スズキ V-ストローム650の特長と買取相場の傾向
スズキ V-ストローム650は、2003年に海外へ向けたモデルとして登場した、アドベンチャーツアラーバイクです。長距離のツーリングにも適した仕様で、欧米・北米を中心に人気を博してきました。
日本では、2013年1月8日に電子制御式ABSを標準装備したスズキ V-ストローム650ABSが発売。645cc水冷4サイクルの90度V型2気筒DOHC4バルブエンジンを搭載しており、低中速域の扱いやすさが強化され、力強い走りが可能です。また、スロットルボディー内蔵ISC(アイドル・スピード・コントロール)で、寒いときのエンジン始動やアイドリングの安全性も向上しています。
また、2014年10月には、派生モデルとなるスズキ V-ストローム650XTが登場。デザインを一新したフロントカウルに、ワイヤースポークホイールを採用し、よりアドベンチャーツアラーとしての魅力を高めました。悪路走行も難なくこなせる仕様に、スズキ V-ストローム650ABSと共通の風防装備や容量の大きい燃料タンク、機能の充実したメーターの装備で、幅広い楽しみ方を実現しています。
現在の新車価格は、スズキ V-ストローム650ABSが957,000円、スズキ V-ストローム650XTが1,001,000円です。買取価格は15.6万円~63.2万円(2024年9月20日時点)が相場ですが、モデルや走行距離、目立つキズの有無などで価格は変化します。
スズキ V-ストローム650を高く買い取ってもらうポイント
バイクを買取に出すなら、なるべく高値で買い取られたいものです。ここからは、スズキV-ストローム650を高く買い取ってもらうポイントを紹介します。
ポイント1:モデル
スズキ V-ストローム650は2013年に国内仕様が発売されて以来、モデルチェンジを繰り返してきました。変更内容はモデルごとにさまざまですが、基本的には新しいモデルほど買取額は高値が付きやすくなります。
新しいモデルが発表されると、買取額に影響する可能性が高いでしょう。カラーリングやデザインの一部を変更する程度のマイナーチェンジと比べて、大幅な仕様変更が加わるフルモデルチェンジの場合、旧モデルの買取額におよぼす影響は顕著です。
日頃から情報を集めておき、モデルチェンジが発表されたなら、旧型として扱われる前に売却を決めたほうが高く買い取ってもらいやすくなります。
ポイント2:走行距離
走行距離の長い・短いは、どのバイクでも買取額に反映される重要なポイントです。5,000kmまでであれば走行距離が買取額におよぼす影響はほとんどなく、整備が行き届いていれば高価買取を期待できるでしょう。以降は1万km刻みで買取額への影響が分かれるケースが多いようです。
また、スズキ V-ストローム650のような4サイクルエンジンでは、走行距離10万kmが区切りともいわれています。10万kmを超えている場合は、買取額が大幅に下がる可能性があります。
高く買い取ってもらいたいなら、走行距離が長くなりすぎないうちに買取を受けることを決めましょう。
ポイント3:エンジンの状態
買取査定に出す際、エンジンの始動がスムーズでないと、マイナス評価につながります。エンジンのかからないバイクは整備の不十分さを疑われ、不具合のある車両ではないかと思われがちであるためです。
いつも乗っているバイクであれば、査定時にエンジンがかからないということはないでしょう。しかし、しばらく乗っていないバイクだった場合は、バッテリーが上がっていて、エンジンがかからなくなっているかもしれません。
簡単に取り除ける問題なら解決しておいたほうが、買取額へのマイナス評価を避けられます。買取査定の前はエンジンがスムーズに始動するか確認し、万全の状態で見てもらえるようにしましょう。
スズキ V-ストローム650を高く買い取ってもらうための準備
高く買い取ってもらうポイントを押さえたら、買取に際して相場を調べて純正パーツをそろえ、洗車した状態で買取査定に臨みましょう。
これらの準備が不十分だと、本来より低く評価され、買取額が減額されるおそれがあります。高く買い取ってもらうための準備も怠らないようにしましょう。
買取額の相場を調べる
買取に際しては、スズキ V-ストローム650の買取相場を把握しておきましょう。相場価格を把握しないまま査定を受けると、提示された金額が適切かを判断できません。買取業者に言われるまま売却し、あとからもっと高く売れたと気付いても手遅れです。
大まかな買取相場はインターネットで簡単に調べられます。買取事例を確認できるサービスもあるため活用し、事前に相場を調べましょう。
純正パーツをそろえる
スズキ V-ストローム650をカスタムしている場合は、純正パーツをそろえたうえで査定に出しましょう。純正パーツがそろっているほうが、買取では高く評価されるケースが一般的です。
高く買い取ってもらえる条件を満たしていても、カスタムした状態ではマイナス評価が入るおそれもあります。カスタムバイクは万人受けしにくく、店頭での販売が難しくなることもあるからです。純正パーツと一緒に買取査定に出せば、カスタムの影響で減額される可能性を減らせます。
査定前は洗車する
査定を受ける前は丁寧に洗車して、きれいな状態を見てもらえるようにしましょう。
同じ条件でも、汚れがなく、きれいな状態を保てているバイクのほうが、丁寧に扱っていた印象を与えられます。バイクのコンディションに問題がなくても、汚れが付着したままだったり、ホコリを被っていたりすると、整備状態が不十分ではないかと疑われる要因です。
エンジンの始動をチェックするとともに洗車し、ベストな状態で買取査定を受けましょう。