カワサキ Z125PROの特長と買取相場の傾向
カワサキ Z125PROは、2016年に登場しました。タイの工場で生産されたZ125のうち、日本に導入されたクラッチレバーありのモデルが、Z125PROです。125ccクラスのなかでも「前後12インチモデル」市場に参戦する形で投入されましたが、2021年モデルを最後に国内での販売は終了しました。保安基準改正により同年から適用された「50cc超~125cc以下の車両のABSまたはCBSの装着義務化」が一因という見方もあります。
前後12インチの特色を存分に活かした機動性と気軽さにより、ツーリングのみならず街乗りでも活躍できる点がライダーから支持を集めています。一方で、レイダウンされたリアサスペンションや効率の良いペタルディスクの前後ブレーキ、7.4Lの燃料タンクなど、充実した装備を採用しているのも魅力です。また、カワサキのZシリーズに名を連ねる一台として、以下の部品を専用開発したのも特徴といえます。
・外装一式
・スチール製バックボーンフレーム
・φ24mmインジェクション
・ダウンタイプのマフラー
・アナログ式回転計+液晶パネルのメーター など
Z125PROの買取価格は2024年8月30日現在では~20.5万円となっています。
カワサキ Z125PROを高く買い取ってもらうためのポイント
カワサキ Z125PROを高く買い取ってもらうためには、以下のポイントに注目しましょう。
・年式
・グレード
・ボディカラー
・外装
それでは、それぞれのポイントについて解説します。
年式
バイクの年式は、買取価格に直結する重要な要素です。一般的に、新しい年式のバイクほど高値で買い取られる傾向があります。時代とともに技術的な進化やモデルチェンジが進むため、年式の古いバイクは相対的に市場価値が低めです。
また、古い年式のバイクは、部品の入手が難しくなる可能性があり、維持コストが上がることも価格に影響します。そのため、年式が古いバイクを高く売りたい場合は、適切なタイミングでの売却が重要です。ただ、年式が古くても、特定のグレードや限定モデルの場合は付加価値が評価されることもあるため、その点も考慮しましょう。
Z125PROの場合、国内向けモデルの販売が終了したのは2021年であるため、2024年現在では最終モデルであればそこまで古い年式とは見なされないでしょう。バイクの状態や中古市場での需要も鑑みたうえで検討することをおすすめします。
グレード
同じモデルでも、グレードによって買取価格が大きく異なることがあります。上位グレードのバイクは、標準装備やオプションが充実しており、性能や快適性が向上しているため、中古市場でも高く評価されることが多いです。さらに、上位グレードにはプレミアムパーツや限定仕様が含まれることもあり、このことも買取価格を押し上げる要因となります。
一方で、ベースグレードや標準仕様のバイクでも、状態が良好であれば安定した価格が期待できます。Z125PROの場合、ベースモデルのまま販売終了しましたが、以下の特別仕様車が設定されました。
・Z125 PRO KRT Edition/2016年販売
・Z125 PRO Special Edition/2017年販売
上記の2グレードは希少性が高いため、買取価格が上昇する公算が大きいといえるでしょう。
ボディカラー
ボディカラーは、バイクの買取価格に影響を与える項目の一つです。Z125PROで設定されたボディカラーは以下のとおりです。
・キャンディライムグリーン
・メタリックグラファイトグレー
・ライムグリーン×エボニー
・メタリックカレッジグレー
・キャンディプラズマブルー×メタリックスパークブラック
・キャンディパーシモンレッド×メタリックカーボングレー
・メタリックスパークブラック×パールミスティックグレー
・エボニー
・パールブリザードホワイト
・メタリックマットミステリアスグレー
・パールナイトシェードティール
・メタリックフラットスパークブラック
バイクのボディカラーは、色合いに加え単色か複数色かでも買取価格に影響を与える場合があります。Z125PROは、単色・複数色いずれも設定された車種であるため、市場での需要がどのような状況なのかを確認したうえで、売却時期を検討するのが望ましいでしょう。
外装
バイクを高く買い取ってもらうためには、外装の状態も重要なポイントです。見た目や使い勝手に直結するこれらの要素を整えることで、査定額が大きく変わることがあります。
まずボディに傷や凹みがあると、査定額が大幅に下がることがあります。普段からメンテナンスに慣れている方であれば、コンパウンドで直せる範囲の細かい傷は査定前に修理しておきましょう。さらに、洗車やワックスがけを行ない、バイクをできるだけきれいな状態に保つことも重要です。また、サビや腐食はバイクの価値を大きく損なう要因です。サビ取りを行ない、発生防止のためにコーティング剤を使用しましょう。
悪路走行はもちろんですが、街乗りやツーリングにおいても、砂埃や水たまりなどさまざまな要因で外装に汚れ・サビがつくことはあり得ます。常日頃から車体をきれいな状態に保っておくことが大切です。