スズキバンバン200の特長と買取相場の傾向
スズキバンバン200は、1960~70年代に高い人気を誇っていたレジャーバイクのシリーズ名を復活させる形で2002年に登場したストリートモデル。
復活のきっかけとなったのは、デザートバイクのヤマハTW200をベースにしたストリートカスタムブームです。2000年頃から始まったこのブームの影響で、ホンダからはFTR250の復活を彷彿とさせるFTR(223)が登場。同様に、スズキからも70年代スタイルを意識したグラストラッカーをラインナップしたなかでのデビューという経緯でした。
従来のモデルから受け継いだのは、極太タイヤ・幅広なシート・アップマフラーなどに代表されるデザインコンセプトです。一方で、エンジンレイアウトやスタイリングなどは異なるものでした。
初代モデルの登場後、マイナーチェンジを繰り返すこととなるスズキバンバン200。2003年にラインナップしたバリエーションモデルのバンバン200Zは、その後のバンバン200シリーズのベースともいえるものでした。
その後もモデルチェンジを繰り返すものの、平成28年排出ガス規制をクリアせず生産を終了しました。
スズキバンバン200の中古車買取相場は、7.1万円~27.9万円(2024年9月5日時点)です。対象となる車両の状態によって、実際の買取額は異なります。
スズキバンバン200を高く買い取ってもらうためのポイント
バイクを買取査定に出す際は、どのような項目を評価されるのかを事前に理解しておくとよいでしょう。
ここでは、スズキバンバン200を売却する際に、少しでも高く買い取ってもらうためのポイントを紹介します。
ポイント1:型式
スズキバンバン200の型式は、2002~2006年式のNH41A型と、2008~2016年式のNH42A型の2つに分かれます。仕様変更となった2008年モデルからの特長は、フューエルインジェクションシステムの採用によって平成18年排ガス規制に適合させたこと。また、小型のオイルクーラーも装うようになりました。
型式別に見たとき、中古車買取額として高値が期待できるのは、2008年以降発売のNH42A型のほうです。実際の取引額から算定する平均買取額の目安は、NH41A型に対して倍近い価格が付いています。
ポイント2:メンテナンス
街乗りにも活躍するスズキバンバン200。通勤・通学などで乗車頻度が高かった場合は特に、適切なメンテナンスを行なってきたかどうかが買取額に大きく影響します。
日常的なメンテナンスとしては、以下の点を心がけるとよいでしょう。
・定期的に洗車する
・乗車機会が少ないシーズンでも2週間に1度はエンジンをかける
・屋根のあるガレージ内もしくはカバーをかけて保管する
また、これまで行なってきた点検や整備、修理などの詳細が記録された点検整備記録簿を手もとにそろえておくことも重要です。適切なメンテナンスを行ない、バイクを大切に扱ってきたことを示せるため、買取査定時のプラス要素となります。
ポイント3:事故歴・修復歴
点検・整備だけでなく、事故歴や修復歴がある際には記録を残し、事実をありのままに伝えることも重要です。
買取査定額の低下を懸念して事故歴などを隠そうとする人がいますが、専門家である査定士の目をごまかすのは難しいでしょう。重要な事実を隠していることがわかれば信用を失い、全体の査定額にもマイナスの影響を与えかねません。
正確な情報を伝えるためには、事故歴・修復歴の記録を日頃からしっかり管理しておくことが大切です。買取依頼を検討するようになってから慌てることのないように注意しましょう。
ポイント4:エンジン
さまざまな買取査定項目のなかでも、エンジンの状態は重要視されています。
おもなチェックポイントとして挙げられるのは、スムーズにエンジンがかかるかどうか。「一発始動」という言葉が存在するほど、エンジンのかかりやすさは重要なのです。
スズキバンバン200はもともと、高回転までスムーズに上昇するハイスペックなエンジンを備えています。しかし乗車頻度が低かったり、買取査定までに乗らない期間が長かったりするような場合には、エンジンのかかりやすさを確認しておきましょう。
エンジンはそのほかにも、エンジン音に異常がないか、錆が発生していないか、オイル漏れが生じていないかなどがチェックされます。
ポイント5:売却時期
中古バイクの買取相場は常に変動しているため、同一の車両であっても、売却のタイミングにより得られる額に差が生じます。
スズキバンバン200の近年の買取相場は、最高額・平均額ともに、ゆるやかに上昇傾向です。個性的なストリートモデルであり、すでに生産を終了しているため台数に限りがあることなどから現在でも需要があり、高い評価額を維持できていると考えられます。
ただし、今後も上昇傾向が続くかどうかはわかりません。現時点で好調を維持している買取相場であっても、今後下落することも十分にあり得るのです。
売却を検討するのであれば、まずは早めに買取査定を依頼しましょう。