スズキ Vストローム250の特長と買取相場の動向
スズキ Vストローム250は、スズキのアドベンチャーバイクシリーズ「V-Strom(ブイストローム)」に登場した250ccクラスのニューモデル。2016年のミラノショーで初披露され、2017年7月に日本で販売開始となりました。
アドベンチャーバイク特有のくちばし型のフロントフェンダーやウインドシールドを装備し、エンジンはGSR250やGSX250Rと同じ水冷並列2気筒ユニットを搭載。ただし、排気系の違いにより独自のキャラクターを持っています。
また、前後に17インチホイールを採用しており、オフロード走行よりもアップライトなライディングポジションを提供。さらに、17Lの大容量タンクと優れた燃費性能で、長距離ツーリングを楽しむためのモデルとして位置付けられています。2019年モデルではマフラーカバーの形状が変更され、さらにABS仕様も新たに追加されました。
ただし、ABS非搭載モデルは2020年モデルを最後に生産が終了し、2023年モデルでは、平成32年(令和2年)の排出ガス規制をクリアしています。
スズキ Vストローム250の新車価格は現行モデルで66万8,800円(税込み)です。平均的な中古車の買取価格は4.2万円~37.4万円(2024年9月20日時点)となっています。
スズキ Vストローム250を高く買い取ってもらうためのポイント
大切に乗ってきたバイクを少しでも高く売るには、査定の際にチェックされるポイントを知っておくことが大切です。ここでは、スズキ Vストローム250を高く買い取ってもらうためのポイントを紹介します。
ポイント1:グレード
2017年に登場した際はABS未搭載モデルのみが提供されていましたが、2019年のマイナーチェンジでABS搭載仕様モデルが追加されました。2020年モデルまではABS搭載と未搭載の2グレードを販売し、2023年モデルからはABS搭載仕様に統一されて車名から「ABS」の表記が省かれています。
ABSの有無は、買取価格に影響する可能性があります。
ポイント2:年式・型式
スズキ Vストローム250は、2017年式~2020年式までは「2BK-DS11A」という型式でした。しかし、平成32年(令和2年)排出ガス規制をクリアした2023年式からは、「8BK-DS12E」に変わっています。
一般的に、年式が新しいほど買取価格は高くなる傾向にあります。
ポイント3:走行距離
バイクの買取価格は、走行距離が長くなるほど下がります。目安となる区切りは、5,000km、3万km、5万km、そして10万kmです。
5,000km以内であれば比較的高い買取価格が期待できますが、3万kmを超えると徐々に価格に影響が出始めます。5万kmを超えると価格への影響は大きくなり、10万kmを超えると買取価格はほとんど付かないのが一般的です。
また、排気量によっても走行距離の基準は異なります。50ccでは1万km、125cc以下では1万5,000km、250ccクラスでは2万km、400ccクラス以上では3万kmが目安となります。
スズキ Vストローム250は250ccクラスのため、2万kmに達する前に査定に出したほうがよいでしょう。
ポイント4:ボディカラー
2017年に新登場した際、ボディカラーは「パールネブラーブラック/ソリッドダズリンクールイエロー」「ダイヤモンドレッドメタリック」「パールネブラーブラック」の3色展開でした。2020年モデルでは「トリトンブルーメタリックNo.2」「パールネブラーブラック/ハイテックシルバーメタリック」が追加されました。
マイナーチェンジが行なわれた2023年モデルでは「ハイテックシルバーメタリック/パールネブラーブラック」をはじめ、「ソリッドダズリンクールイエロー/パールネブラーブラック」「ダイヤモンドレッドメタリック/パールネブラーブラック」「マットフラッシュブラックメタリック/パールネブラーブラック」の4色展開となっています。
黒系のボディカラーは人気が高く、売却時の価格にも影響を与える可能性があります。
ポイント5:メンテナンス
査定士に好印象を与えるためには、バイクに故障や大きなキズや欠損がなく、全体的に良好な状態であることが重要です。日頃からメンテナンスをしっかり行ない、良いコンディションを維持していれば、たとえ年式が古くても高値で売却できる可能性があります。
乗車頻度が低い場合は、オイル交換などの通常のメンテナンスに加えて、次のポイントを押さえるとよいでしょう。
・乗らない冬季にはカバーをかける
・月に1回は洗車する
・2週間に1回はエンジンをかける
また、点検整備記録簿がそろっているとバイクの状態が良好である証明となり、査定でプラスの評価を得られやすくなります。