カワサキ ZRX1200 DAEGの特長と買取相場の傾向
カワサキ ZRX1200 DAEGは、ZRX1100(1997-2000年販売)、ZRX1200(2001-2008年販売)の流れを汲んだ後継機として2009年に販売開始された大型バイクです。ZRXシリーズの流れを汲んだとはいえ、デザイン・走行性能などのさまざまな点で進化が見られたモデルとして評価されています。
ZRXシリーズは、排気量の変更が過去に一度実施された以外は、大幅な仕様変更が行なわれたことはありませんでした。しかし、カワサキ ZRX1200 DAEGでは以下の項目で変更が行なわれました。
・パーユニットをキャブレターからインジェクションに変更
・カムプロファイル・バルブスプリング・ロッカーアームを仕様変更しフリクションロスを低減
・フロントフォークのオフセット量を28mmから30mmへ、トレール値を108mmから100mmへと変更 など
上記以外にも、フレームからサスペンションに至るまで、細部までこだわったモデルチェンジとなっていました。
カワサキ ZRX1200 DAEGは、2016年にファイナルエディションが発表されたのを最後に絶版となったため、現在では新車販売はされていません。中古市場での買取相場は、51.7万円~122.7万円(2024年9月9日現在)です。なお、買取価格は状態・カスタムの内容などで大きな差があります。
カワサキ ZRX1200 DAEGを高く買取ってもらうためのポイント
カワサキ ZRX1200 DAEGを高く買取ってもらうためのポイントは以下の4点です。
・グレード・年式
・ボディカラー
・外装
・修復歴の有無
ここでは、上記のポイントについて解説します。
グレード・年式
中古市場では、グレード・年式によって査定額が変動する場合があります。特に、台数限定のモデルや性能が優れたモデルがラインナップにある場合、中古市場での人気が集中し査定額が上がることも。
カワサキ ZRX1200 DAEGの場合、以下の年式で台数限定の特別仕様車が販売されていました。
・2012年
・2013年
・2015年
・2016年
一例として、2016年モデルが約208万円で販売されていた実績もあり、先述した買取相場よりも高値がつけられています。グレード・年式が価格に影響を与えている例といえるでしょう。
ボディカラー
ボディカラーは、中古バイクの価格を決定づける要素の一つです。ボディカラーの観点かでは、人気の色などによって査定額が変動するでしょう。
カワサキ ZRX1200 DAEGで展開されたボディカラーの一例は以下の通りです。
・キャンディミスティックブルー
・キャンディプラズマブルー
・キャンディライムグリーン
・キャンディアイビーグリーン
・メタリックインペリアルレッド
・メタリックマグネシウムグレー
・メタリックノクターンブルー
・パールメテオグレー×メタリックスパークブラック
・パールダストホワイト×メタリックスパークブラック
・メタリックスパークブラック×パールメテオグレー など
カワサキ ZRX1200 DAEGはボディカラーのバリエーションが多かった車種で、単色と複数色がどちらも充実していました。ライムグリーンよりも黒金カラーのほうが人気で、多い時で20~100万ほど差が出ることもあります。
外装
査定時に、外装でもっとも目を引くポイントがキズや凹みの有無です。程度にもよりますが、あまりに大きなキズや凹みがあると、最悪の場合買取不可となることもあり得ます。
また、キズや凹みを自分で修理すると、かえって悪化するケースもあるためおすすめできません。反対に、ごく小さなひっかきキズのようなものであればコンパウンドできれいに消せる場合もあるため、状態を見て判断するようにしましょう。
カワサキ ZRX1200 DAEGは、大型バイクであるがゆえに車体が重く、立ちゴケによるキズ・凹みが起きやすい車種です。それゆえに、常日頃から注意を払って乗ることが大切です。
修復歴の有無
修復歴の有無は、中古バイクの査定額が大きく変動するポイントの一つです。修復歴は、すべての修理・交換が対象になるわけではなく、メインフレーム・ハンドルストッパー・シートレールの3ヵ所に関わる修理・交換に限られます。そのため、例えばタイヤを交換したり、エンジンを載せ替えたりするような修理・交換には修復歴はつきません。
修復歴があるバイクは、修理・交換がうまくいったとしても買取時の査定では厳しい評価がつけられる可能性があります。カワサキ ZRX1200 DAEGも例外ではなく、修復歴がある場合は正直に申告するようにしましょう。
カワサキ ZRX1200 DAEGを高く買取ってもらうための注意点
カワサキ ZRX1200 DAEGを高く買取ってもらう際に注意すべき点は以下の通りです。
・売却時期を考慮する
・洗車・ワックスがけを行なう
ここでは、上記の注意点を解説します。
売却時期を考慮する
バイクは、季節により需要が変動する商品です。特に、春先から夏頃にかけては、ツーリングしやすい気候であり、新生活が始まる時期とも重なるため、バイクの需要が高まります。ショップでも在庫を多く確保したい意図から、この時期に査定に出すと高額で買取してもらえる可能性が高まります。
洗車・ワックスがけを行なう
仮にカワサキ ZRX1200 DAEGの外装にキズや凹みがなかったとしても、砂埃やオイルなどの汚れや錆が目立つと、きちんと扱っていないという印象を持たれ、査定時の印象が良くありません。そのため、汚れが目立つ場合は査定に出す前に洗車・ワックスがけを行ない、きれいな状態にしてから査定に出しましょう。