スズキ グラディウス400の特長と買取相場の傾向
スズキグラディウス400は、2009年12月にスズキから発売された、Vツインエンジン搭載の400ccスポーツネイキッドバイクです。登場のおよそ1年前に輸出仕様の排気量645ccモデルとしてグラディウス650が存在しており、スズキ クラディウス400は姉妹モデルにあたります。
2気筒らしいエンジン鼓動が感じられ、力強さと扱いやすさを持っており、電子制御式ABSが標準で搭載されていました。また、SV400の後継機種として登場した背景から、いくつかの点で短所を克服しています。
SV400のVツインエンジンはパルスや鼓動を強く感じられた反面、好き嫌いが分かれる部分でした。スズキ グラディウス400はそうしたパワー特性を抑え、扱いやすさを強化しています。
エンジンの改良点もさることながら、スズキ グラディウス400最大の特長は曲面で構成されデザインです。SV400とはうって変わって、美しいなだらかなフォルムをしています。ほかにはないデザイン性と乗りやすさから、女性ユーザーからも支持されました。
カラーは青と白からなる「パールスズキディープブルーNo.2/グラススプラッシュホワイト」、黒と赤の「パールネブラーブラック/パールミラレッド」、黒で統一した「パールネブラーブラック」の3色を展開。大きなモデルチェンジはなく、2015年モデルが最後となり、2017年9月に生産終了が発表されました。
買取価格の相場は6.4万円~30.8万円(2024年9月6日時点)です。
スズキ グラディウス400を高く買取ってもらうポイント
スズキ グラディウス400を高く買取ってもらうためのポイントを紹介します。ポイントを押さえて査定に出せば、より良い価格での買取を叶えられるでしょう。
ポイント1:走行距離が長くなる前に買取ってもらう
バイクの買取に際して、走行距離の長い・短いは価格を左右するポイントです。基本的に走行距離が長くなるにつれ、買取額は減少しますが、車種の人気具合や整備状態によっても変動します。
また、排気量の小さいバイクほどエンジンの消耗が早いとされ、価格に影響する走行距離は短くなる傾向です。スズキ グラディウス400は排気量400ccあるため、走行距離が3万kmを超えてくると、価格に大きく影響すると考えられます。
現在の走行距離が3万km未満ならば、3万kmに達する前に手放したほうが、高く買取ってもらえる可能性が高まるでしょう。
ポイント2:バイクのコンディションを確認する
買取の査定に出したとき、エンジンがスムーズにかからないと価格に悪い影響を与えます。しばらく乗っていなかったバイクを手放す場合は、注意しましょう。
エンジン自体が傷んでいてかからない場合、直してから買取ってもらうかは、修理費用次第です。しかし、バッテリー上がり程度の問題ならばすぐに解決できます。簡単に解決できる問題を放置したために買取額が下がる結果にならないよう、事前にコンディションを見ておきましょう。
ほかにも買取査定では、メーターは正常に動くか、タイヤはホイールに問題はないか、オイル漏れはないかなどを確認されます。事前にバイクのコンディションを確認し、できる範囲で整備してから買取ってもらいましょう。
ポイント3:見栄えの良い状態にする
バイクに付いたホコリや汚れ、サビなどを取り除き、見栄えの良い状態にしましょう。汚れたままの状態では、整備が行き届いていないとみなされ、買取にあたってマイナスの評価を受けます。
スズキ グラディウス400は、デザイン性も評価されていました。曲面で構成された美しいフォルムも、ホコリを被っていたり、汚れが付いていたりしていては台無しです。「もう手放すから」といい加減に扱わず、丁寧に洗車してから買取ってもらいましょう。
ポイント4:事故歴は正確に伝える
事故歴がある場合は、隠さずに申告しましょう。事故歴があっても適切に修理し、問題なく走行できる状態になっていれば大きな問題にはなりません。
ただし、事故の影響でフレームを損傷し、修理しているバイクは買い手が付きにくくなる恐れがあるため、買取額は下がります。
とはいえ、事実を隠蔽し、買取業者からの信用を失うデメリットのほうが大きいでしょう。買取額を減額されるだけでなく、買取そのものを断られる可能性もあります。
バイクの価値を下げないために、日頃から安全な走行に努め、事故を起こさないことも大切です。
ポイント5:純正パーツを揃える
バイクは個性を追求できる乗り物でもあるので、カスタムを楽しむ人も多いでしょう。しかし、思い入れのあるカスタムであっても、買取でプラス評価されるとは限りません。バイクを買取ってもらうときは、純正パーツが揃っている状態が望ましいとされます。
カスタムパーツは取り外し、純正パーツに戻してから買取ってもらいましょう。純正パーツへ直すことが難しい場合は、取り外した純正パーツも買取に出します。カスタムバイクでも純正パーツが一緒にある状態なら、次の所有者はカスタムしたままか、純正に戻すかを選べます。
ポイント6:ETCの有無は買取額にあまり影響しない
ETCを取り付けたバイクは高く買取ってもらえそうに感じますが、実際はあまり価格に影響しません。
今後、ETCを使う予定がない、乗り換えるバイクがETC標準搭載の車種で今のETCは不要なら、取り付けたまま買取に出しても構いません。交渉次第ではプラスに働く場合もあるでしょう。