バイク試乗レポート:DS1100
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試乗レポート ヤマハ DS1100

 ヤマハ DS1100

外装フィニッシュをお色直しシリーズの中核、充実のマイチェン
YAMAHA DS1100 YAMAHA DS1100
走りのよさは◎!ほしいのは深み……
 ヤマハのミドルクラスクルーザー、DS1100が装いを新たに登場した。エンジンを黒塗装仕上げとしたブラックと、フレアラインもようをタンクに描いたガンメタのふたつの個性から選ぶことができる。
 変更点はほかにもある。盤面にある速度マーカーに立体的なパーツを使った速度計は、まるでマイル表示をデザイン化したような補足表記を用い、このバイクにどこかボーダーレスなにおいを与えているのである。また、イモビライザーも装備され、その価値はたしかに向上しているのだ。
 走りは相変わらず。メッキシリンダー、鍛造ピストン、浸炭コンロッドの採用などで鍛えられた1063ccの空冷Vツインは、低回転から高回転までよどみなく、しかも不快な振動をほとんど乗り手に届けない。高速道路でもオーバー1500クラスのクルーザー並みのパフォーマンスを生み出すから、不満はまったくない。ふたり乗りで空いた県道を走るときも、気持ちよいペースを保つに十分な低速トルクを持ち合わせ、鼓動感と共に楽しいライディングを約束してくれた。
 それだけに、ひとりでさらに気持ちよく走るときに感じるサスペンションの追従性の遅れが少々気になった。また、この手のバイクこそ、ブレーキングにも味わいを求めたいところ。ラジアルマスターに、ラジアルマウントキャリパーを……とまではいわないが、景色を眺めつつ、加減速の風合いも楽しむ。それぐらいの和みの心を満たすだけのハード的バックアップがほしいところ。そんな思いになるのも、このDS1100の走りの心地よさあってこそだ。
 輸入車と逆車の狭間で、厳しい立場なのはお察しするが、このクラスの身軽さとトルク感のバランスは侮れない。それだけに、前述の願いはなおのことなのである。同時に、各部のパーツのマテリアルを鉄風プラスチックに代わる別のアプローチを検討してもいい時期にきているのではないだろうか。
写真=松川 忍 文=松井 勉
ガンメタの色調だけでフレアを表現したシブイ仕上げ。フレア同士が絡むことなく独立して流れるあたりもセンスのよさを感じる ガンメタの色調だけでフレアを表現したシブイ仕上げ。フレア同士が絡むことなく独立して流れるあたりもセンスのよさを感じる
シートの表革もエンボス調のざらっとした風合いに変わった。タンデムシートの乗り心地はまずまず。しかし、つかまる部分がほしいとの声も、タンデムライダーからは聞かれた スポーツウオッチを思わせる速度計。シルバーの部分の速度表記がマイル表示のようでオシャレ。20km/h刻みの速度表示部分に立体的なマーカーがある
ブラックカラーはエンジンも黒仕上げ
車体色がブラックのモデルは、ヘッドライトボディ、フォークのアウターチューブ、そしてクランクケースまでマットブラック仕上げとなる。ガンメタのようなフレアペイントは入らないが、精悍かつワイルドな仕上がりは迫力十分。大いに選択に悩む2色なのだ
SPECIFICATIONS
全長×全幅×全高 2405×895×1095(mm)
シート高 690mm
ホイールベース 1640mm
最低地上高 145mm
乾燥重量 262kg
エンジン 空冷4サイクルOHC2バルブV型2気筒
ボア×ストローク 95.0×75.0(mm)
総排気量/圧縮比 1063cc/8.3
最高出力 60ps/5750rpm
最大トルク 8.3kg-m/2500rpm
燃料タンク容量 17L
燃料供給 キャブレター
ミッション 常時噛合式5段リターン
ブレーキF 油圧式ダブルディスク
ブレーキR 油圧式ディスク
タイヤサイズF 110/90-18
タイヤサイズR 170/80-15
ボディカラー ガンメタ、ブラック
メーカー希望小売価格 81万1450円(ガンメタ)
90万1950円(ブラック)
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