スズキGSX250FXの特長と買取相場の傾向
スズキGSX250FXは、スズキの250ccネイキッドバイク「バンディット」の後継モデルとして2002年2月に登場しました。販売メーカーや車種名は異なりますが、カワサキが1997年から展開している「バリオスⅡ」と同一のモデルで、OEMマシンという位置づけになっています。
GSX250FXの車体に搭載されている水冷4ストローク直列4気筒エンジンは、1万4,000回転で40馬力を発揮する高回転型エンジンです。カムシャフトの駆動にはサイドカムチェーン方式を採用。また、スロットルポジションセンサーなどの採用により、低回転域から高回転域までスムーズなレスポンスを実現している車体です。
GSX250FXは登場後カラーチェンジを2度実施し、2004年モデルまで展開されたのち販売終了となっています。
現在のGSX250FXの買取相場は14.6万円~40.6万円(2024年8月9日時点)です。すでに絶版車となっているモデルではあるものの、カワサキの「バリオスⅡ」のOEMマシンであるGSX250FXは、相互パーツ流用な兄弟車として需要もあります。
バイクの場合、走行距離が長くなるほど買取価格が低くなってしまう傾向があります。なぜなら走行距離が長いバイクほど、メンテナンスを必要とするケースが多くなるためです。ほかにも、買取価格は型式や車両の状態によっても変動します。売却を決めたら早めに査定を受けることをおすすめします。
スズキGSX250FXを高く買い取ってもらうためのポイント
バイクを売却する場合、いくつかのポイントが査定に影響します。スズキGSX250FXをより高値で売るための具体的なポイントを解説していきます。
ポイント1:年式
バイクの買取では、一般的に年式が新しい車両のほうが買取価格が高くなる傾向があります。年式が古いものと比較すると、新しいもののほうが「状態が良い」と考えられるからです。
GSX250FXにおいても、2002・2003年式と比較すると、2004年式のほうが買取価格が高い傾向にあります。
一方で年式が古くても、バイクの状態などによっては高値の取引が期待できないわけではありません。例えば、有効車検期限や自賠責保険の期限が長い車両は、次のユーザーが買い取ったあとに次の車検まで長く乗ることが可能となるため、人気が高く買取価格にも期待できるでしょう。
ポイント2:走行距離
基本的に、走行距離が短いほど買取価格はプラスになる傾向です。走行距離が短いと、各パーツの劣化が少ないと判断されます。パーツの劣化が少なければ次のユーザーも長くバイクを使える可能性が高くなり、買取価格は高くなるでしょう。
また、年式と走行距離のバランスも高値で売却するために重要なポイントです。例えば、年式が新しいのにもかかわらず走行距離が長い場合は、買取価格が下がってしまいます。反対に、古い年式のもので数万kmなど、年式と比較して走行距離が短い場合も、定期的にエンジンをかけて運転していないと判断され、買取価格は下がる傾向です。
ポイント3:状態
車両の状態は、買取価格に大きく影響を与えます。
本体の外見は査定開始の第一印象を決定付けます。ボディに深い傷やへこみがある場合、買取価格を下げる原因になるため、専門の修理業者に頼み事前に修復しておくのがおすすめです。事故につながる危険性があるので、自分での修理は避けましょう。
また、バイクの心臓部であるエンジンの不具合は買取価格に大きく影響します。長年乗車していない場合など、エンジンがかかりにくい状態となっていることも多いため、事前に確認し、かかりにくい場合には修理をしておくことが大切です。
ポイント4:定期的なメンテナンス
定期的なメンテナンスと、その整備記録がしっかり残っているバイクは、高い買取査定が見込まれます。前述したとおり、年式や走行距離などに応じて査定額は変わりますが、品質もしっかりと見られるポイントです。
エンジンをはじめ、各パーツを日頃から定期的にメンテナンスしておくことで、パーツの劣化を最小限に抑えることが可能になります。
また、査定に出す前には必ず洗車をしておくことも大切です。汚れが落ちてきれいな状態のバイクは「丁寧に扱われている」という印象を査定時にもたらします。
ポイント5:売却のタイミング
一年を通して、バイクの需要が高まる時期が何度かあります。その時期になると業者側は積極的な買取を実施するため、通常時よりも買取価格が高くなる傾向です。バイクの売却を考えている場合、このタイミングを狙ってみるのも高値で売却するポイントになります。
バイクが高く売れる時期は、以下の3つのタイミングです。
- 新生活が始まる頃
- 大型連休や夏期休暇の前
- 梅雨や台風の時期
バイクの購入理由として常に上位にあるのが、「ツーリング用」と「通学・通勤用」の2つです。このことを考慮すると、新生活の始まる3月や4月は新たにバイクを購入する人が増えるタイミングになります。また、暖かくなってツーリングをする人が増えるのもこの時期です。
ツーリングに関していえば、ゴールデンウィークなどの大型連休や、夏期休暇もツーリングに適したシーズンになります。そのため、大型連休や夏期休暇の前はバイクの需要が高まり、買取価格の上昇に期待ができるでしょう。
梅雨や台風の時期は、天候が安定せずバイクに乗る機会が減少するため、バイクの需要が一時的に少なくなります。しかし、同時にバイクを売却する人も減少するため、在庫維持のために高値で買取を実施する業者も少なくありません。
バイクを売却する際は、より高額で売れるタイミングを狙っていきましょう。