スズキ アドレスV125Sの特長と買取相場の傾向
スズキ アドレスV125Sは、スズキが製造・販売する125ccクラスのスクーターで、高い人気を誇るモデルです。アドレスV125Sは、通勤や日常の移動に特化したデザインと機能を備え、都市部での機動性と快適性を追求した点が多くのユーザーの支持を集めました。
アドレスV125Sの最大の特徴の一つは、軽量でコンパクトなボディです。車両重量はおよそ101kgと軽量で、車体がコンパクトなので狭い路地や渋滞が頻発する都市部での走行がしやすく取り回しが容易なことも魅力。
性別問わず毎日の通勤や通学、買い物など日常の足として利用されることが多く、初心者のエントリーモデルとしてもおすすめの一台です。
走行性能では、124ccの空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブエンジンが搭載されています。このエンジンは、最高出力9.9ps(7.3kW)/7,500rpmを発揮し、街中での加速や登り坂でも力強い走行を可能にします。また燃費性能も優れており、ガソリン1リッター当たりの走行距離が非常に長く、燃料コストを抑えたいユーザーにとっては大きなメリットとなっています。
そして、スクーターならではの積載性も魅力の一つです。アドレスV125Sでは、シート下に大容量の収納スペースが設けられており、フルフェイスヘルメットや買い物袋を簡単に収納できます。また、後方にはフラットな荷台が標準装備されており、大型のリアボックスを装着すればさらに積載量を増やせます。
アドレスV125Sのメーカー希望小売価格は261,450円(販売当時、消費税率5%込)です。中古車市場での相場は2.9~14.2万(2024年8月9日時点)程度ですが、年式や状態などで大きく変動します。
スズキ アドレスV125Sを高く買い取ってもらうためのポイント
アドレスV125Sを高く買い取ってもらうためには、以下のポイントに注目しましょう。
ポイント1:グレード
アドレスV125Sは2010年に初代が発売されたモデルで、その当時はエントリーモデルとなる「アドレスV125Sベーシック」と、さらに盗難防止アラーム・クリアウインカーレンズなどが装備された「アドレスV125S」の2グレードが用意されました。その後2011年にはさらに装備が充実した「アドレスV125Sリミテッド」が発売されました。
アドレスV125Sには前述のとおり3つのグレードがあり、基本的にはアドレスV125Sリミテッドの買取金額が3つのグレードのなかでは高くなる傾向があります。
ポイント2:年式
アドレスV125Sは2010年~2017年まで製造・販売されていた車種です。一般的に、中古車は年式が新しいものほど買取金額が高くなりますが、以下のケースでは該当しないことがあります。
中古車の買取は年式や状態などのバランス面も査定の対象なので、年式が新しいからといって必ずしも高額買取されるわけではない点に留意しておきましょう。
ポイント3:走行距離
走行距離は、バイクの価値に大きく影響する要素です。一般的に、走行距離が短いバイクほど、エンジンやその他の部品があまり消耗していないため、良好な状態であると見なされます。そのため、走行距離が少ないほど買取価格は高くなる傾向があります。
具体的な距離の目安としては、年間5,000km程度までが低走行距離とされ、その距離を超えると買取価格が徐々に減少していきます。したがって、アドレスV125Sを高く売るためには、走行距離が少ない時期から定期的にメンテナンスを行なうことが重要です。
ただし、年式と同じく走行距離が少ないからといって必ずしも高値で買い取ってもらえるとは限りません。査定の際には、傷や駆動系の状態などもチェックされるため、あくまで一つの目安としてとらえておきましょう。
ポイント4:ボディカラー
ボディカラーも中古車の買取価格を決める重要なポイントです。アドレスV125Sは、多種多様なボディカラーが設定されており、代表的なものは以下のとおりです。
- パールウィザードパープル
- パールグラスホワイトNo.2
- キャンディカブリブルー
- キャンディソノマレッドNo.2
- グリームグレーメタリック など
アドレスV125Sのボディカラーの場合、基本設定のカラーと特別色として販売されていたカラーがあります。特別色の車体は台数が少ないため、希少性という点では買取価格が上がりやすくなる可能性があります。
ポイント5:内装・外装
バイクの見た目や内装の状態も、買取価格に大きく影響します。外装に大きな傷や錆、色あせなどがあると、見た目の印象が悪くなり、買取価格が下がる原因となります。アドレスV125Sのような通勤や通学、買い物などに使われる機会が多いスクーターでも、見た目の印象は購入希望者にとっては重要な要素です。
また、内装についても、バッテリーの劣化、ライトやウィンカーなどの電装系の不具合などがあると、修理・交換費用がかさむため買取価格が下落します。そのため、メンテナンスを定期的に行ない良好な状態に保つことが重要です。アドレスV125Sのような原付二種スクーターは車検を受ける必要がないため、自主的な点検・メンテナンスの実施が大切です。
また、査定前に電装系の交換やシートの補修が必要な場合は、買取査定前に修理しておくことで、買取価格が上がる可能性があります。