バイク試乗レポート:GT1000
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試乗レポート ドゥカティ GT1000

 ドゥカティ GT1000

懐かしげな70年代のバイクのよう
それでいてドゥカらしさを秘めたスポーツクラシックシリーズの末弟
一見、普通のようでも性格はドゥカそのもの
DUCATI GT1000
 ドゥカティのスポーツクラシックファミリーの2台、ポール・スマートとスポーツ1000は、すでに昨年の秋にリリースされているが、残る1台が今回登場のGT1000だ。前出の2台は、ライディングポジションが前傾し、カフェレーサー的な趣きがあるのに対し、このGTは上体がアップライトに起きている。跨った感じは、まるっきり昔ながらのバイクなのだ。
 GT1000は71年に登場したGT750をモチーフとし、70年代の普通のバイクのようであって、ほかの2台と車体の基本を共用しながら、対照的なライポジによって大きく違ったキャラクターを持たされている。
 足つき性こそあまりよくないが、厚めのシートのおかげで座り心地はよく、下半身もゆったりしている。楽な姿勢で高い位置から周囲を見渡せるから、精神的にも余裕がある。ハンドル切れ角もほかの2台よりも大きく、国産車に近いレベルにあるから取りまわしも楽。そんな状態で、ドゥカのLツインサウンドとビートを全身で感じながら、駆っていくことができるのだ。
 しかも、快適でテイスティなだけではない。ドゥカらしくスポーティなのだ。いや、ライポジが快適なだけに、このスポーティさは新鮮でもある。
 低中速トルクが豊かなエンジンは、1速なら低回転からスロットルワークだけで、フロントを軽く持ち上げてくれる。そして、ワインディングでは、重く感じたステアリングが軽快に生き生きとしてくる。超現実的なスタイルで、ドゥカらしさを楽しむことができるのだ。
ライダー・文=和歌山利宏 写真=ドゥカティ
DUCATI GT1000 丸型のヘッドライトには伝統的な美しさがある。マルゾッキ製フロントフォークはのφ43mmの倒立型で、スポーツ1000と共通品である。
DUCATI GT1000 メーターは他の2台と同様の2眼式だが、文字盤は黒の専用品。トップブリッジのマウントを介しアップハンドルが装着される。
DUCATI GT1000 フロントキャリパーは片押しの2ピストン。スポークホイールのリムは、他の2台はアルミだが、GTはスチールクロムメッキだ。
DUCATI GT1000 リヤサスはザックス製のツインショックで、他車のようなモノショックではないので、スイングアームも右側は湾曲していない。
DUCATI GT1000 エンジンは空冷2バルブのDSユニット。このGTではクラッチが湿式となっている。フレームは他の2台と共通のトラスタイプ。
DUCATI GT1000 マフラーは、右2本出しではなく、このGTではマフラーは左右出しとなる。三元触媒を装着し、ユーロ3にも適合させている。
DUCATI GT1000
SPECIFICATIONS
エンジン 空冷L型2気筒デスモドローミック
排気量 992cc
最大出力 92ps/8000rpm
最大トルク 9.3kgm/6000rpm
ボア×ストローク 94mm×71.5mm
圧縮比 10:1
ブレーキF 2×320mmセミフローティングディスク&2ピストンキャリパー
ブレーキR 245mmディスク&1ピストンキャリパー
タイヤF 120/70-17
タイヤR 180/55-17
タンク容量 15L

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