スズキ GSX-R125の特長と買取相場の傾向
GSX-Rシリーズのうち最小排気量のモデル、スズキ GSX-R125。日本市場では数少ない原付二種サイズのフルカウルスポーツバイクです。
海外では2017年に、日本では2018年に登場しました。ねじり剛性と軽さをベストなバランスで兼ね備えたダイヤモンドフレームを採用しています。エンジンは水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブエンジンを搭載し、最高出力は15ps/10,500rpmです。車体重量は137kgと、ほかの小排気量モデルと比較しても遜色のない軽量モデルです。
また、低めにセッティングされたセパレートハンドルに785mmと低めのシート高がGSX-R125の魅力です。これらによって快適性と運動性の両立を実現しています。また、急制動時にタイヤのロックを防ぐABSが標準装備されていることもうれしいポイントです。
GSX-R125の買取相場価格の平均は約15万~約22万円です。高額ではありませんが、もともとの新車販売価格が45万3,200円(2024年8月現在、税込)とリーズナブルであることを考えれば、買取額としては低すぎるというわけではありません。状態が良ければ25万~30万円程度で買い取ってもらえる可能性もあります。
スズキGSX-R125を高く買い取ってもらうためのポイント
スズキ GSX-R125を少しでも高く買い取ってもらうために、以下のポイントについてよく理解しておきましょう。
ポイント1:バリエーション
GSX-R125には兄弟車としてGSX-S125があります。GSX-S125はGSX-R125とプラットフォームは共有しつつ、カウルを取り外したネイキッドタイプのモデルです。デザインは上位モデルであるGSX-S1000を踏襲しており、エンジンやシャシー、シート高などはGSX-R125と同じ仕様です。
しかし、カウルがない分、GSX-S125の車体重量はGSX-R125よりも2kg軽い135kgとなっています。展開しているカラーリングは、初代モデルでトリトンブルーメタリックとソリッドブラックの2種類です。
2024年8月現在、GSX-S125のメーカー小売希望価格は42万200円(税込)となっており、GSX-R125よりも少し安めです。GSX-S125の買取相場価格の平均も13万~20万円とGSX-R125より少し低めになっています。ただし、GSX-R125と同じく、状態が良好であれば25~30万円で買い取ってもらえることもあります。
ポイント2:年式
GSX-R125はこれまでに2度のマイナーチェンジを行ないました。最初のマイナーチェンジは2020年で、グラフィックパターンが変更されたほか、ハザードスイッチの追加、液晶メーターの表示方法変更などが実施されました
2023年のマイナーチェンジは排ガス規制に対応するためのもので、型式が2BJ-DL32Bから8BJ-DL32Dに変更されました。また、アンダーカウルの後端にも小さな変更が加えられています。
買取相場価格を見ると、2022年までの型式である2BJ-DL32Bの平均相場価格が約19万円であるのに対し、2023年以降の型式である8BJ-DL32Dの平均相場価格は約24万円です。
ポイント3:カラー
GSX-R125はこれまで5種類6色のカラーバリエーションを展開しています。2018年の初登場時のラインナップはトリトンブルーメタリック、ブリリアントホワイト、ソリッドブラックの3種類でした。その後、2019年にソリッドブラックからタイタンブラックへと置き換わりました
2020年には、MotoGPに参戦するGSX-RRのカラーリングレプリカであるソラリスシルバー/トリトンブルーメタリックが発売され、2021年と2023年には新たなカラーバリエーションとしてホワイトの代わりにストロンガーレッド/タイタンブラックが追加されています。
マシンカラー別の買取相場価格を見ると、中古市場で人気が高く、買取相場価格も高いのはトリトンブルーメタリックとストロンガーレッド/タイタンブラックです。これらはどちらも平均買取価格が20万円以上(2023年モデル、2024年8月現在)となっています。
一方、2021年以前のモデルに設定されていたブリリアントホワイトは平均買取価格が約17万円(2024年8月現在)です。
ポイント4:走行距離
一般的に、バイクは走行距離が10万kmに達すると寿命だといわれています。しかし、排気量が小さい場合は必ずしもそうとは限らないため注意が必要です。
なぜなら、排気量が小さいバイクと大きいバイクを比べると、排気量が小さいバイクは同じ速度を出すためにより大きなエンジンの回転数にしなければならないためです。その分かかる負担が大きくなり、寿命も短くなります。
これらの理由により、GSX-R125のような125ccの小型バイクの寿命は、5万km程度が目安だといわれています。ただし、メンテナンスをしっかりしている場合には、より長い距離を走れることもあります。
買取査定においても、基本的には走行距離が長くなればなるほど査定価格は下がっていく傾向です。GSX-R125の場合、走行距離4,999kmまでの平均買取価格は約22万円ですが、5,000km以上になると平均買取価格は20万円を切り、5万kmを超えると平均買取価格は10万円以下となります。少しでも高く売りたいと考えている場合、査定には早めに出すようにしましょう。