スズキバーグマン200の特長と買取相場の傾向
200cc水冷4サイクルSOHC4バルブ単気筒エンジンを搭載したスズキバーグマン200は、コンパクトでありながらビッグスクーター並みのランディングポジションを実現できるモデル。
国内ではもともと「スカイウェイブ」という名で販売されていましたが、2014年以降、海外向けのシリーズ名に使用していた「バーグマン」に統一されています。
ビッグスクーターの排気量は250ccが定番であるのに対し、バーグマンの排気量は200cc。数字だけを比較すると、物足りないと感じるかもしれません。しかし、搭載した強力なパワーユニットにより、加速性能は十分に感じられるでしょう。また、200ccだからこそ実現した軽量な車体や、18psの馬力による高い運動性能も魅力です。
さらに2つのフルフェイスヘルメットを入れられる容量41Lのシート下収納スペースや多機能メーターなど、機能面も充実。2021年モデル以降は、ABS(アンチロックブレーキシステム)を搭載しています。
スズキバーグマン200の中古車買取相場は、5.5万円~27.1万円(2024年9月5日時点)です。価格差は、車両個別の状態や型式・走行距離などによって生じるものです。
スズキバーグマン200を高く買い取ってもらうためのポイント
中古バイクの買取額は、買取対象の車両について多くの要素を査定して決定するものです。そのため、同一モデルのバイクであっても、実際の買取額に大きな差が出ることも珍しくありません。
ここでは、スズキバーグマン200を少しでも高く買い取ってもらうために知っておきたい6つのポイントを紹介します。
ポイント1:エンジン
エンジンのコンディションは、買取額を左右する重要なポイントです。
スズキバーグマン200は比較的新しいモデルのため、事故歴などの特別な事情がない限り、エンジンに大きなトラブルを抱えている車両は多くありません。
高価買取を実現するためには、エンジンの定期的なメンテナンスを行ない、良好な状態を維持することが重要です。タペット音やスラップ音などのメカノイズが発生している場合には、カムチェーンテンショナーをコントロールすることで低減できます。
ポイント2:外装
外装をキレイに保てているかどうかも、買取額に影響します。
通勤・通学など、日常生活のなかで活躍することも多いスズキバーグマン200は、外装に細かな傷が付いているケースも珍しくありません。しかし転倒時に付くような大きな目立つ傷でなければ、査定額に大きな影響はないでしょう。
一方で、外装の色褪せや錆の発生など、経年や保管状態による外装の劣化は買取額を下げるマイナス要素となりえるため、日頃の取り扱いにも注意が必要です。
ポイント3:足回り
高価買取のためには、車両の足回りパーツもチェックする必要があります。
中古車市場に出回るスズキバーグマン200でよく見られるのが、ダストシールのひび割れです。ダストシールが割れるとホコリや砂が入り込み、内部パーツの劣化を招く原因になることも。定期的に状態を確認し、必要に応じて交換することが高価買取につながります。
また、フロントフォークのオイル滲み・漏れなども買取額を下げる要因となるものです。オイルシールもしくはインナーチューブの交換で改善しますが、専門知識を要する作業であるため、バイク専門店や整備業者に相談するとよいでしょう。
ポイント4:オプション・アクセサリー
実用的で利便性の高いオプションやアクセサリーが装備されていると、買取査定時にプラス要素となるケースがあります。
スズキバーグマン200のオプションとして選ばれやすいものは、リアボックス(バイク後部に取り付ける収納ボックス)やリアキャリア(荷台)、バイク用ETCなど。また、アクセサリーは手もとを温めるグリップヒーターや、風の抵抗を軽減できるロングスクリーンなどがあります。
オプションやアクセサリーを取り付ける際に外した純正パーツがある場合には、買取査定時に必ず伝えましょう。
ポイント5:ボディカラー
スズキバーグマン200は、2014年の販売開始以降、カラーチェンジを重ねてきました。
定番カラーといえるブリリアントホワイトは、初代モデルから最新モデルまで、ほとんどの年式に採用されています。シルバー・グレー・ブルーなど、メタリックカラーも豊富。
ブラック系にはマットブラックメタリックやニュータイタンブラックがあり、個性豊かなカラーが魅力です。
スズキバーグマン200の買取相場をボディカラー別に見てみると、ほかよりも高い評価が期待できるのはブラック系です。ブラック系以外の買取相場はほとんど差がない一方で、ブラック系の相場はその他のカラーよりも3万円以上の高値であることが確認できます。
もちろん、実際の買取額はその他多くの要素とのかけ合わせで決まるものですが、一つの参考になるでしょう。
ポイント6:売却時期
なるべく早く買取に出すことも、スズキバーグマン200を高く売るためのポイントの一つです。
ビックスクーターは査定額の相場が下がりやすい傾向にあり、ビックスクーターと近い役割を果たすスズキバーグマン200も例外ではありません。
実際の買取相場の推移を確認すると、年式にかかわらず平均額が年々減少しているのも事実です。
手放すことを検討しているのであれば、早めの売却をおすすめします。