CBR1000RRW |
セブンスター2年目の雪辱と
CBR伝説の見事な序章 |
今年の8耐で宇川/井筒組に優勝をもたらしたこのマシンは、ワールドスーパーバイクレギュレーションと同等のチューニングを受けている。またがった瞬間、03年までワークスの任を担ったVTR-SPWよりもかなり軽いという印象が伝わってきた。コースに乗り出すと、市販のフルパワーモデルをさらに数段パワフルにした印象で、ダウンヒルで4速にシフトしてもフロントタイヤが路面から浮き上がるほど! ブレーキングも強力。だが扱いやすく、コーナリングのフィーリングもストリート用のCBRのそれ通り。安心感があり、熱い走りに没頭できるマシンだった
|
|
CBR1000RR JSB |
ライバルもCBRという大激戦のJSB
チャンプマシンの意外な素顔 |
激戦のJSBを制した井筒仁康選手。仕事場となったCBR1000RRは、SBKシリーズより改造範囲が狭く、フレームや、メーターまわりはノーマルとなる。重たいクラッチや、メーターのデジタル表示部分に、レースで必須となるインフォメーションを加味するなど、レーサーたる部分はうまく融合されている。RRW同様、エンジンはパワフルで、全開加速すると6速まで強力な加速が続き、潜在能力のすごさをかいま見る。コーナリングは8耐車と同等。鋭いが安定感のある軽快さが印象的。初年度にしてシリーズタイトルを決めたマシンだけに今年の活躍も楽しみだ
|
|
DIDO MIU NSR250RW |
その仕様、ワークス同等
世界をつかんだ裕紀の仕事場 |
高橋裕紀がチャンピオンをきめ、世界の扉を開くことに貢献したRS250R。市販レーサーをベースにしながらも、その中身は車重100kg以下、出力90馬力以上を絞り出すワークスマシン、RS250RWと同等のチューンが施されているという。8000回転以上で有効なトルクを稼ぎ出し、1万回転以上がパワーバンドとなる。コーナリングは軽快な切れ込みとフルバンク時からの安定感が、RC211Vとも共通する。それがライダーに不安を与えず、走りへのポジティブさを自然とわき上がらせてくれる。とくに130R後のS字ひとつ目の進入の曲がり方はまさに快感
|
|