カワサキ DトラッカーXの特長と買取相場の傾向
カワサキ DトラッカーXは、元祖モタードバイクとも評されるカワサキ Dトラッカーをルーツに持つバイクです。「KLX250」をベースに、前後17インチのホイールとオンロードタイヤを備えており、街乗りや舗装路での走行に最適化されています。
カワサキ DトラッカーX が誕生した2008年は、平成18年排出ガス規制に対応するため、多くのバイクがキャブレターからフューエルインジェクション(FI)に切り替えられた時期でした。KLX250とともにDトラッカーもFIに対応し、DトラッカーXという新しい名称で売り出されたという経緯があります。
モデルチェンジについては、カラーやグラフィックの変更が行なわれただけで、基本的な仕様に大きな変更はありませんでした。その後、2016年5月にファイナルエディションが発表され、生産終了となっています。
カワサキDトラッカーXの新車販売価格(2008年モデル)は54.8万円でした。平均的な中古車の買取相場としては7.5~40万円(2024年9月22日時点)となっていますが、型式や車体状況などの条件により変動すると考えられます。
カワサキ DトラッカーXを高く買取ってもらうためのポイント
ここでは、カワサキ DトラッカーXの買取で高額査定につながるポイントをお伝えします。
ポイント1:年式・モデル
一般的に、バイクの年式が高いほど買取価格は高くなりますが、カワサキDトラッカーXについては、2008~2015年式までの買取価格にそれほど大きな差はない傾向です。すでに生産終了しているだけにどのモデルも希少感があり、状態が良ければ年式にかかわらず高価買取が期待できます。
一方、最新年式でありファイナルエディションとなる2016年式は、ほかのモデルと比べても高い平均買取価格となっています。2016年モデルは、“D”の文字を大胆に取り入れたグラフィックやブルーアルマイト仕上げの前後ホイール、特別カラーのブルーをあしらったフェンダーとヘッドライトカバーなど、ファイナルエディションらしい特別感もポイントといえるでしょう。
ポイント2:走行距離
DトラッカーXは、すでに生産終了していながらいまだにファンの間で根強い人気を持つため、比較的走行距離が長い車体でも高い査定額での売却が期待できます。例えば、一般的に寿命と判断される3~5万kmを超えた車体でも、状態が良ければ15~20万円程度で売却できる可能性があります。
もちろん、走行距離は短いほど買取価格が高くなる傾向にあります。査定では、「5,000kmまで」「1万kmまで」などの基準が設けられてどのレンジに属するかで判断されることが多いため、より高く売りたいのであれば分かれ目となりそうな走行距離を超えないうちに査定に出すとよいでしょう。
ポイント3:外装
しなやかな走りと燃費の良さが持ち味のDトラッカーXは、街乗りからツーリングまで幅広くこなせることから、足として日常的に使われることが多い車種です。それだけに、きちんとメンテナンスされてきれいな外装を保っている車体は貴重であり、買取査定でも評価されやすいでしょう。
また、新車の選択肢が少ないモタードモデルでありファッション性が強いことも、外装がきれいであるほど高価買取につながりやすいバイクの特徴といえます。
カワサキ DトラッカーXを高く売るための注意点
バイクの買取査定額は、上述の年式や走行距離だけでなく、持ち込む前のチェックで差が付く可能性もあります。査定に持ち込む前に確認しておきましょう。
事前に洗車と車体チェックを
車体の美しさをアピールするのであれば、査定に持ち込む前の洗車は必須です。洗車の有無で査定額が大きく変わることはありませんが、汚れがひどいと傷や劣化具合を正しく判定してもらえない可能性もあります。洗車によって「きちんとメンテナンスされてきたバイク」という印象も与えられるでしょう。
洗車の際は新しい傷を付けることがないよう、汚れを強くこすることはせずに優しく洗います。洗い終わったら水分をしっかりふき取り、ワックスなどでツヤを出すのがベストです。
また、洗車と同時に車体をチェックし、ステッカーを貼っている場合はできるだけはがしておくのがおすすめです。ステッカーをはがす際も、車体に傷が付かないよう十分注意しましょう。
査定前の修理やメンテナンスは不要
もしバイクに修理したい箇所があっても、査定にはそのまま持ち込むことをおすすめします。店に持ち込んで費用をかけて修理しても、それに見合うほど査定額がアップするとは限らないからです。また、自分で修理しようとすることは、傷などを余計に悪化させてしまう恐れがあるので控えましょう。
社外パーツで車体をカスタマイズしている場合も、無理に取り外そうとせずにそのまま査定に持ち込むのがおすすめです。簡単なものであれば自分で外しても良いですが、取り外しで破損しそうであればそのまま査定に出してみてください。その際、純正のパーツが手もとにあれば、一緒に査定に持ち込むとよいでしょう。