カワサキ W800 ストリートの特長と買取相場の傾向
カワサキのW800ストリートは、2019年から2023年まで生産・販売されていたネイキッド&ストリートバイクです。2016年に一度カタログ落ちしたW800をそのルーツとしており、Wの車名の由来である直立2気筒エンジンを搭載しています。ただし、車体には新設計のダブルクレードル型フレームを採用しているのがポイントです。レトロさとモダンさが融合したデザインが多くのライダーを虜にしています。
773㏄のSOHC4バルブ空冷並列ツインユニットは、最高出力38kW/6,500rpm、最大トルク62N・m/4,800rpmです。効率の良いフューエルインジェクションを燃料子供給方式に採用することにより、排ガス規制のEURO4にも対応しています。車体のサイズとしては、全長2,135mm、全幅925mmです。シート高が770mmでアップライトハンドルのため、ライディングスタイルはゆったりしています。車両重量は221kgです。W800のフロントホイールは19インチでしたが、カワサキ W800ストリートでは18インチになっています。ABSやETC2.0が標準搭載されているのも魅力です。
2024年8月30日時点でのW800ストリートの買取相場価格は17万~80.7万円です。新車販売価格が92万円だったことを考えると、状態によってはかなり高い査定価格も期待できるといえます。ただし、2024年9月27日時点での過去5年間における平均相場価格推移を見ると、2021年以降は価格が下落しています。対前年比で-4%、対3前年比で-27%です。
カワサキ W800 ストリートを高く買い取ってもらうためのポイント
カワサキ W800ストリートを売却したいと考えている方は、あらかじめ以下のポイントを押さえ、査定に向けて準備をしておきましょう。
ポイント1:年式
カワサキ W800ストリートは、排ガス規制に対応するため2022年に型式を変更しています。それまでは2BL-EJ800Bでしたが、2022年モデルからは8BL-EJ800Eになりました。これにより、WMTCモード値での燃費がリッター当たり21.1kmから20.9kmに変わっています。ただし、時速60kmでの燃費は変わらずリッター当たり30kmです。また、基本的なスペックに変更はありません。
2024年9月27日時点での型式別平均買取価格を見ると、2BL-EJ800Bが63.9万円、8BL-EJ800Eが73万円です。バイクは年式が新しいほうが高く売れるといわれており、それはカワサキ W800ストリートにおいても例外ではありません。もちろん、日頃のメンテナンスなどによっては2BL-EJ800Bでも高く売れる可能性が十分にあります。
ポイント2:走行距離
査定において、走行距離は重要な評価ポイントです。業者にもよるものの、一般的に走行距離は5,000kmごとに線引きされます。そのため、走行距離は短ければ短いほど有利です。走行距離の基準は排気量によって異なり、大型バイクであるカワサキ W800ストリートの場合は3万kmが一つの目安です。
2024年09月27日時点での走行距離別買取平均価格では、4,999kmまでは72.9万円、0.5~1万kmまでは71.4万円、1万~2万kmまでは64.1万円となっています。しかし、3万~5万kmだと51.1万円、5万km以上だと40万円まで価格が下がります。売却を考えている方は、早めに査定に出すのがおすすめです。
ポイント3:ボディカラー
カワサキ W800ストリートにはいくつかのカラーバリエーションがあります。2019年の初登場時のカラーはメタリックフラットスパークブラック×メタリックマットグラファイトグレーでした。2021年にはメタリックマットグラファイトグレー×メタリックフラットスパークブラック、2022年にはエボニー×メタリックマットグラフェンスチールグレー、2023年にはパールストームグレーが販売されました。
2024年09月13日時点における各カラー別の買取平均価格を見ると、グレー系が76.9万円で最も高くなっています。ブラック系の平均価格は71.2万円です。これらのカラーのバイクは、高く買い取ってもらえる可能性があります。
ポイント4:売れやすい月
少しでも高く売りたいという方は、中古のバイクが売れやすい時期を見計らって査定に出すようにしましょう。中古のバイクが売れやすい時期に査定に出せば、高い価格が付きやすくなるからです。
バイクが売れやすい時期は、新生活が始まる3~4月と夏季休暇を控えた6~7月だといわれています。ツーリングにも適した気候であるこれらの時期は、バイクの業者も稼ぎ時です。売上を増やすためには、在庫を増やさなければなりません。そのため、業者は少しでも査定価格を高くして買取件数を増やそうするわけです。
一方、雪などでツーリングに向かず、その結果ライダーの数も少なくなる冬の時期は、査定価格も下がる傾向にあります。買い取ったとしても、すぐに売れる見込みが少ないからです。特に急ぐ理由がないのであれば、査定に出すのは春まで待つのが得策です。