カワサキ Z250の特長と買取相場の傾向
カワサキ Z250は、アグレッシブなスタイリングとパフォーマンスを兼ね備えたバイクです。同社のNinja250とプラットフォームを共有したモデルとして2013年に初登場しました。Ninja250のカウルを外したネイキッドバージョンです。
搭載しているエンジンはNinja250と同じ、水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブエンジンです。大容量のエアクリーナーボックスとダウンドラフトの吸気レイアウトを採用しており、パラレルツインの高回転によりパワフルな走りを実現しています。
また、フレームにはカワサキの解析技術によって開発されたトレリスフレームを採用。高張力鋼管を組み合わせ、かつエンジンも強度メンバーにすることで剛性と軽量化を実現しています。2024年モデルの車両重量は164kgです。
さらに、Z250の大きな魅力といえるのが、Zシリーズに共通するアグレッシブな「SUGOMI」デザインでしょう。「SUGOMI」デザインは、カワサキのスーパーネイキッドモデルにおいて採用されているスタイリングです。
低く構えたクラウチングフォルムや低い位置に配置されたヘッドライト、跳ね上がったテールなどが強い存在感を発揮しています。さらに、鋭角的なデザインのフロントカウルやコンパクトなメーターバイザーも特徴的です。
乗り心地は足つき性が良く、信号待ちなどでも倒れそうになる心配がありません。また、ハンドル位置は幅広でアップライトになっています。ライディング時はごく軽い前傾姿勢になり、街中を走るのに最適です。
カワサキ Z250の買取価格の平均相場は1.5万円~38.1万円(2024年8月9日時点)程度です。状態が良ければ30万円以上で買い取ってもらえることも珍しくありません。新車と変わらない状態であれば、買取価格が40万円以上になることもあります。
カワサキ Z250を高く買い取ってもらうためのポイント
カワサキZ250を高く買い取ってもらうためには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
ポイント1:年式
まず注意するべきポイントは年式です。2013年に登場したカワサキZ250は、2015年に機能追加、2019年にフルモデルチェンジを行なっています。そのため、どの年式かによって買取価格が異なる可能性があるため注意しましょう。
2015年に追加された機能は、アンチロックブレーキシステムとアシスト&スリッパークラッチです。この機能により、運転のしやすさが格段にアップしています。
また、2019年にはエンジンの出力が4kW向上しただけでなく、車両重量が6kg軽くなりました。さらに、ヘッドライトもLED化されています。
これらのことから、2019年以降のモデルと2018年以前のモデルとで買取価格に大きな違いが見られます。
2019年以降のモデルの平均買取価格は30万~40万円程度ですが、2015年~2017年のモデルだと12万~20万円程度、2014年以前のモデルだと10万~17万円程度です。
ポイント2:走行距離
一般的に、バイクには走行距離によって寿命があるといわれています。250ccのバイクの場合、目安となる走行距離は5万~8万kmです。
ただし、250ccのバイクには車検の必要がありません。そのため、メンテナンスの状態が重要なポイントになります。メンテナンスがしっかり行なわれていなかった場合、3万kmで寿命が来てしまうこともあります。
売却を考えている方は、日ごろからメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
カワサキ Z250の場合、走行距離が1万kmを超えると買取価格が大きく下落する傾向にあります。さらに、走行距離が5万kmを超えると、買取価格の相場は10万円以下になります。
ポイント3:ボディカラー
カワサキ Z250にはさまざまなカラーのモデルが存在します。2013年登場時のカラーはフラットエボニーとパールスターダストホワイトの2パターンでした。
2014年には、キャンディバーントオレンジ/メタリックフラットスパークブラックと、パールスターダストホワイト/メタリックフラットスパークブラックが登場しています。
2015年には、キャンディプラズマブルー/メタリックスパークブラックと、メタリックムーンダストグレー/メタリックフラットスパークブラックが発売されました。その後も、新しいカラーが続々と発表されています。
ボディカラーと買取価格との関係を見ると、特に買取価格が高い傾向にあるのはブラックとホワイト/ブラックの組み合わせです。
カワサキ Z250を高く売るための注意点
カワサキ Z250は、大きなバイクよりも比較的カスタムしやすいことで知られています。自分好みの乗り心地やサウンドにするためにカスタムしている方も多いでしょう。
一般的に、カスタムバイクよりも純正バイクのほうが高く買い取ってもらえるため、自分で作業ができる方はパーツを純正に戻してから査定に出すのがおすすめです。
しかし、パーツ脱着の際に傷を付けてしまうなどのリスクもあります。技術に自信がない場合は、自分で取り外すよりもそのまま査定に出しましょう。純正パーツと一緒に査定してもらうことでマイナス査定を避けることができます。