カワサキ・エストレヤの特長と買取相場の傾向
カワサキ・エストレヤは1992年に発売され、2017年の最終モデルを最後に生産終了したバイクです。1950年代のメグロジュニアを彷彿とさせるデザインで、249ccの空冷4スト単気筒SOHC2バルブエンジンを搭載したこのバイクは、走行性能よりも外観が重視されていました。
カワサキ・エストレヤは、「エストレヤ」「エストレヤRS」「エストレヤカスタム」「エストレヤRSカスタム」の4つのバリエーションが設定されていました。しかし、2000年に 「RS」と「カスタム」に統合され、2007年以降はシンプルに「エストレヤ」として販売されています。
カワサキ・エストレヤは2017年にファイナルエディションが発表され、日本での販売は終了しましたが、インドネシアでは「W250」として販売が継続されました。
2017年当時、カワサキ・エストレヤのメーカー希望小売価格は53万6,760円(税込)でしたが、2024年8月30日時点の買取価格は10.7万円~44万円が相場となっています。
カワサキ・エストレヤを高く買い取ってもらうためのポイント
大切に乗ってきたカワサキ・エストレヤを売却するなら、買取価格を少しでも高くしてもらいたいと思う方は多いでしょう。ここでは、エストレヤを高く買い取ってもらうためのポイントを紹介します。
ポイント1:バリエーション
カワサキ・エストレヤには4つのバリエーションがあります。
1992年に登場した「エストレヤ」は、セパレートタイプのサドルシートを備え、フロントディスクブレーキを採用したマシンでした。エンジンには、249ccの空冷4スト単気筒SOHC2バルブエンジンを搭載しています。
1995年にはシートをダブルシートに変更し、メッキフェンダーを採用した「エストレヤRS」が登場しました。
1996年に登場した「エストレヤカスタム」は、前後にドラムブレーキという仕様になっており、よりクラシカルに演出されています。
また、同年に登場した「エストレヤRSカスタム」は、フロントブレーキをドラム式(ダブルリーディング式)に変更し、フォークブーツを装備して発売されました。
2000年モデルからは、4種類あったバリエーションの車種統合が行なわれ、「エストレヤRS」と「エストレヤカスタム」の2種類となりました。
「エストレヤRS」ではロングシートとディスクブレーキを採用しており、「エストレヤカスタム」ではセパレートシートとドラムブレーキを採用しています。また、「エストレヤRS」はメッキフェンダーを装備し、「エストレヤカスタム」は立体エンブレムを装備したマシンでした。
2007年以降は「エストレヤ」に統一され、ダブルシートを備え、フロントディスクブレーキを採用しました。2017年にはファイナルエディションとして、専用のエンブレムとデカールをあしらって発売されています。
このようなバリエーションの違いが、買取価格に影響する可能性があります。
ポイント2:年式・モデル
エストレヤには、登場時からバリエーション統合までの1992年~1999年式と、再統合後の2007年~2017年式があります。
また、エストレヤRSには1995年~2006年式、エストレヤRSカスタムには1996年~1999年式、エストレヤカスタムには1996年~2006年式があります。
このなかで大きな違いといえば、2007年以降のエストレヤには平成18年排出ガス規制に適合するためのフューエルインジェクションが装備されているという点です。これが査定価格に影響する可能性があるしょう。
ポイント3:走行距離
バイクの買取価格は走行距離によって変わる点にも注意しましょう。査定の際に基準となる走行距離は、~5,000km、~1万km、~2万km、~3万km、3万km以上といわれています。
また、バイクの場合は排気量によっても、走行距離の基準が変わります。これは、排気量の小さいモデルほどエンジンの常用回転数が高くなる傾向にあり、エンジン内部の消耗が早まってしまうためです。
50ccなら~1万km、125cc以下では~1万5,000km、250ccクラスは~2万km、400ccクラスを含むそれ以上の場合は~3万kmを基準に考えるとよいでしょう。
バイクの買取価格をより高く査定してもらいたいなら、境目となる距離内で留めておくのがおすすめです。
ポイント4:ボディカラー
カワサキ・エストレヤにはオレンジやブラック、ブルーなどのカラーがあります。特に2007年以降はカラーチェンジのみでイヤーモデルが登場しているため、好みのボディカラーで車体を選ぶ方もいるかもしれません。
最終年となった2017年モデルでは、ファーストモデルと同様のボディカラーであるオレンジが設定されています。また、特別カラーモデルとして車体各部をブラックで仕上げたスペシャルエディションや、スペシャルカラーのファイナルエディションも発売されました。
カワサキ・エストレヤでは、レッドの買取価格が比較的高い傾向にあるため、ボディカラーが買取価格に影響する可能性も考慮しておくとよいでしょう。
ポイント5:メンテナンス
査定に出す際は、洗車をして車体をきれいにしておきましょう。バイクを少しでも高く査定してもらうには、良い状態で査定に出すことも大切なポイントです。
洗車をする際は、浸水防止の養生をしたうえで車体全体に水をかけ、バイク用シャンプーとスポンジを使い、傷を付けないように優しく洗います。全体を洗い終わったらきれいな水で洗い流し、水分をしっかり拭き取りましょう。
また、バイクにステッカーを貼っている場合には、査定をする前にできるだけ剥がしておきます。
なお、取り付けている社外パーツは、無理に取り外す必要はありません。ただし、純正パーツがないと査定額が低くなることがあるため、査定の際には純正パーツも一緒に出しましょう。