カワサキ Z650RSの特長と買取相場の傾向
日本で2022年4月に発売されたカワサキ Z650RSは、クラシックなデザインと現代のテクノロジーを融合させて作られたバイクです。スポーツモデルのデザイン「ZAPPER」からインスピレーションを得て生み出されたモデルで、軽量かつスタイリッシュなデザインが特長。
総排気量649ccのパワフルな水冷4ストローク並列2気筒エンジンを搭載したカワサキZ650RSは、俊敏かつカジュアルな走りでレトロスポーツモデルにふさわしい1台です。
ミドルクラスモデルならではの軽快さとカジュアルさ、軽快なハンドリングは多くのバイカーから高い評価を受けています。2024年モデルからは、ホイールスピンを抑制するトラクションコントロールが装備され、より安全性が高まりました。
カワサキ Z650RSの新車価格は、2023年11月1日発売の2024年モデルで105.6万円です。平均的な中古車の買取相場は23.6万円~77.2万円(2024年9月20月時点) ですが、車体の状態によっても変動します。
また、新しいモデルが発売になるとき、旧モデルの価格は下落するのが一般的です。ただし一時的に価格が下がっても、あとから旧モデルが評価されれば再び高値で売れるケースもあるため買取してもらうタイミングも重要といえるでしょう。
カワサキ Z650RSを高く買い取ってもらうためのポイント
買取価格は、バイクの状態によって変動します。高く買い取ってもらうために押さえておきたいポイントは、以下の6つです。
ポイント1:グレード
カワサキ Z650RSは、これまでに2022年モデル、2023年モデル、2024年モデル、2025年モデルの4種が販売されました。2023年モデルは2022年度モデルからの仕様変更はありませんでしたが、前述したように2024年モデルからトラクションコントロールを備えています。そのため安全性が向上している2024年・2025年モデルのほうが、高値がつく可能性が高いと考えられるでしょう。
また2022年モデルと同時に発売されたZ650RS 50thアニバーサリーモデルは、正確な生産台数は公開されていませんが、通常モデルよりも少ないと考えられます。そのため、買取価格が高くなる可能性が考えられるでしょう。
ポイント2:年式
中古バイクの買取価格は、年式によって変動します。基本的には年式が古くなるにつれて、買取価値が徐々に低下すると考えてよいでしょう。
ただしカワサキ Z650RSのようなユーザー評価が高いモデルの場合は、年式が古くても状態が良好だったり走行距離が短かったりすれば、高値で買取してもらえるケースもあります。
ポイント3:走行距離
走行距離は、バイクの使用状況を示す重要な数値の一つです。走行距離が短いほどエンジンやパーツの状態が十分に使える状態と判断され、買取価格が高くなる傾向にあります。走行距離の評価区分は、一般的に以下で区切られるケースが多く見られます。
・5,000km以下
・10,000km以下
・20,000km以下
・30,000km以下
・30,001㎞以上
目安としては、5,000km前後であれば比較的高い価格で買取してもらえるはずです。特に、丁寧に整備されているバイクであれば走行距離による減額の可能性は低いでしょう。
ポイント4:ボディーカラー
2022年に発売されたカワサキ Z650RSのボディーカラーは、キャンディーエメラルドグリーンです。2023年モデルには、メタリックムーンダストグレー×エボニーが追加されました。そして、Z650RS 50thアニバーサリーモデルはファイアーボールカラー。
2024年モデルはエボニー×メタリックマットカーボングレーと、キャンディーミディアムレッドの2色展開です。どのカラーも査定に大きな差はなく、同程度の買取価格となっています。そのため、ボディーカラーによって買取額に大きな差が出るとは考えにくいでしょう。
ポイント5:パーツの状態
パーツの状態も査定に大きく影響します。特に評価される傾向にあるのは、エンジンやフレーム、電装部品などの主要パーツです。これらのパーツが良好な状態で保たれていれば、高評価につながります。高く買い取ってもらうためには、定期的なメンテナンスで良い状態に保つことが大切です。
またバイクオーナーのなかには、パーツをカスタムしている人もいるでしょう。そのままでも買取は可能ですが、純正に戻してから査定に出すことをおすすめします。なぜなら、カスタムした状態だと再販売した際に売れるか予想しにくいからです。マイナス査定を避けたい場合は、純正パーツに戻しておきましょう。
ポイント6:傷やへこみ
外装の状態、特に傷やへこみの有無は買取価格に大きな影響を与える要素です。小さな傷は専用のコンパウンドやポリッシャーを使用して自分で補修も可能ですが、慣れていない場合は逆効果になるケースもあります。そのため、基本的にはそのままの状態で査定に出すのがおすすめです。
カワサキ Z650RSのようなネオクラシックバイクは美しいデザインが魅力の一つなため、日頃から丁寧に扱って傷やへこみができないように注意しましょう。