日豊海岸国定公園中央に位置する宮崎県北浦町。
下阿蘇ビーチリゾート「浜木綿村」には、
新しい感動や発見がいっぱいでした。 |
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日豊海岸国定公園の美しい風景を眺めながら、いよいよ宮崎県北浦町へ。道の駅「北浦」を含む下阿蘇ビーチリゾート「浜木綿村」ではテニスコート、海水健康プール、レストラン、ミニシアターなど、盛りだくさんのアミューズメントが揃っている。海岸に向い階段を下りながら目に飛び込んできたのが“塩釜”の文字。足早に近寄ってみると、そこでは昔ながらの製法で自然塩が作られていた。かつて揚げ浜式の塩づくりが盛んだった北浦町。北浦の美しい海から海水を汲み上げて、薪で沸騰させつくり上げたのが「きたうら自然塩」。気が遠くなるほど根気のいる仕事だ。薪をくべては、ひたすらじっと待つ。人間の手を加えない最もシンプルな製法だからこそ、北浦の塩には天然ミネラルが豊富に含まれている。隣の塩田ミニシアターでは、この昔ながらの製法工程がわかりやすく紹介されている。 |
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■北浜塩田の歴史 |
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生きるために欠かせない塩。その塩との関わりは北浦の歴史の中にも残されている。古くは海岸に住む人々と山間部の人々との間の、物々交換による交易品として使われていた塩。また、大平洋戦争が終わった昭和20年からの数年間、塩が極端に不足した時期があり、国の専売だった塩は勝手に作ることはできなかったが、この時期には自給製塩制度が設けられ、海岸部で塩を作ることが認められた。北浦では「揚浜」という方法で塩が作られ、海岸より少し陸に入った砂浜に粘土地盤の塩浜をつくり、ポンプで汲み上げた海水から、かん水(濃い塩水)を採り、煮詰めて塩の結晶を取り出した。 |
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■道の駅「北浦」
宮崎県東臼杵郡北浦町大字古江3337-1
TEL.0982-45-3811
HP:http://www.town.kitaura.miyazaki.jp/ |