カワサキZ1000の特長と買取相場の傾向
カワサキZ1000は、2003年に登場した海外市場向けのネイキッドモデルで、ストリートファイタースタイルを確立したバイクです。カワサキNinja ZX-9Rをベースにした953ccの水冷4気筒エンジンで、10,000回転で123馬力を発揮します。
パワフルなエンジン性能により、ストリート向けのデザインながらもスポーツ性能を兼ね備えた新しいコンセプトのバイクとして注目を集めました。
2004年には、カワサキZ1000の弟分として、排気量を748ccに抑えたカワサキZ750が登場し、幅広いライダーに支持されています。
2024年9月20日時点の買取相場は、16.6~ 167.1万円となっており、実際の買取価格は年式や状態などによって異なります。
カワサキZ1000を高く買い取ってもらうためのポイント
カワサキZ1000の買取相場は、16.6~ 167.1万円です。高く売るためには、以下5つのポイントを押さえましょう。
ポイント1:年式・モデル
カワサキZ1000は年式ごとの進化が著しいため、最新モデルほど高額査定が期待できます。
2003年の初代モデルは、倒立フォークとユニトラックサスペンションを装備し、953ccの水冷4気筒エンジンを搭載していました。2007年には最初のフルモデルチェンジが行なわれ、フレームがバックボーン型に変更されています。
2010年には、パワフルな1,043ccユニットを搭載した3代目がデビューし、2014年には「Sugomi」デザインを採用した4代目が発表されました。
2017年以降は、ブレンボブレーキやオーリンズサスを装備したRエディションもラインナップに加わり、さらなる進化を遂げています。
ポイント2:走行距離
走行距離が短いバイクほどパーツの劣化が少なく、状態が良好と判断されるため、高価買取が期待できます。一方、走行距離が長いとエンジンやブレーキパッドなどのパーツが消耗している可能性が高く、査定額が下がる傾向にあります。
しかし、洗車やオイル交換などの定期的なメンテナンスが適切に行なわれていれば、走行距離が長くても査定額の減額を抑えることが可能です。
ポイント3:状態
バイクの年式や走行距離に問題がなくても、車両の状態が悪ければ査定額は下がります。特に、エンジンが正常にかかるかどうかは、重要なポイントの一つです。加えて、電装品や足回りの状態、ボディのキズや凹みも入念にチェックされます。
なお、キズや凹みがあっても、修理費用が買取額を上回る場合も多いため、基本的にはそのままの状態で査定に出すのが無難です。
ポイント4:売却時期
バイクを高額で売却するためには、売却時期が重要です。特に春から夏にかけてはバイクの需要が高まるため、買取額が上がりやすい時期です。
春は新生活にともない、通勤・通学用のバイク需要が増え、夏はツーリングシーズンに向けてバイクを買い替える人が増えます。買取業者は、在庫を確保しようと高値で買取を行なう傾向があります。
一方で、秋から冬にかけてはバイクの需要が低下し、買取価格が下がる傾向にあるため、売却は避けるのが無難です。
ポイント5:修復歴の有無
修復歴の有無は、査定額に大きく影響するため、事前に確認しましょう。修復歴とは、バイクのフレームやハンドルストッパーといった重要な部分に修理や交換が行なわれた履歴を指します。
フレーム部分にまで損傷がおよんだ場合、修理しても「修復歴あり」となり、買取額が下がる傾向にあります。
なお、修復歴がある場合でも、査定時には正直に申告することが大切です。事故歴を隠して売却すると、トラブルに発展する可能性があるため、誠実な対応を心がけましょう。
カワサキZ1000を高く売却するための事前準備
カワサキZ1000の査定額を少しでも高くするためには、以下の事前準備を怠らないようにしましょう。
エンジンがかかるか確認する
エンジンが始動するかを必ず確認してから、査定に出しましょう。バッテリー上がりやキャブレターの詰まりなど、簡単に解決できる問題であっても、エンジンがかからない状態で査定に出すと大幅に買取額が下がる可能性があります。
半年以上エンジンをかけていない場合はガソリンが劣化している可能性があるため、エンジンをかける前にガソリンの交換を検討しましょう。
キズ・凹みを自分で修理しない
バイクのキズや凹みは、自分で修理せずにそのまま査定に出しましょう。修理後の買取金額が修理費用を上回ることは少なく、そのままの状態で査定に出したほうが手元に残る金額が多くなります。
また、素人による修理はプロの査定士に見抜かれやすく、かえって査定額が下がる場合があります。無理な修理は塗装を傷つけてしまうリスクも高いため、そのままの状態で査定に出すのがおすすめです。
査定前には丁寧に洗車する
清潔なバイクは好印象を与えやすく、査定価格がアップする可能性があります。また、洗車をして汚れを落とすことでキズや凹みなどの状態が明確になり、正確な査定が可能になります。
簡単な水洗いやステッカーの除去、ワックスがけなどをして、できるだけきれいな状態にしてから査定に出しましょう。