こで紹介するのは最初期型、第1世代のSRである。その最大の特徴は、フロントホイールが19インチであることに尽きるが、それ以外でも初期型だけのディティールが数多く存在する。その識別箇所は、枚挙にいとまがないので、ここでは代表的な部分を挙げてみた。詳細は右の写真を見ていただきたい。
中古市場の話をすると、いま流通する初期型は非常に少ないと言える。近頃では旧車としての価値が高まっており、オリジナル車両ほど車体価格が高いことも特徴だ。逆に激しくカスタムされた車両は、第1世代であっても後の世代のSRと代わらない値段で取り引されているので、オリジナルに拘らなければこの世代にあえて手を出す必要もないだろう。
- 機種コード◎SR400:2H6/3X6/3X7/34E/34F SR500:2J3/3X4/33Y/34A
- 上はフレームに刻印された車台番号と各年式の相関表である。第1世代のSR400/500は全てこの車台番号がフレームのステアリングヘッドに打刻されている。一方、機種コードとは、イヤーモデルごとに設定された識別記号である。サービスマニュアルやパーツリストには必ず明記される記号なので、把握しておきたい。