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2013年のトレンドはコレだ!!

2013年のトレンドはコレだ

Text/Ryo Tsuchiyama

新車・中古車などバイクの買い時を見極めるためには市場の動向が把握できる情報が必要だ。
流通在庫やユーザー層など様々な視点の情報を手にすれば、より正確な分析が可能になるのだ。

新車販売台数の推移

よく知られているが、80年代は空前のバイクブームを迎えていた。近年では新車販売台数が最盛時の1/3程度まで落ち込んでいる。その原因は排ガス規制や不景気、若者の二輪離れなど様々。決して単純な理由ではないのだ。

●社団法人 全国軽自動車協会連合会

長期的・短期的スパンで二輪市場を眺めてみる

 読者の皆さんは、バイクが欲しいと思ったときに買い時をどう判断しているだろうか?欲しいと思ったらすぐ買う、複数の店舗で見積りをして買う、グーバイクのサイトで希望車種の価格を比較する、など購入までのプロセスは様々。市場に出回らない車両は見つけた時が買い時だし、店舗ごとのサービス・価格を比較するのも当然だ。グーバイクのように膨大な情報量の中から自分にピッタリの1台を探しだすのも、楽しい作業だし、もちろん正解だ。
 実際に調べると分かるが、バイクには様々な価格帯が存在している。もちろんそうした価格は需要と供給によって決まるものだ。程度や年式、市場での人気、新車販売の傾向など数多くのファクターが絡み合って、中古車市場が形成されている。車体そのものの程度は、バイク好きなら誰でもある程度の判断ができる。しかし、価格を決めるファクターの中で無視できないのが景気などの世の中の動きだ。それらを含めて二輪市場の動向を俯瞰(ふかん)しようとすると、それなりに多角的な検証が必要になる。今が安くても何かのきっかけで急に価格が高騰する、なんてことはよくあることなのだ。
 今回は、普段なかなか目にしない、バイクにまつわる様々なデータを元に、いまの二輪市場とこれから注目すべきバイクについて考えてみる。いつもとは違う視点を持つだけで、もっと賢い買い物ができるぞ。

販売が好調なのは大型車?それとも小型車?

 90年代に大型二輪免許が教習所で取得できるようになり、400cc以上の大型バイクはとても身近な存在になった。それまでの大型二輪免許といえば、試験場の一発試験のみで行われる超難関として知られていたが、規制緩和によって教習所でも免許 が取得できるようになった。
 ここ数年は小型二輪の新車販売台数は減少していたが、昨年は増加に転じた。その一方、00年代は高い水準をキープしている。こうした数字から、00年代の車両は世の中に多く流通しているという事実が分かる。つまりそれらのモデルチェンジサイクルなどと絡めて考えれば、00年代に新車で発売された車両が、いつ頃中古車として流通するのかもある程度は予測できるのだ。

小型二輪の新車販売台数推移

大型車を含む小型二輪の推移。販売台数が少ないと市場に流通する数も少ないので、中古車を選ぶ上では良く売れた年代の方がタマ数も多く選びやすいかも。モデルサイクルも含めて考えると、賢いチョイスができそう。

●社団法人 全国軽自動車協会連合会

小型二輪メーカー別新車販売台数

上は国産4メーカーと海外メーカーの新車販売台数グラフ。昨年は2006年以来、6年ぶりに増加に転じた。国産メーカーには多少の波があるが、海外メーカーは安定した販売実績といえるだろう。

●社団法人 全国軽自動車協会連合会

KAWASAKI ZEPHYR 750
KAWASAKI ZEPHYR 750 平均相場価格 62.3万円

08年の生産終了時には100万円越えのプレミア価格もついたゼファー750。販売年数も長く、タマ数は豊富

HD車の中では比較的手が出しやすいファットボーイ。90年代後半以降のモデルは市場でも充実しており、好みの一台が探せそう。

Harley Davidson FLSTF
Harley Davidson FLSTF
平均相場価格 163万円

軽二輪中古車販売台数の推移

新車の販売推移と比較すると軽二輪は非常に安定している。各メーカーのバランスもほぼ変わっていないと言えるだろう。
※2012年は1月〜11月の販売台数にて集計

●社団法人 全国軽自動車協会連合会 ※中古車新規台数のみ

新車市場と連動する?!中古車市場の動き

 中古車だけを狙うからといっても、新車市場の動向は必ずチェックしておきたい。中古車と新車、二つの市場は必ず連動している。モデルチェンジで新型が出れば、従来型は型落ちとなり、それに伴い買い替え需要が生まれる。また、モデル末期の新車が叩き売り状態で安く買えることもある。中古車を買うなら関連する新車の情報は知っておくべきなのだ。
 近々登場が噂される新型車がある場合は、その前後で市場にある台数や中古・新車価格の推移を見ておこう。今後の参考になるはずだ。

YAMAHA MAJESTY C
平均相場価格 35.9万円

一大ブームになった車両ゆえにタマ数は豊富。価格も徐々に下落している。カスタム済み車が多いのも特徴のひとつだ。

HONDA CBR250R
平均相場価格 39.3万円

新車の割合が多く、中古でもまだお得感が少ない。安く手に入れるなら、マイチェンを含むモデルチェンジ時期を見極めておきたい。

HONDA
CB400SUPER FOUR
VTEC Revo

平均相場価格 60.6万円

400クラスでは不動の人気を誇る。新車販売中のため平均価格は高いが、中古に絞れば40万円前後でも購入可能。

 

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