BMW G310GSの特長と買取相場の傾向
BMW G310GSは、BMWとインドのTVSモーターカンパニーが共同開発した軽量アドベンチャーツーリングバイクです。2016年に発表され、翌2017年11月に日本国内で販売が始まりました。BMWのGSシリーズはオンロードとオフロードを両立できるモデルとして知られていますが、なかでもG310GSの初代モデルはシリーズ最小排気量を誇ることから「ベイビーGS」とも呼ばれます。
小排気量ながら装備は本格的で、フロント19インチ・リア17インチのホイールを採用し、前後180mmのサスペンションストロークを装備。そのため未舗装路での走行にも対応でき、アドベンチャーモデルらしい性能を発揮します。エンジンの最高出力は25kW(34PS)で、中回転域から力強い加速を得られる点も特徴です。
買取相場は状態が良いもので約47.7万円(2025年9月19日時点)ですが、実際の査定額は年式や走行距離、車体状態によって大きく変わります。
BMW G310GSを高く買い取ってもらうためのポイント
バイクの査定には年式や走行距離、バイクの状態などが影響します。それぞれのポイントを解説します。
ポイント1:年式
バイクは一般的に年式が新しいほど高値で取引されやすく、BMW G310GSも同様です。
BMW G310GSは、国内に登場した2018年モデルと、2021年のマイナーチェンジ以降の現行モデルと大きく2つに分けられます。改良版はユーロ5規制への適合、アイドリング自動調整機構、スリッパ―クラッチの追加など機能面が強化され、査定でもプラスポイントです。さらに、テールライトのみだったLEDはヘッドライトやウィンカーにも採用され、装備の充実度が向上しました。また、GS40周年記念カラーの特別モデルは希少性があり、高値で取引される傾向があります。
ただし、年式が新しくても車両の状態が悪かったり、走行距離が多かったりすると価格は下がるため、年式と状態のバランスが重要です。
ポイント2:外装・装備
BMW G310GSは、本格的なアドベンチャーテイストの外装と、BMWブランドにふさわしい品質や扱いやすさを備えた装備が魅力です。
外装は19インチフロントホイールや倒立フォーク、LEDヘッドライトなどを採用し、カラーやグラフィックの多彩さも特徴です。装備は電子制御スロットルやスリッパ―クラッチ、調整式レバー、液晶メーターを装備し、質感と利便性を両立しています。
査定では外装の傷や色あせ、パーツ破損が大きな減点要因となりますが、純正パーツや鮮やかな塗装が残る車両は高評価につながります。また、シートやレバーの状態、メーターが正常に動作していることなども重要です。
ポイント3:バイクの状態
エンジンや足回り、事故歴や整備履歴など、車両全体のコンディションはバイクの価値に大きく影響するポイントです。
査定時には、エンジンの始動性や異音の有無、オイル漏れがチェックされます。さらに、ブレーキやサスペンションの動作確認、外装の傷や色あせなども細かく見られます。
また、定期的なメンテナンスを記録した整備記録は、バイクを大切に扱っていた証拠です。整備記録がある場合は、査定時に一緒に提出すると高評価につながる可能性があります。
一方で、事故歴がある場合は隠さず申告することが大切です。
ポイント4:走行距離
一般的に、走行距離が短いバイクのほうが高値になる傾向があります。走行距離が短いほど、エンジンや足回りの摩耗が少なく、査定額にプラスに働くためです。
BMW G310GSの場合、走行距離が0~1万kmと短いと買取相場は40万円を超えますが、走行距離が5万kmを超えると1.3万円程度にまで下がるケースもあります。
ただし、走行距離が短くても、長期間放置されていた場合や整備が不十分な場合は、査定額の低下につながります。バッテリー上がりやエンジン不調などの問題が発生している可能性があるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
BMW G310GSを高く売却するコツ
走行距離の管理や整備の工夫などで、BMW G310GSの査定額は変わる可能性があります。BMW G310GSを高く売却するためのポイントを紹介します。
走行距離を少なく保つ
走行距離はエンジンの摩耗具合などを判断する大事な指標です。一般的に「走行距離が短い=高評価につながる」とされており、特に3万kmを超えると査定額に影響が出やすくなります。
例えば、5,000km程度でしっかりとメンテナンスされていれば、走行距離の影響をほとんど受けずに比較的高値での買取が期待できます。
BMW G310GSは現在も生産が続いているモデルのため、年式が新しいバイクを所有している方も多いでしょう。売却を検討しているなら、なるべく走行距離が短いうちに査定に出すのが高値で売るコツです。普段から急発進を避けたり、適切なギアチェンジを意識したりして、燃費の良い走り方を心がけてみてください。
定期的な整備をする
査定で重視されるポイントの一つが「バイクの状態」です。オイル交換やライトなどの消耗品交換、定期点検といった基本的な整備を怠らないことが大切です。
さらに、整備記録が残っていると「しっかり管理されてきたバイク」という印象を与えられます。記録簿や領収書、簡単なメンテナンスメモなどを保管しておくと、査定時にプラス評価につながり、高値で買い取ってもらえる可能性が高まるでしょう。
複数の業者で査定を受ける
同じBMW G310GSでも、買取業者によって査定額が大きく変わることがあります。これは業者ごとに買取の方針や販路、需要の強いモデルが異なるためです。
1社だけの査定では、その価格が妥当かどうか判断できません。複数の業者に見積もりを依頼して相場を把握することが大切です。
一括査定サービスや、グーバイク買取のオークション形式出品を利用すれば、複数業者の査定額を一度に確認できます。最も高い金額を提示した業者と取引できるため、結果的により高値で売却できるチャンスが広がります。