カワサキKSR110の特長と買取相場の傾向
2002年11月に初代となる2003年モデルの販売を開始したカワサキKSR110。KSR-1・KSR-2の両モデルが排ガス規制の影響を受けて生産を終了したことを受けて登場しました。
カワサキKSR-1・KSR-2が2ストロークエンジンを搭載しているのに対し、KSR110が採用しているのは4ストロークエンジン。自動遠心式クラッチにより、クラッチレバー操作なしで発進・ギアチェンジが可能です。
クラッチ操作の有無で判断される「AT二輪」に適合しているため、スクーターやスーパーカブと同様に普通二輪小型AT限定免許で運転できる点も魅力でしょう。
発売後にカラーチェンジを重ねたカワサキKSR110は、2009年4月のファイナルカラー発表後に国内の生産を終了した絶版車ですが、海外ではその後も生産が継続しています。
街乗りからツーリングまでオールラウンドに活躍できることからも、現在でも人気の高いモデルです。
カワサキKSR110の中古車買取相場は、0.9万円~23.1万円(2024年8月25日現在)。実際の買取額は、年式・走行距離・車両の状態をはじめとするさまざまな条件によって大きく差が生じます。そのため、次に紹介する高く買い取ってもらうためのポイントを確認しておくことも重要です。
カワサキKSR110を高く買い取ってもらうためのポイント
カワサキKSR110のように国内生産を終了している絶版車は、取扱業者によって中古買取査定額に差が生じやすい傾向にあります。
ここでは、カワサキKSR110の買取額を少しでも高くするために知っておきたい5つのポイントを紹介します。
ポイント1:年式
年式が新しいモデルほど高い買取額が出やすいという傾向は、カワサキKSR110にも該当します。年式が新しいモデルは、特別な事情がない限りエンジンの状態が良好に保てているケースが多いためです。
最終的な買取額はこのあと紹介するさまざまな要素のかけ合わせで決まります。そのなかでも年式の新しさは有利に働くでしょう。
ポイント2:走行距離
走行距離も、中古バイクの買取額を決める重要な要素の一つです。一般的には、走行距離が短いほど買取額も高値が期待できます。
カワサキKSR110の実際の中古車取引相場でも、走行距離が短い車両ほど相場が高く、距離が長くなるのに反比例するように相場は下がる傾向にあります。大まかなイメージとしては、走行距離が5万kmを超える車両の相場は、走行距離が5,000km未満の車両の相場と比較して半値以下になることもあるでしょう。
ポイント3:車両の状態
年式や走行距離が同程度の場合、買取額を高める要素となるのが車両の状態です。
例えばタイヤは、残り溝の深さが2~3mm程度になると寿命が近づいているサイン。販売時には交換する必要があるため、買取額に影響します。
また、バイクハンドルをカバーし、前方からの風を切る役割を持つカウルの損傷具合もチェックポイントとなります。汚れが付きやすいパーツのため、日頃のメンテナンスに気を配ることが大切です。
そのほかにも、外装パーツの状態やブレーキの減り具合など、車両全体の状態を良好に維持することが高額査定のポイントとなります。
ポイント4:ボディカラー
カラーチェンジを重ねながら進化してきたカワサキKSR110は、豊富に展開されてきたボディカラーも魅力の一つ。以下は、国内で生産されたカワサキKSR110歴代モデルのボディカラーを一覧にしたものです。
年式 | ボディカラー |
2003年モデル(初代) | ライムグリーン/エボニーブラック |
2004年/2005年モデル | ライムグリーン/ブレイジングオレンジ/シュネーホワイト |
2006年モデル | ライムグリーン/ギャラクシーシルバー/キャンディサンダーブルー |
2007年モデル | ライムグリーン/ファイアクラッカーレッド/ブルー |
2008年モデル | ライムグリーン/エボニーブラック/オリエンタルブルー |
2009年モデル (ファイナルカラー) | エボニーブラック×ライムグリーン |
年式
ボディカラー
2003年モデル(初代)
ライムグリーン/エボニーブラック
2004年/2005年モデル
ライムグリーン/ブレイジングオレンジ/シュネーホワイト
2006年モデル
ライムグリーン/ギャラクシーシルバー/キャンディサンダーブルー
2007年モデル
ライムグリーン/ファイアクラッカーレッド/ブルー
2008年モデル
ライムグリーン/エボニーブラック/オリエンタルブルー
2009年モデル
(ファイナルカラー)
エボニーブラック×ライムグリーン
個性的なカラー展開のなかでも、純正の限定カラーは中古市場でも人気があります。その他の条件によるものの、高額買取が実現する可能性もあるでしょう。
ポイント5:カスタム内容
中古バイクの買取査定では、一般的にはカスタムをほどこしていない純正車両に高値がつく傾向があります。
しかしカワサキKSR110は、カスタムを楽しむライダーが多く、エンジンチューンや手動式クラッチへの変更などのカスタムが人気です。そのため、カスタム後のスペックによっては高値で買い取ってもらえる可能性が十分にあります。
ただし、カスタムをどう評価するかは買取業者によって差があるため、複数の業者に相談し、買取額を比較するようにしましょう。また、カスタムの内容によっては評価を下げる原因となるケースがある点に注意が必要です。
カスタム時に外した純正パーツを所有している場合には、買取を依頼する際に必ず伝えましょう。買取額を上げるプラス要素になる可能性があります。