カワサキZ400Jの特長と買取相場の傾向
カワサキZ400Jは、国内400ccカテゴリのなかで特に人気の高かったカワサキZ400FXに近い仕様を備えたマシンで、海外市場向けに1980年~1983年に販売されていました。
Z400FXとの違いは、Z400FXのフロントがシングルディスクなのに対し、カワサキZ400Jのフロントはダブルディスクであること。また、Z400FXがリアディスクブレーキなのに対して、カワサキZ400Jではリアドラムブレーキを採用しているほか、リアフェンダーの形状も異なります。
一方で共通しているのは、エンジンのスペックです。カワサキZ400JにもFXベースのエンジンを搭載しているため、性能面の満足度は高いでしょう。外観デザインも、Z400FXと同等の仕様が施されています。
カワサキZ400Jは、発売翌年のマイナーチェンジで点火システムおよび足回りを強化したのち、細かなデザインやマフラーの形状などを変更。1983年モデルを最後に、生産を終了しています。
カワサキZ400Jの中古車買取相場は、90万円~160.6万円(2024年9月5日時点)です。実際の買取額は、年式や走行距離、以下に紹介するその他の条件によって異なります。
より具体的な価格を知りたい場合には、車両ごとの詳しい情報から検索することが可能です。
カワサキZ400Jを高く買取ってもらうためのポイント
カワサキZ400Jは、現在でも高い人気を誇るZ400FXと同様に、高価買取が期待できるモデルです。しかし、特長が似ていることでZ400FXと間違えられるケースも少なくありません。
そのため、カワサキZ400Jの買取を依頼する際には、どのような点が評価されやすいのかを事前に知っておくことが大切です。
ここでは、カワサキZ400Jを高く買取ってもらうためのポイントを紹介します。
ポイント1:年式
中古バイクの買取額は、ほかの条件に大きな差がなければ、年式の新しい車両ほど高値がつくものです。しかしカワサキZ400Jの場合、年式の違いによる買取額の差はほとんど感じられないでしょう。
理由は、カワサキZ400Jが販売されていた期間の短さ。初代モデルが発売された1980年からわずか3年後に最終モデルが発売されたため、特別な事情がない限り、どの年式のものでも車両の状態に大きな差が生じにくいと考えられます。
また、大幅なモデルチェンジが行なわれていないことも、年式による買取額に差がつきにくい要因の一つでしょう。
ポイント2:カスタム歴
Z400FXの海外市場版として販売された経緯から、もともとZ400FXとの類似点が多いカワサキZ400J。中古販売市場に出回るZ400J車両のなかには、さらにZ400FX仕様に近づけるようなカスタムが施されたものも少なくありません。
例えば、両モデルの違いであるリアブレーキ。カワサキZ400Jのオリジナル仕様であるドラムブレーキを、ディスク化することでZ400FX仕様にカスタムするケースなどが挙げられます。
カスタム車両の買取額は、カスタムの内容によって相場より高く評価されることもあれば、カスタムしたことが原因で相場より低い評価になることも。
またカスタム車両の評価は、買取業者によって差が出やすいポイントでもあるため、まずは相談してみることをおすすめします。
ポイント3:純正パーツの有無
純正パーツの有無は、中古バイクの買取額を左右する重要な要素の一つです。
仮にマイナス評価となるカスタムが施されている車両でも、買取査定時にメーカー純正のノーマルパーツを一緒に出すことでプラス評価になる可能性は十分にあります。
一方で、純正パーツをすでに手放してしまっている場合などは、相場よりも低い買取額になることも少なくありません。
ただし、カスタムパーツのなかには人気が高く、買取時にも高評価につながるものがあるのも事実です。カスタム済み・純正パーツ無しの場合でも、諦めずに買取査定を依頼しましょう。
ポイント4:保管状態
車両の保管場所によって、買取査定時の評価に差がつくケースは十分に考えられます。
特にカワサキZ400Jは、最終モデルの発売から40年以上が経過している点からも、歴代オーナーがどのような場所で保管してきたかで状態が大きく異なり、買取額にも影響するでしょう。
良好な状態を長く保つためには、紫外線や悪天候の影響を避けられる屋内ガレージに保管するのが理想的です。屋内の保管場所を用意するのが難しい場合でも、屋根のある屋外に置いたり、屋根もない場合にはカバーをかけたりするなどの工夫をしましょう。
ポイント5:買取業者
ここまで紹介したように、国内モデルのZ400FXと共通する点が多いカワサキZ400Jは、カスタム車両であれば特に両モデルの見分けが難しくなっています。
カワサキZ400Jの買取を希望する際には、両モデルの区別をきちんとできたり、カスタムパーツでも価値がある場合には適正に査定してくれたりする専門業者へ依頼しましょう。また、査定額に差が生じやすいことからも、複数の業者から相見積もりを取り、比較することが大切です。