ビッグバイクを手足のようにあつかうエクストリームライド
その先駆けであり日本のトップエクストリーマー
チームアスファルトダンサーのTAC氏
現在は多くのイベントで活躍しつつ
MOTO1 にも参戦している
卓越した技術は遊びのたまものだった? |
|
 |
 |
乾燥重量で190kgほどもあり、パワーもあるリッターバイクを使い、テールカウルを擦るほどに直立したウイリーや、ストッピーといったリヤタイヤを空中に上げたまま滑走する技をおこなうエクストリームライディングを知っているだろうか? 現在ではバイクイベントでは欠かせないアトラクションのひとつとなっており、マルチプレックスをはじめとしたイベントで観たことがある人も多いのではないだろうか。
このエクストリームライディングの日本での先駆けともいえる存在がAD/TAC氏だ。恵まれた体格を生かし、ダイナミックに技を繰り出すさまは「バイクってこんな動きもできるんだ!」と、バイクに対する既成概念を覆してくれる。
そんな、バイクを自在に操るAD/TAC氏のバイクとの出会いはじつに意外なものだった。
「免許を取ったのが19歳のときで、それも自動車の免許だったんです。最初はアメ車や国産の旧車に乗りたかったんですが、実際には高くて……。そのときにちょうど後輩がSRを格安で譲ってくれるというので、それで二輪免許を取ったんです」
第一線のエクストリーマーのスタートが、意外にも遅かったのも驚きだが、きっかけになったバイクがSRというのも面白い。
「スティーブ・マックイーンの映画『大脱走』でのジャンプシーンを観て、バイクでまねるようになったのが現在のエクストリームライディングをやるようになったきっかけだったのかもしれません。それからオフロードバイクを購入して、腕を磨いていった感じですね」
スケートボードを以前からやっていたAD/TAC氏にとっては、それはまさに遊びの延長だったのだ。
現在バイクイベントといえば必ずといっていいほどに登場している「アスファルトダンサー」。その結成のきっかけとは、峠で走っていたころの友達同士で集まり、当時ビデオで出ていたヨーロッパなどのスタントライディングを見よう見まねでやり始めたことだったのだ。
バイクはスケートボードと同じおもちゃみたいな存在だというAD/TAC氏。ビッグバイクで技をきめることは、スケートボードで技をやることと大差はないのかもしれない。
「楽しんでやっていたので、練習を積んだという意識はないんですよね。今後はモタード、エクストリームライディングに限らず、トライアルもやってみたいですし、ダートトラックも、モトクロスもやりたいですね」
とかくバイク乗りは、自分のスタイルに固執するあまり、頭が固くなりがちだ。気軽にバイクに接している姿勢が、ここまで卓越したライディングができるようになった理由ではないだろうか。
バイクに乗ることで、その楽しさ、面白さ、可能性といったものを多くの人たちに伝えてくれるAD/TAC氏。そんな彼の活動にこれからも要注目だ! |
 |
所有するバイクは写真のビューエルを筆頭に、YAMAHA YZF-R1、YZ250F、WR400Fと多種にわたる。とくに、初心者からエキスパートまで楽しめるモタードがいちばんのお気に入り。 |
 |
MOTO1にも参戦しているAD/TAC氏。最近は仕事が忙しく、参戦もまばらになってしまっているのが残念だ。峠にもモタードで走りに行き、そのすばらしさを広めているそうだ。実際に乗り替えた人もいるとか! |
|
 |
|