1967年に登場したモンキーは、幾度かのモデルチェンジを繰りかえしつつ、基本的な形スタイルを変えずに生産されてきたロングセラーだった。それが、排ガス規制で生産終了となりラインアップから外れたのは昨年のこと。もう手に入ることはないのか?と肩を落としていた人もいたことだろう。
そのモンキーが大きな進化を遂げて、復活した!その進化のポイントなるエンジンは、インジェクション(FI)を新採用。従来モデルに較べて、パワー&トルクともにそれぞれ10%ほど向上しているという。
タンクやエンジンの形状は変わったけど、相変わらずかわいらしいボディをまたいで、エンジンをかけるために、キックを軽く蹴り降ろす。FI化されたエンジンは、寒いこの冬の時期でも一発で始動し、小気味よい、それでいてどこか懐かしい音を奏で始める。冬の朝など、以前のキャブ仕様ならば、始動後もアクセルをあおっていないとエンストしがちだったから、これはうれしい!もっとも、カスタムしたい人からは、キャブ車のほうが良かった、なんて意見も聞こえてきそうだけど、普通に乗れる気軽さと便利さを比べたら新型モデルに軍配が上がる。
そろりとクラッチを繋いで行くと、車重が増加しているものの、性能アップしたエンジンのおかげで、カッタルさもなく元気よく走り出す。また、8インチタイヤとショートホイールベースがもたらす、キビキビした走りも変わっておらず、クラッチ操作と4速ギアを駆使して走れば、十分に楽しめる原付バイクに仕上がっている。
そんなバイクの楽しさを満喫できるモンキーは、入門用バイクにもぴったり。FI化によって10万円ほど価格がアップしたために、購入にはちょっとだけ思い切りが必要になった。でも、向上した燃費は財布に優しく、さらに購入後もいろいろな楽しみ方を秘めているモンキーなら、十分に元を取れる!
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