カワサキZ400GPの特長と買取相場の傾向
カワサキZ400GPは、4気筒エンジンを搭載し高い人気を誇っていたZ400FXの後継モデルとして、1982年に発売されたバイクです。
Z400FXよりもさらに優れた走行性能を目指し、カワサキ量産車として初めてユニ・トラックサスペンションを採用しました。ベースはZ400FXのまま48馬力へパワーアップした、空冷4気筒DOHCエンジンを搭載しています。
フロントダブルディスクブレーキや6速ミッションなどを装備した、カウルレススポーツモデルです。
バイクメーカーの間で激化した開発競争の影響もあり、カワサキZ400GPが発売された翌年の1983年には、後継モデルのGPZ400が登場しました。GPZ400の登場とともにカワサキZ400GPは販売終了となりましたが、短い販売期間ながら現在でも高い人気を維持しています。
カワサキZ400GPの買取相場は、85.3万円~145.4万円(2024年8月30日時点)です。あくまで相場であり、型式・走行距離・車体ごとの状況によって実際の買取額には大きな差が生じることがあります。
買取額を高くするためのポイントを次で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
カワサキZ400GPを高く買い取ってもらうためのポイント
中古バイクの買取額は、さまざまな要素のかけ合わせで決定します。例えば、年式は新しいほど、また走行距離は短いほど高く評価されることは、わかりやすい基準といえるでしょう。
しかし、40年以上前に生産・販売されていたカワサキZ400GPの場合、一般的な基準とは少し異なる角度で査定されるケースも珍しくありません。
ここでは、カワサキZ400GPならではのポイントを紹介します。
ポイント1:状態
カワサキZ400GPのように、販売終了から長年経っていても高い人気を維持している絶版車の場合、買取の際に車両の状態を問われないケースがあります。絶版車は需要に対して中古車市場に出回る台数が少なく、希少性があるためです。
仮に、不動車などを査定に出して買取を断られたとしても、諦めずにほかの買取業者に相談してみましょう。旧車の価値を評価し、買取に応じてくれる専門業者を探すことも重要です。
もちろん、適切なメンテナンスによって良好な状態が保たれている車両ほど高く評価されることに変わりはありません。生産終了から年月が経つほど状態の良い車両は少なくなるため、貴重な車両として高い査定額が期待できるでしょう。
ポイント2:カスタム歴
車両のカスタム歴は、査定時にマイナス要因となることが少なくありません。カスタム時に外したメーカー純正のパーツが手もとに残されていない場合は、さらに高値が付きにくくなります。
しかし、カワサキZ400GPのような旧車は、純正パーツがないことも珍しくないため、マイナス査定になりにくい傾向があります。
また、ライダーから人気があるカスタムパーツの場合は、買取時に高評価を得られることがあるのも事実です。
このように、カスタム歴があるからといってマイナス査定になるとは限りません。カスタムにも詳しい買取業者に依頼すれば、適正な評価をしてくれるでしょう。
ポイント3:事故歴
事故歴のある車両は、当然のことながら買取額が下がる傾向にあります。特に、エンジンなどの主要部分に問題が生じているケースでは顕著でしょう。
しかし、カワサキZ400GPのような旧車ながら人気の高いモデルの場合は、事故歴があることで一概に評価が下がるとは限りません。フレームやエンジンなどに悪影響がない範囲であれば、高価買取になる可能性もあります。
また、仮に事故歴があっても適切な修理を行なっていれば、買取額が大きく下がるのを防げます。一方で、走行に問題がないからといって事故後のメンテナンスを怠ったことで状態が悪化し、査定時にマイナス評価となるケースもあるため注意が必要です。
ポイント4:売却先
買取額を左右するさまざまな要素の評価は、査定を行なう業者によって大きく差が生じることがあります。ひとことで中古バイクの買取業者といっても、専門性の高さや買取実績などが異なるため、複数の業者に依頼して査定額を比較するのがおすすめです。
特に、カワサキZ400GPのような歴史ある車両は、価値を理解している専門業者に買取査定を依頼しましょう。
また、業者によって買取を強化しているメーカーや車種が異なるため、より高く評価してくれそうなところを探すのも有効です。
ポイント5:売却時期
売却時期によって、同一の車両でも買取額に大きな差が生まれるケースがあります。
中古バイクの買取額は、需要に応じて常に変動しています。バイクの需要が高まるのは、ツーリングシーズンを迎える夏の長期休暇前です。多くの人が中古バイクの購入を検討するため、このような時期に合わせて買取査定を依頼するのがベストなタイミングといえるでしょう。
もともと人気の高いカワサキZ400GPも、通常よりも高い評価額を提示される可能性が高まります。