バイク試乗レポート:ハイパーモタード1100
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試乗レポート ドゥカティ ハイパーモタード1100

 ドゥカティ ハイパーモタード1100

ドゥカティ初のモタードは
オンロード専用のおもい切った設計
日本の道路にはベストマッチだ
待望のモタード夏には日本に上陸
DUCATI Hypermotard1100
DUCATI Hypermotard1100
 ドゥカティは、スポーツバイクの可能性を求め、さまざまな挑戦をしている。しかし、正直なところハイパーモタードを初めて見た時は驚いた。モタードというものは、オフロードモデルをベースにしてオンロードの性能を与えたマシンのことだ。
 ところがコイツは、車体もエンジンもスポーツバイクのまま。オフロードのことなんてまったく考えていない。言ってみれば形だけの偽者である。と、硬いことを言う人もいるだろうが、じつはこの設計思想、とても市場にマッチしているのである。
 そもそもモタードが最近注目されているのは、ストリートで楽しく走ることのできるスポーツバイクを多くのライダーが欲しているからだ。オフも走りたいなんて真剣に考えている人はほとんどいない。それよりも高速道路を走る余裕のパワー、質感やステイタス性の高さがあればなぁ、なんて、みんな口にこそしないが、心の中じゃ思っているにちがいない。ハイパーモタードは、そういう人たちのハートを直撃した。発売が決まっていないうちから予約したいという人が出てくるほどの人気になったのだ。
 この反応にドゥカティも本腰を入れて開発をスタート。そして今回いよいよリリースが決定し、世界中からメディアを集めての試乗会が行われることになった。興味津々で走り出した瞬間、思わず笑みがこぼれた。面白いのである。
 軽量な車体に実用域での運動性を高めたハンドリング、そして自由にマシンを操ることのできる、リラックスしたポジション。空冷のLツインは、さらに熟成されてスムーズかつパワフル。騒音対策で排気音は抑えられているにもかかわらず、スロットルを開けると素晴らしいツインのビートを響かせる。
 これはどういうことか? 市街地からワインディングまで元気に走ることができる。これは容易に想像できる。しかし、大事なのはもっと別なところにあった。大きなハンドルと高い重心により、ハンドルに力を入れたり、体重移動すればマシンは即座に反応する。トルクフルなエンジンもスロットルを開けた瞬間、ドコドコとマシンを力強く押し出す。そういうダイレクトな反応がとても面白い。つまりだれがどこを走っても刺激的なのだ。スーパースポーツのように走る場所やライダーのテクニックによって面白さのレベルが極端に変わることがない。
 もちろんその一方でサーキットを走っても十分満足できる限界性能も持っている。人によってはハンドリングが、若干、神経質に感じるかもしれない。ドゥカティだもの、多少は手強い部分があったとしても、それは乗りこなすための楽しみとして考えてしまえばいいじゃないか。
 1日たっぷりと走って思ったことは、日本を走るならスポーツバイクってこれくらいのレベルがちょうどいい。大人のライダーにとても人気となりそうな予感のマシンだった。
文=後藤 武 写真=ドゥカティ
DUCATI Hypermotard1100 ライトカウルとフェンダーは一体式。エアインテークが設けられている。特徴的なフロントマスクがこのマシンのデザインのポイントだ。
DUCATI Hypermotard1100 タンク脇にあるシュラウドは、本来ラジエターをカバーするものだが、モタードイメージと冷却エア導入のため装着されている。
DUCATI Hypermotard1100 サイレンサーはシート下からデュアルで飛び出す。その上にはウイングタイプのボティにテールランプがマウントされている。
DUCATI Hypermotard1100 パワーユニットはドゥカティがロードスポーツに理想的だと豪語する伝統の空冷LツインOHC2バルブ1100ccのDSエンジン。
DUCATI Hypermotard1100 フロントキャリパーはブレンボをラジアルマウント。ローターもブレンボのφ310mm。ブレーキのタッチは非常に鋭い。
DUCATI Hypermotard1100 スイングアームは十分な剛性を持ちながら軽量なドゥカティ得意のモノアーム。アルミのキャスティングで作られている。
DUCATI Hypermotard1100 アルミホイールのサイズはフロントが3・50×17、リヤは5・50×17。Sモデルは鍛造で、前後で2kg軽量だ。
DUCATI Hypermotard1100 シートは運動性とデザインを追及し845mmと高め。幅が狭いこととマシンが軽量なため、停車した時もそれほど足着き性に苦労することはない。
DUCATI Hypermotard1100 DUCATI Hypermotard1100 デザインで最大の特徴がこのミラー。なんと折りたたみ式で、走行時は引き出して使用する。ロック機構があるため走行時に倒れることはない。
DUCATI Hypermotard1100
SPECIFICATIONS
エンジン 空冷4ストロークOHC 2バルブL型2気筒
総排気量 1078cc
ボア×ストローク 98×71.5mm
最高出力 66Kw(90ps)/7750rpm
最大トルク 102.9Nm(10.5Kgm)/4750rpm
全長×全幅×全高 2120×――×1155mm
シート高 845mm
乾燥重量 177kg
燃料タンク 12.4L
タイヤサイズ F120/70-17 R180/55-17
価格 価格未定
(スペックは国内導入予定の1100Sのデータ)
試乗会の合間に出かけたリストランテ
ウニと海藻のパスタに納得

試乗会が行われたサルディニア島では、以前から行ってみたいリストランテがあった。その名はAl Tuguri。アルゲーロの街にあるこの店では、海藻を練りこんだ麺に生ウニのソースを使ったオリジナルパスタが有名。自由時間に日本人ライダー4人でバスに乗って出かけていった。ムール貝の前菜やアカザエビの料理なども含め、海の料理を満喫。「旨い!」を連発。でも最近の円安で会計はちょっと大変でした。
Al Tuguri

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