スズキ グラストラッカー ビッグボーイの特長と買取相場の傾向
スズキ グラストラッカー ビッグボーイは、かつてスズキが生産していた249ccのネイキッドバイクで、2001年に登場しました。
基本コンポーネントは、前年に登場していたスタンダードモデルであるグラストラッカーと共用していますが、1インチ大きなタイヤや延長されたスイングアームなどにより、スタンダードモデルよりもインパクトのある外観となっています。
グラストラッカー ビッグボーイは2001年の初登場時で新車発売価格39.4万円と非常にリーズナブルだったことから、多くのファンを獲得しました。また、燃費の良さやカスタムパーツの安さも、人気を集めた理由です。しかし、排ガス規制をクリアできず、2014年に生産中止となっています。
スペックを見ると、フレームはダイヤモンド型、エンジンはSOHC4バルブの空冷単気筒エンジンです。デビュー当初はキャブレター車で最高出力7,500回転、20馬力でしたが、2009年のマイナーチェンジでフューエルインジェクションに変更され、7,500回転、19馬力になりました。車体重量は139kg、シート高は790mmです。
グラストラッカー ビッグボーイの買取価格相場は4.7万円~31.4万円(2024年8月9日時点)程度です。新車販売価格の安さを考えると、中古でもそれほど価値が落ちていない車体があることがわかります。
過去5年間における買取価格の推移を見ても、緩やかな上昇傾向にあります。適切にメンテナンスされた状態の良いものであれば、相場よりも高い価格で買い取ってもらえるでしょう。
スズキ グラストラッカー ビッグボーイを高く買い取ってもらうためのポイント
スズキ グラストラッカー ビッグボーイを査定に出す際には、あらかじめ以下のポイントを押さえておきましょう。
ポイント1:バリエーションモデル
グラストラッカー ビッグボーイはグラストラッカーをベースとしたバリエーションモデルです。そのため、グラストラッカーのスタンダードモデルと混同しないように注意しましょう。
スタンダードモデルのグラストラッカーは2000年に初登場した249ccのバイクで、スズキのロードスポーツモデルであるボルティーのコンポーネントを流用しています。
モデルチェンジは2度行なわれており、2004年時にはエンジンが高速メッキシリンダー(SCEM)を採用したものに変更されたほか、タンデムステップが取り外し式になりました。2008年にはフューエルインジェクション(燃料噴射装置)の採用、燃料タンクの増量などのモデルチェンジが行なわれています。
スタンダードモデルの買取価格相場は6.9万円~26.1万円(2024年8月9日時点)程度です。年式別の買取平均相場を見てみると、2003年までのNJ47A型が11万円程度、2004年のNJ4BA型が12万円程度、2009年以降のNJ4DA型が17万円程度となっています。ビッグボーイと比較すると、少し安めです。ただし、中古市場でも人気の車種であるため、状態が良ければ相場よりも高い価格で買い取ってもらえる可能性があります。
ポイント2:年式
スタンダードモデルと同じように、ビッグボーイも2004年と2009年にマイナーチェンジを行なっています。2004年には、スタンダードモデルと同じくエンジンとタンデムステップが変更されました。2009年の仕様変更でも、スタンダードモデルと同様に、フューエルインジェクションの採用や燃料タンクの増量などが行なわれました。
それぞれの年式の買取平均価格を見ると、2003年までのNJ47A型が13万円程度、2004年式のNJ4BA型が15万円程度、2009~14年式のNJ4DA型が21万円程度です。過去5年間の価格推移は、特にNJ4DA型の買取平均価格が大きく上昇しています。
ポイント3:ボディカラー
グラストラッカー ビッグボーイはさまざまなカラーバリエーションを展開していました。
2001年初登場モデルは、パールライブリーイエロー/ソリッドブラック、 マーブルアステカオレンジ/ソリッドブラック、2003年モデルは、ソリッドブラック、 パールグラスホワイト/ソリッドブラック、 バーニングカッパーメタリック/ソリッドブラック、2004年モデルでは、 キャンディグランブルー/ソリッドブラックが登場しました。
さらに、2009年のマイナーチェンジ時にはライトグリーン、ブラック、ホワイトの3色がラインナップ。2010年には10周年記念モデルとしてホワイトとオレンジのツートーンカラーのモデルがリリースされました。最後のモデルとなった2014年モデルでは、新色としてグラスデザートカーキが登場しています。
カラー別の買取平均価格を見ると、特に買取価格が高いのはイエローで、ホワイトも若干高い傾向があります。
ポイント4:走行距離
グラストラッカー ビッグボーイのような250cc程度の中型バイクは、一般的に走行距離5万~8万km程度で寿命が来るといわれています。大型バイクと比べるとエンジンにかかる負担が大きいためです。
グラストラッカー ビッグボーイの買取平均価格を走行距離別に見た場合、4999kmまでは30万円程度、5,000~1万kmは22万円程度です。しかし、走行距離が3万kmを超えると相場価格は13万円程度まで下がってしまいます。売却を考えているのであれば、走行距離が短いうちに査定に出すのがおすすめです。