GooBike特集 バイクに関する特集ページ。バイク選びのノウハウなど、バイクライフを充実させるための情報が満載です。
TOP > 記事 > GooBike特集 >話題のNewモデル一気乗り
話題のNewモデル一気乗り
TRIUMPH TIGER EXPLORER

Text / Shinji Kanno

トライアンフらしいスタイリングの内に電子制御というテクノロジーを折り込み、冒険に特化。ワイルドだがライダーにはやさしい。

全長×全幅×全高=2,248×885×1,410mm排気量1,215cc
車両重量259kg最高出力101kW(137ps)/ 9,300rpm
199万9200円/ 211万5750円(Dパッケージ)※撮影車

シャフト シャフト特有の癖も少ない
シャフト間にゴム製部品を配した「擬似金属シャフト」。クセのない滑らかな乗り心地で、かつメンテナンスサイクルが長いのがうれしい。

エンジン 唯一無二のフィーリング
独特のフィーリングを持つトリプルエンジン。1215ccは従来の設計を見直した新設計となり、あらゆる回転域で強烈なトルクを発生する。

 今や世界的なムーブメントとなって各メーカーが開発に注力しつつあるリッターオーバークラスのアドベンチャーツアラー。このジャンルを牽引しているのがBMW-GSであることは疑いようがないのだが、トライアンフはこのジャンルに敵意をむき出しにしてニューモデルをぶち当ててきた。

 ブランドアイデンティティとなっているトリプルエンジンを包むスタイリングは、トライアンフらしい無骨さを各所に感じさせながら、どこか洗練された印象。クルーズコントロールやタイヤ空気圧監視システム、平均燃料消費量表示といった、旅を快適にする最新機能をフル装備しながら、“冒険者”としてのワイルドさも持ちあわせているのだ。

Shinji Kanno Comment

日本国内では、やっぱり北海道。フラットダートをからめてのロングディスタンスが楽しそう。休みさえ取れれば長旅といきたいところだけど、「1泊2日の強行旅」なんてのもコイツならイケる。フェリーの時間だけチェックしておけば、あとは高速道路をクルーズコントロールで淡々と。日曜日の深夜に帰宅しても月曜日の朝から元気に仕事できそうな感じ(あくまで予想)。夢はでっかく大陸横断や故郷イギリスを訪ねる旅も良さそうだなぁ。

 官能的なふけ上がりを見せるトリプルエンジンはライド・バイ・ワイヤシステムによって綿密に制御され、ライダーを疲れさせないことにフォーカスさせているのがよくわかる乗り味。しかし低中速域で演出されているラグジュアリー感は、高回転域でクセを見せ始め、次第に牙が尖ってくる。そしてここからが楽しい。大胆にマシンをバンクさせても不安なく、無造作にアクセルを開けるだけで最高のサウンドとともにコーナーを立ち上がる。高めのギヤのままゆったりとしたペースでの走りを楽しめる一方で、たまにムチを入れてやると強烈に楽しいのがトライアンフのトリプルエンジンだ。

 どこまでも行ける安心感と、やんちゃさの両立。まるで世界に旅立つ冒険者が、頼りになる見た目のその内側に、少年の心を持ち続けているような、そんなマシンだ。

気になるライバル車

@全長×全幅×全高A排気量B車両重量C最高出力D新車価格E平均中古相場

HONDA CROSSTOURER/VFR1200X MUGEN

HONDA
CROSSTOURER/VFR1200X MUGEN

無限から発売されるV4ツアラー

@2,285×915×1,335mm A1,237ccB275kg
C95kW(129.2ps)/ 7,750rpm
D163万2750円(M-TEC)E−

YAMAHA XT1200Z Super Tenere

YAMAHA
XT1200Z Super Tenere

ヤマハに拘るならこれしかない

@2,255×980×1,410mm A1,199cc B261kg
C80.9kW(110ps)/ 7,250rpm
D160万6500円(プレスト参考価格)E150万6000円

DUCATI Multistrada 1200

DUCATI Multistrada 1200

優秀な電子制御で走りは一級!

@2,150×825×1,400mm A1,198.4cc B192kg
C75kW(103ps)/ 6,000rpm
D185万円 E172万円

BMW R1200GS

BMW R1200GS

人気集中で、相場は高値安定傾向

@2,210×940×1,450mm A1,169cc B244kg
C81kW(110ps)/ 7,750rpm
D209万5000円(HiLine)E180万7000円

BACK NUMBER

テイストフルな2気筒に乗りたい
バイク用のエンジンにはさまざまな形式が存在するが、・・・
手軽に遊べる小型バイクに注目
今、原付二種モデルの勢いがいい! そして、それにつられるように・・・
バイクに乗って冒険へ行こう
果たして世界にまだ冒険はあるのか

バイクはクルマと同じく移動の手段になる。しかし、多くのバイク乗りは・・・
ミドルスポーツを読み解く、
5つのポイント

1000ccスーパーバイクの遺伝子を感じるスポーティで・・・
クルーザーの正しい楽しみ方
クルーザー=アメリカンタイプのバイクと考えられていたのは、・・・
EICMA×東京モーターショー
2年に一度の東京モーターショーに、世界最大の・・・
スクランブラーを愉しむ
2010年代に入って、ファッション<流行>はライフスタイル・・・
スーパースポーツを
100倍楽しく乗りこなす

レーシーなスタイリングに低いハンドルとバックステップ・・・
ヤマハSR400が
今なお支持される5つの理由

世の中には同一の車種名を持つロングセラーモデルは多いが・・・
いま、ネオ・クラシックが熱い
いかにもオートバイ然としたクラシックタイプのバイク。・・・
記事一覧