GooBike特集 バイクに関する特集ページ。バイク選びのノウハウなど、バイクライフを充実させるための情報が満載です。
TOP > 記事 > GooBike特集 >ビッグオフ大図鑑
各社出揃った!冒険を身近に。ビッグオフ大図鑑

BIG OFF PICTURE BOOK
大きな排気量を生かしてどんな道も走破できるバイク、それがビッグオフだ。
いま、世界的な注目が集まっているこのカテゴリーは、
日本でも徐々に認知されて来ている。
一体その魅力とは?

Text/Ryo TSUCHIYAMA Photo/Takao Isobe

ビッグオフとは?

 世の中には用途に合わせて様々なバイクが存在する。通勤やチョイノリに便利なスクーター、サーキットやワインディングでスポーツライディングを楽しめるオンロードバイク、ゆったりとしたクルーズを楽しむクルーザー、オフロード性能に特化したオフロードバイク、などなどライダーの趣向が多様化する中で、いまでも新しい価値観を持った車両が次々に生み出されている。単純にオンロード、オフロード、クルーザーとジャンル分けをしても、その中でさらに細かく車両の性格が分けれられる事も多い。今回取り上げるビッグオフもそのような車両のひとつといえるだろう。
 日本では一般的にオフロードバイクと言うと、セローやKLX、XR、WRといった250ccクラスの車両をイメーする人が多いだろう。どの車両もオフロードを走破するための必要な装備を満たしており、日本のダートを走る分には十分な性能を持っている。しかし、世界的に見ると、最近はより排気量が大きく、なおかつロングツーリングをもこなせるポテンシャルを持った車両が求められ、市場での人気を定着させている。それがビッグオフというものだ。
 名前の通り、250cc中心の国産オフと比較すると、排気量は600ccオーバーの大型免許枠となるビッグオフ。もちろんその分車体は大柄となるが、走りのゆとりも大きい。例えば250ccのオフロード車では、ダートでの走行性能には素晴らしい部分があるものの、高速道路などを使用した長距離ツーリングとなると非力な分、ライダーへのストレスも大きい。しかしビッグオフであれば高速道路を大排気量のゆとりでカッ飛ばす、という芸当も可能となる。小排気量オフでは、高速道路を使って各地のツーリングスポットをつなぐ、といったことが苦手だが、ビッグオフならばそれが可能だ。
 国内市場だけを見ると、2ストロークのオフロードモデルが生産中止に追い込まれて以降、4ストロークモデルも排ガス規制などの煽りを受け、新車で買えるオフロードモデルは、一時期の半数程度のラインナップとなってしまった。そんな状況もあってか、旧来のオフロードファンが、海外製のビッグオフに乗り換えるという流れができつつあるのだ。
 また、時を同じくして世界的にもビッグオフのカテゴリーが盛り上がりを見せている。かつては限られたメーカーだけがリリースしていた大排気量オフロード車だが、これまでロードモデルしか販売してこなかったメーカーがビッグオフ市場へと参入し、現在の市場はまさにビッグオフ戦国時代とも呼べるほど、各社の競争が激化しているのだ。

ライダーの欲求のままに走る

 道なき道を行く。走ればそこが道となる。今回紹介する車両を手にすれば、誰もがバイクに対して無限の可能性を抱けるはずだ。自由な乗り物だからこそ、道を選ばずに走る。しかもどんなシチュエーションであっても快適……。ある意味、一番ぜいたくで、自由なバイク。それこそがビッグオフなのだ。

BACK NUMBER

テイストフルな2気筒に乗りたい
バイク用のエンジンにはさまざまな形式が存在するが、・・・
手軽に遊べる小型バイクに注目
今、原付二種モデルの勢いがいい! そして、それにつられるように・・・
バイクに乗って冒険へ行こう
果たして世界にまだ冒険はあるのか

バイクはクルマと同じく移動の手段になる。しかし、多くのバイク乗りは・・・
ミドルスポーツを読み解く、
5つのポイント

1000ccスーパーバイクの遺伝子を感じるスポーティで・・・
クルーザーの正しい楽しみ方
クルーザー=アメリカンタイプのバイクと考えられていたのは、・・・
EICMA×東京モーターショー
2年に一度の東京モーターショーに、世界最大の・・・
スクランブラーを愉しむ
2010年代に入って、ファッション<流行>はライフスタイル・・・
スーパースポーツを
100倍楽しく乗りこなす

レーシーなスタイリングに低いハンドルとバックステップ・・・
ヤマハSR400が
今なお支持される5つの理由

世の中には同一の車種名を持つロングセラーモデルは多いが・・・
いま、ネオ・クラシックが熱い
いかにもオートバイ然としたクラシックタイプのバイク。・・・
記事一覧