カワサキ エリミネーター250Vの特長と買取相場の傾向
カワサキのエリミネーター250Vは、1998年から2006年まで生産されていたアメリカンクルーザーバイクです。クルーザー風のスタイルでありながらスポーツモデルにも匹敵するスペックとハンドリングの良さが特長です。
名前にVの文字が冠されているとおり、エンジンには249ccのVツインエンジンを搭載しています。エンジン機構は水冷4ストロークDOHC、V型2気筒4バルブです。最高出力は26kW/12,500rpm、最大トルクは24N・m/9,500rpmとなっています。燃料供給方式はキャブレターです。燃費は時速60km走行時でリッター当たり33km、燃料タンクには13L入ります。全長2,355mm、全幅775mm、シート高は690mmです。250ccバイクにしては大きめだといえます。
カワサキ エリミネーター250Vの買取相場価格は、2024年9月21日現在で13万~38.4万円です。過去5年間の取引額推移では緩やかに上昇傾向で、対前年比+11%、対3前年比+23%の変動となっています。すでに生産は終了しているものの、安定した人気を誇っているといえるでしょう。
カワサキ エリミネーター250Vを高く買取ってもらうためのポイント
カワサキ エリミネーター250Vを査定に出す際には、あらかじめ以下のポイントを押さえておきましょう。
ポイント1:状態
査定において非常に重要なポイントとなるのが、バイクの状態です。買取業者にもよるものの、一般的に業者は減点方式で状態をチェックしながら、最終的に10段階で評価をします。そのため、査定に出す前には洗車をして、バイクをきれいにしておきましょう。そうすることで印象を良くできます。
査定におけるチェック項目は、エンジン、フロント、フレーム、リア、外装、電気系統などです。なかでもエンジンは特に重要なポイントです。始動性や回転数、排気音などを細かくチェックします。外装では、傷やへこみ、色あせなどがどの程度あるのか判断します。また、定期的にオイル交換、フィルター交換などのメンテナンスがされているかどうかも査定において重視されるポイントです。
2024年9月21日時点におけるカワサキ エリミネーター250Vの状態別買取平均価格を見ると、何も問題がない良好な状態だと、平均買取価格は36.9万円です。場合によっては50万円以上で買取ってもらえるケースもあります。エンジンの劣化や外装の破損といった何らかの難がある場合、損傷が少ない場合の平均買取価格は23.9万円、劣化や損傷が激しければ平11.4万円です。
ポイント2:走行距離
カワサキ エリミネーター250Vのような250ccバイクは走行距離5万~8万km程度が寿命だといわれています。とはいうものの、走行距離が短ければ短いほど査定において有利であることはいうまでもありません。長い距離を走行していれば、それだけエンジンやタイヤが消耗するからです。そのため、走行距離はバイクの使用頻度を示す指標として査定における重要なポイントとされています。走行距離1,000km未満であれば、状態のかなり良い新古車と判断されるでしょう。
なお、2024年9月21日時点におけるカワサキ エリミネーター250Vの走行距離別買取平均価格は、5,000km未満で33.8万円、5,000~1万kmで22.7万円、1万~2万kmで28.7万円、2万~3万kmで24.8万円です。しかし、3万~5万kmだと20.7万円、5万km以上だと15万円まで平均価格が下がってしまいます。このことから、5,000kmと3万kmが目安になるといえるでしょう。
ポイント3:ボディカラー
カワサキ エリミネーター250Vは、生産終了となる2006年までモデルチェンジをしませんでした。しかし、多くのカラーバリエーションを展開しています。
初登場時のカラーはエボニー/ギャラクシーシルバー、シャンパンゴールド、メタリックブルーバイオレットの3色でした。翌1999年はエボニー/パールコスミックグレー、エボニー/キャンディパーシモンレッドが新たに登場します。その後もさまざまなカラーが登場しますが、2004年以降はエボニー一色となります。そして最終モデルとなる2007年モデルでは、定番のエボニーに加えてパッションレッドが追加されました。
2024年9月21日時点における各カラー別の買取平均価格を見ると、最も人気があるのはレッド系で平均37.4万円です。これは、先述した最終モデルのパッションレッドの買取価格が高いことが理由だと考えられます。また、定番カラーであるエボニーも平均24.4万円と比較的高めです。