右の写真の最新レーサーの技術を注ぎ込んで作られた1947年のナックルヘッドのほかに
ビンテージバイクばかりを多数所有する岡本さんは
BUCOのヘルメットやミリタリージャケットを復刻しているトイズマッコイの代表だ
その岡本さんに、バイクのことファッションのことについて聞いてみた |
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BUCOというヘルメットをご存じだろうか? 33年のなかごろにジョセフ・ビューガライゼンという人物が立ち上げたバイクアクセサリーを製造していた会社が作っていたヘルメットだ。 残念ながら70年代に倒産してしまったが、その忠実なレプリカ作成に情熱を注ぎ、よみがえらせたのが、今回登場する岡本さんだ。
「私が子どものころ、兄がバイクに乗ってレースをしていた関係で、自宅にはBUCOレーサーというヘルメットがあったんです。そのころはバイクに乗るのにヘルメットを必要としていないころだったので、珍しいものだったんですよ」
岡本さんが子どものころに影響を受け、テレビや映画に映し出されていたアメリカンプロダクツ。それらの刺激は、現在のものづくりをするに至った原点ともいうべきもの。岡本さんがミリタリージャケットやヘルメットといったものに造詣が深いのは、これらのようなことからなのだ。その後歩んでいくファッションやバイクといった道にも、実体験が色濃く反映されている。
「16歳のころにはW1に乗っていたんです。スティーブ・マックイーンに憧れて、大脱走のようにジャンプをしてみたりとさんざん遊んで、オフロードへもよく行ったもんです。乗りつぶして、それでも2台を乗り継いだくらい、いいバイクでしたよ」
その後、バイク仲間が外国車に興味を持ち始め、同時に自身もそちらに興味が移っていったという。そう、そのころは外国車が世界最速のときで、ノートンコマンドはまさに最速のバイクだったのだ。
「ちょうどトライアンフが欲しかったタイミングで、格安のノートンコマンドを手に入れたんです。これはこれで非常によかったんですが、ハーレーのチョッパーにも興味があったんです。それで友人の74年のスポーツスターに乗ったんですが、これが速くって! 驚きましたよ。ハーレーって速いんだ!と。でもね、後からわかったんですが、それってカリカリにいじってあったんです。速いはずですよね」
BUCOにミリタリージャケット。現在ではビンテージともいえるものだが、当時は放出品で購入しガンガン着倒していたそうだ。しかし、本当に自分が欲しいものはそうそうみつからないもの。そこでふと、自分が欲しいものを作ってしまおうと考えたのだ。それからというもの素材から徹底的にこだわり、究極のフライトジャケットを復刻。一般の人から見たら、ただのジャケットがどうしてウン万円もの値がするのか首を傾げてしまうかもしれない。遠くからでもそれとわかるようないわゆるブランドものとはまさに対極の世界だ。自己満足の世界と岡本さんは語ってくれたが、物資が豊かで造りにもこだわっていた昔のアメリカの製品はみなすばらしい造りをしていたものなのだ。BUCOのヘルメットも同様に、塗料から厳選し、縁のゴムもあえて手のかかる太いものを使用しているそうだ。また、岡本さんはビンテージハーレーやモトクロスで使っているバイクなどを多数所有しているという。
「今、46年当時の完全オリジナルのナックルヘッドを持っています。でも、これは次の世代に残すべき財産といえるでしょうね。ですからカスタムなどはせずに、そのままの姿を残したいと考えています。たまたま今、私のところにあるというだけでね!」
岡本さんのビンテージというものに関する考え方は、そのものを作った人の意志までもリスペクトしているので、復刻する際も完全に作りかえるのではなく、そのものを忠実に再現することを心がけている。もっともBUCOに関しては、シェルに最新の素材を使用して、現在の安全基準に適合させている。
「もともと商売なんて考えてなかったんです。ですから、自分の好きなものを徹底的にこだわって作ったんです。次に作るもの? まだわからないですね。ただ、これからも自分の納得した好きなものを作っていきたいですね」
決して妥協しないものづくりをする岡本さんが生み出す次の作品がはたしてなんなのか、今から楽しみだ。 |
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ミッキーのイラストは岡本さんが手がけた。さらにはストライプのラインの位置に関しても、ヘルメットの縁ゴムから何mmという細かい指示を出した、こだわりのかたまり。ヘルメット業者も、その熱意に泣きが入ったとか……。 |
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ビンテージモトクロスの大会での現在のメインマシンがこれ。オーバーホールに出したところ、スティーブ・マックィーンが実際に練習で使用していたトライアンフのマシンとほぼ同じ仕様だということが判明したのだという。 |
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TOYS McCOY PRODUCT
代表取締役 岡本博嗣さん
現在53歳。イラストレーターとして活躍し、その後、フライトジャケットで有名なザ・リアルマッコイズを立ち上げる。現在はトイズマッコイという会社を作りBUCOヘルメットやスティーブ・マックィーンのフィギュアなどを手がける。 |
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TOYS McCOY STORE
〒150-0011 東京都渋谷区東3-21-2 永野ビル1F
TEL:03-5766-1703
http://www.toys-mccoy.com/
ヘルメットはもちろん、Tシャツからジャケット、フィギュアまでと岡本さんが好きなもので埋め尽くされている。バイク好きはもちろん、フィギュア好きにもたまらないショップだ。 |
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