「そういえば最近、ほとんどバイクに乗っていないなぁ。すこし暖かくもなってきたし、ちょっとどこかに出かけたい」と、そんなことを考えながら雑誌をパラリ、パラリ……コレだ! 思わず見入ってしまったその写真には、大自然のなか乗馬を楽しむキレイな女性。乗馬スタイルでピッと伸びた姿勢、凛々しい馬の表情がなんともいえずカッコイイのだ。
そんなワケでさっそく乗馬情報を調べてみると、意外なことに首都圏の近くにも多くの乗馬ポイントがあるみたい。久しぶりのバイクなので遠距離はナシ。寒いのはイヤだ。なんてゼイタクな条件をならべて、イイ場所を探してみると……ありました、茨城県の霞ヶ浦周辺。JRAの美浦トレーニングセンターがあるおかげか周辺には乗馬クラブが集中。首都圏からも70kmくらいの近さも魅力的。ただ、乗馬を体験するには前もって予約が必要なところがほとんどらしいので、数多くある乗馬クラブからひとつを選んで電話で予約を入れる。いまから期待でドキドキしちゃう。
ツーリング当日、残念だけど天気はくもり。でも、しっかり着込んだおかげであたたかい。インターを降りてからは、せっかくなので霞ヶ浦脇の道路を走ることに。右側には遠くに対岸がかすんで見え、左側にはずっと水が張られた田んぼが続く広々とした風景は、東京では味わえない開放感でいっぱいだ。しばらく走るとおじいちゃんとおばあちゃんがレンコンをカゴいっぱいに作業中。田んぼだと思っていたのはどうやらハス田だったみたい。
予約を入れた、霞ヶ浦ライディングファームに到着すると馬とヤギ、かわいらしいポニーがお出迎え。以外と大きな馬にちょっとびっくりしながら、いよいよ乗馬を体験! よくバイクは馬に例えられることが多いけど、たしかによく似ているかも。馬の動きと自分のタイミングがあったときには、本当にひとつになれた感じがして気持ちいい! |
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霞ヶ浦に行くと決めてから、これだけは試してみようと思っていたものがあった。日本で2番目に大きな淡水湖の霞ヶ浦では、鯉などの養殖がさかんで、そのなかのナマズはいままで一度もチャレンジしてみたことがない。なんでもニジマスに似た味がする白身魚なのだとか。
霞ヶ浦大橋をゆっくりと景色を楽しみながら走り料金所を通過、すぐ左脇にある道の駅でちょっと休憩。いま渡った霞ヶ浦大橋を下から見ることができるこの道の駅そばには、水の科学館や、霞ヶ浦を一望できる展望台、遊覧船乗り場などが併設されているのだけど、タイミング悪く改装中。残念だ。
国道355号線を南下して行くとありました! 目的の川魚料理店「大形屋」。国道から少し離れたところにあるけれど、大きな看板があるのでわかりやすい。ナマズフライに、ナマズ汁、お願いすれば鯉の刺身をナマズに変更可の、ナマズづくしの霞ヶ浦定食を注文した。ボリューム満点で、川エビの唐揚げにチョコレートケーキのデザートまでついてくる。さて、気になるお味は? ナマズの見た目からは想像がつかないほどさっぱり。フライはキスみたいにプリプリ。ナマズ汁はホタテみたいな食感でおいしい! 刺身は鯉に近い、ちょっとフグみたいかも?
ナマズ料理を堪能したあとは霞ヶ浦の南側にまわり込むルートをとった。なんでもバター作りを体験できるところがあると聞いていたからだ。その場所は江戸崎農業公園ポティロンの森というところ。でも、もう日がだいぶ傾いてきている……ちょっとゆっくり走り過ぎちゃったかな? だって風景を楽しみたかったんだもん! すこし急いで江戸崎町を目指す。営業時間内に間に合うか心配。
どうにか無事たどり着き、さっそくバター作りを体験。思った以上に疲れる!が正直な感想。でも、自分で作ったバターでパンを食べると最高にオイシー! あと、ポティロンの森にはほかにも多くのアトラクションがあるみたい。もっと早くに到着していればいろいろと楽しめたのにと後悔。今度はここだけを楽しみに来ようかな。 |
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