BMW R1200GSの特長と買取相場の傾向
BMW R1200GSはBMWモトラッドが生産する「GS」シリーズの一つ。GSシリーズはオンロード・オフロード関係なく走り抜けられるハイスペックマシンとして世界で高い人気を誇っています。
前身の「R1150GS」から排気量をはじめとした性能アップにより後継モデルとして2004年にデビュー、「R1250GS」が発売されるまでの15年間販売されました。
排気量を1,129㏄から1,169㏄へ拡大したOHC4バルブエンジンで前モデルからマシンスペックが大幅にアップ。最高出力は6,750rpm/85PSから7,000rpm/100PSへ、最大トルクは5250rpm/98Nmから5,500rpm/115Nmへと向上しました。
さらに、車体重量を落とすことで燃費も向上しています。
R1200GSは度重なるモデルチェンジで性能をさらに強化、2010年式ではDOHCエンジンを搭載、最終モデルでは最高出力が125PS/7,750rpm、最大トルクは125Nm/6,500rpmまでアップしました。
R1200GSの買取価格は35.1万~115.5万円(2024年8月30日時点)買取金額は型式・走行距離・車両の状態によって変動いたします。
BMW R1200GSを高く買い取ってもらうためのポイント
BMW R1200GSを少しでも高く買い取ってもらうために押さえておきたいポイントをご紹介します。
ポイント1:年式
年式はバイクの買取価格を知るうえで欠かせない情報です。通常は年式が新しいほど買取価格は高くなります。バイクの車両状態が良い場合が多く、走行性能アップや装備の充実化により快適性や安全性が向上していることも理由といえるでしょう。
R1200GSの買取実績を年式ごとに見ると2004年式が平均46.5万円、2005年式が平均47.4万円ですが、2006年式は平均73.0万円とかなり高額になっています。
2007年式は平均54.7万円、2008年式は平均58.6万円、2009年から2012年は平均65万円ほどで推移しています。
2013年式は少し価格が上がり平均80.7万円、2014年式は平均76.8万円、2015年は平均85.4万円、2016年から2018年は平均112万円を超える高額で取引されています。
年式はあくまで目安であるため実際の走行性能によって価格はかなり変動します。それで買取価格を上げるためには走行性能のアピールが欠かせません。
査定を依頼するときは点検整備記録簿を提出するようにしましょう。日頃からどのようなメンテナンスを行なっているかは、大切な査定ポイントになるからです。
もちろんメンテナンスをしていないとアピールにならないため、消耗品の交換や定期点検をしっかりと行ないましょう。定期的なメンテナンスは快適で安全なライディングにも欠かせないため買取を希望していない場合でもおすすめです。
ポイント2:走行距離
走行距離は、バイクの走行性能や寿命を見定めるための大切な情報です。一般的に走行をすればするほど、各パーツの消耗や摩耗が進むため買取価格は低くなります。
買取価格を査定するための目安となる走行距離が大まかに区分されていて、「5,000km未満」「1万km未満」「2万km未満」「3万㎞未満」「5万㎞未満」「5万㎞以上」を境に価格が変動するといわれています。
大型バイクは排気量の少ないバイクと比べるとエンジンの常用回転数が低いため寿命は長めですが、一般的に2万kmを超えたあたりから価格が大幅に下がりやすくなります。
BMW R1200GSの走行距離ごとの買取価格は、5,000㎞未満で平均126.4万円、1万km以下で平均102.3万円、2万km以下で平均102.3万円、3万km以下で平均75.4万円、5万km以下で平均75.0万円、5万km以上で平均60.4万円となっています。
個々のマシンの走行性能や整備状態にもよりますが、走行距離2万kmを超えると買取価格は大きく下がる傾向にあるようです。
必ずしも走行距離が長いと走行性能が低下するわけではないため、定期的なメンテナンスによって走行性能を維持していれば大幅な値下げの防止につながるでしょう。
ポイント3:ボディカラー
ボディカラーはマシンの個性を決める一つの要素となるため買取価格にも影響します。
一般的にはブラック系やグレー系、ホワイト系などオーソドックスなカラーは好まれるため高値になりやすいです。
一方で原色系やそのほかのカラーはまれに買取価格が高額になることもありますが、一般的には低い査定になりがちです。
BMW R1200GSはボディカラーが豊富にラインナップされています。
例えば、「アルピンホワイト」「サファイアブラックメタリック」「サンダーグレイ」「オストラグレーメタリック」などがあります。
そのほか、エンジン回りに落ち着いた色を配して一部に原色を用いた「マグマレッド」「レーシングレッド」「ブルーサファイア」などのカラーバージョンも発表されています。
また、2016年にはBMWグループ創立100周年の特別仕様として、白地に赤と青をカラーリングしたモデルも発表されました。
BMW R1200GSの場合、ホワイト・ブラック・グレー系は特に安定した買取価格が見込めます。
なお、ボディが汚れていては人気の高いボディカラーもアピールとはなりません。それで査定を受ける前には必ず洗車をすることをおすすめします。きれいにすればボディカラーも映えますし、マシンへの愛情をアピールできるため査定にプラスになるかもしれません。