ハーレーダビッドソン XL1200Rの特長と買取相場の傾向
ハーレーダビッドソンのXL1200Rは、スポーツスターファミリーのなかでも人気の高いモデルです。2004年モデルから2009年モデルまで生産されました。標準装備のタコメーターやフロントのダブルディスクブレーキなどにより、スポーツライディングを存分に楽しめるバイクとして知られています。
搭載しているエンジンは、ボア・ストロークが88.8mm×96.8mm(2007年式以降は88.9mm×96.8mm)の1,202cc空冷Evolutionです。2004年デビューモデルの燃料供給方式はキャブレターでした。同年モデルの最大トルクは9.12kgm/2,700rpm、燃料タンク容量は12.91Lです。全長2,245mm(2006年式と2007年式は2,260mm)、全幅930mm、加重時シート高は713mm(2005年式以降は714mm)となっています。車両重量は260kgです。
デビューモデルのメーカー希望小売価格は税込137万250円でした。しかし、2005年モデルは税込135万2,000円、2006、2007年モデルは税込126万円、2008、2009年モデルは税込128万3,000円と、年式によって差があります。
XL1200Rの買取相場価格は、37.6万~57.2万円(2024年8月30日時点)です。相場価格には幅があり、状態が悪ければ買取価格が低くなってしまうケースもあるとわかります。現在でも一部ファンの間で人気があり、過去5年間の買取価格推移は右肩上がりとなっています。対前年比で+12%です。
ハーレーダビッドソン XL1200Rを高く買い取ってもらうためのポイント
ハーレーダビッドソン XL1200Rの売却を検討している方は、以下のポイントを押さえておきましょう。
ポイント1:年式
ハーレーダビッドソン XL1200Rは、2004年モデルから2009年モデルまで性能に関する大きなモデルチェンジは行なっていません。細かな仕様変更としては、2005年モデルでリアのアスクルシャフトが大径化されました。これにより、リア周りの剛性が向上しています。また、2006年モデルではエンジンがブラックパウダー塗装されたほか、トランスミッションも改良されました。2007年モデルはハーレーの全モデルと同様に燃料供給方式がフューエルインジェクションに変更されています。さらに、2008年モデルで燃料タンク容量が17Lに増え、タンクグラフィックもリニューアルされました。
2024年9月27日時点での年式別買取平均価格を見ると、最も高いのはキャブレター式の最新モデルに相当する2006年式で58.5万円です。次いで最終モデルの2009年式が56万円の平均価格となっています。一方、デビューモデルである2004年式は51.5万円と、ほかの年式よりも一段低い平均価格です。また、過去5年間の価格推移を見ると、2008年式の買取平均価格が対3年前比で大きく上昇しています。
ポイント2:カスタムパーツ
一般的に、カスタムバイクは査定において不利になるといわれています。しかし、自分流に性能や見た目をカスタムするカルチャーが根付いているハーレーダビッドソンのバイクの場合、さまざまなカスタムパーツが市場に出回っています。そのため、装着しているカスタムパーツによっては高値で買い取ってもらえることも珍しくありません。
とはいうものの、純正パーツがある方は査定の際に一緒に出すようにしましょう。そうすることで査定における印象がアップする可能性があります。その際は、無理に自分で元の状態へ戻さなくとも大丈夫です。
また、すべての業者がカスタムパーツを熟知しているわけではありません。そこで、査定に出す際にはパーツの価値をしっかり理解してくれる業者を選ぶことが大切です。ホームページなどを見て、ハーレーの買取実績があるかを確認しておくとよいでしょう。
ポイント3:走行距離
走行距離は査定において重要な基準です。なぜなら、走行距離が長ければそれだけエンジンやタイヤが消耗していると考えられるからです。ただし、ハーレーダビッドソン XL1200Rのように排気量が大きいバイクでは、走行距離によるエンジンへの負担は比較的少ないといわれています。そのため、走行距離の長さを気にするよりも、日頃からしっかりとメンテナンスをし、良いエンジンの状態を保っておくことのほうが大切です。
2024年9月27日時点における走行距離別の買取平均価格を見ると、4,999kmまでで79万円、5,000~1万kmまでで65.2万円です。その後、1万~2万kmで57.1万円、2万~3万kmで51.7万円、3万~5万kmで49.4万円、5万km以上で42.8万円です。2万kmと5万kmが価格の大きく下落する境目だといえるでしょう。売却を考えている方は、それまでに査定に出すのがおすすめです。
ポイント4:ボディカラー
ハーレーダビッドソン XL1200Rにはさまざまなカラーバリエーションがあります。デビューモデルではモノトーンカラーが8パターン展開されました。さまざまなカラーのなかでも、定番カラーとなっているのはブルーです。2024年9月27日時点におけるカラー別買取平均価格を見ても、ブルーが最も高い67万円です。最も平均価格が低いのはブルーとホワイトのツートーンで、42.1万円です。そのほかにも、イエローやレッド、オレンジといったカラーが存在します。人気のカラーを所有している場合、それを査定時に伝えることで、高値で買い取ってもらえるかもしれません。