあるハンドルに手を伸ばし、エンジンを抱き込んで走るようなスタイルになる。エンジンの大きさからその存在感が伝わり、いかにもモーターサイクルに乗っているという実感がある。ゆったりとした挙動はライダーに安心感さえ与え、コーナリングも忠実だ。
 そのうえ、そのエンジンは低回転域から強いトルクを発し、その鼓動はまるで馬が路面を蹴り出すかのようにリズミカルだ。そして、低中速が豊かでも、高回転域への伸び感も心地よく、100psを発揮。使いきれる心地よさもある。こいつはもっともVツインらしい趣きを備えたVツインスポーツなのだ。
写真=ヴォクサン、和歌山利宏 ライダー・文=和歌山利宏
VOXAN Charade Racing DOHC水冷4バルブエンジンは、Vバンク角が72度で、バランサー軸を持たない。排気カムシャフトを低くして、小型化を図る。
VOXAN Charade Racing フレームは、ヘッドパイプとピボットを、左右の大径スチールパイプでボルト接合する構成で、基本はラインアップ全車に共通だ。
VOXAN Charade Racing フレームの鋳造製ヘッドパイプブロックは新気導入ダクトとエアクリーナーを兼ねる。基本設計は10年も前だが、じつに斬新である。
VOXAN Charade Racing φ41mm倒立フォークはブラックマジックのパイオリに代わりマルゾッキを採用。キャリパーはベルリンガーのラジアルマウント式。
VOXAN Charade Racing ブレーキもクラッチもマスターシリンダーには、ベルリンガー製のラジアルポンプ式が用いられる。フィニッシュはじつに美しい。
VOXAN Charade Racing リヤサスはエンジンの下に横向きに置かれ、低重心化を図る。シャレードのショックユニットは、パイオリに代わりBOS製となる。
VOXAN Charade Racing
SPECIFICATIONS
全長×全幅×全高 2110×740×--(mm)
ホイールベース 1475mm
シート高 810mm
エンジン 水冷4ストロークV型2気筒
排気量 996cc
最大出力 100ps/9000rpm
最大トルク 9.5kgm/6500rpm
圧縮比 10.5:1
乾燥重量 179kg
タイヤF 120/70ZR17
タイヤR 180/55ZR17
タンク容量 21L

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