スズキ アドレスV125の特長と買取相場の傾向
通勤快速スクーターとして人気を博した、スズキ アドレスV100(2ストローク)の後継モデルとして、2005年2月に登場したのがスズキ アドレスV125(およびアドレスV125G)です。エンジンが2ストロークから4ストロークの125cc単気筒に切り替わり、国産125ccスクーターとして初のフューエルインジェクションを搭載しました。
排気量がV100より増加し、車体もやや大きくなったものの、依然として扱いやすいサイズを維持しています。環境性能に優れた4ストロークエンジンは、通勤をはじめとする日常使いに最適な選択肢となっています。
2007年には、メーターパネルにウインカーインジケーターが追加されましたが、その後排ガス規制の影響でカタログからいったん外れました(V125Gは引き続き生産)。しかし、2010年に再び復活し、同年に登場したアドレスV125Sは名前が似ているものの、外観は異なる別モデルです。以降もカラーバリエーションの変更を重ねながら、2013年モデルまで生産されました。
スズキ アドレスV125のメーカー希望小売価格は、消費税込みで27.4万円です。中古車の買取価格は1.5万円~13.6万円(2024年8月30日時点)ですが、車体状況などの条件により変動する可能性があります。
スズキ アドレスV125を高く買い取ってもらうためのポイント
愛車を少しでも高く買い取ってもらうには、査定の際にどのような点がチェックされるかを知っておくことが大切です。ここでは、スズキ アドレスV125の買取価格をより高く査定してもらうためのポイントを紹介します。
ポイント1:年式・型式
販売開始から2年後となる2007年には仕様変更があり、メーターパネルには新たにターンシグナルインジケーターを採用して文字盤のデザインも変更されました。また、シート下のトランクにはスポンジタイプのインナーマットを採用し、荷物へのダメージを軽減しています。
2010年に復活した際は、リアキャリアとインナーラックの装着が可能になり、マイナーチェンジが施されました。その後はカラーバリエーションの変更はあったものの、仕様変更はなく、2013年まで生産されました。
型式に関しては、2005年の発売当初から2007年に生産されたモデルはBC-CF46Aという型式でしたが、2010年に復活する際、EBJ-CF4EAという型式に変わりました。そのため、アドレスV125には2つのタイプが存在しており、一般的に新しい型式のほうが買取価格は高くなる傾向にあります。
ポイント2:走行距離
バイクの査定において、走行距離が大きく影響するのはよく知られています。査定の際に分かれ目となる走行距離の基準は次のようになっています。
・5,000km未満
・1万km未満
・2万km未満
・3万km未満
・3万km以上
また、バイクの排気量によっても買取価格に影響を与える走行距離の基準が異なります。排気量が小さいモデルほどエンジンの常用回転数が高くなるため、エンジン内部の消耗が早く進む傾向があります。おおよその目安は次のとおりです。
・50cc:1万km
・125cc以下:1万5,000km
・250ccクラス:2万km
・400ccクラス以上:2万~4万km
アドレスV125の場合、走行距離が1万5,000kmを超えないうちに査定に出すことをおすすめします。
ポイント3:ボディカラー
アドレスV125が2005年に登場した際のボディカラーは、「ソリッドブラック」「ソリッドホワイトスペシャルNo.2」「グラスコズミックダークブルー」の3色です。
2007年のマイナーチェンジでは、「ソリッドブラック」「ソリッドホワイトスペシャルNo.2」の2色展開となり、2010年に復活した際には「ソニックシルバーメタリックNo.2」「グラススパークルブラック」「ソリッドスペシャルホワイトNo.2」の3色に戻りました。
2012年には、既存色の「ソニックシルバーメタリックNo.2」「ソリッドスペシャルホワイトNo.2」「グラススパークルブラック」に加え、新色「キャンディカプリブルー」が追加され、4色展開となりました。
2013年には、新色「パールグラスホワイトNo.2」をはじめ、既存色「キャンディカプリブルー」「ソニックシルバーメタリック」「グラススパークルブラック」の4色展開となっています。
バイクの買取査定では、人気の高いカラーに「ブラック系」「ホワイト系」「シルバー系」「ブルー系」などがありますが、特にブラック系やブルー系のカラーが高く売れる傾向にあります。
ポイント4:メンテナンス
買取価格はボディカラーだけで決まるわけではありません。バイクを良い状態に保っておくことも重要です。日頃から定期的なメンテナンスを行なうほか、ガレージに保管する、外に保管する場合はバイク用のカバーをかけておくなどの対策をして、きれいな状態を維持するよう心がけましょう。
また、長期間バイクに乗らないとバッテリー上がりなどのトラブルが発生する場合があります。トラブルを防ぐためには、定期的にエンジンをかけることをおすすめします。