スズキ グラストラッカーの特長と買取相場の傾向
2000年に発売が開始されたスズキ グラストラッカーは、249ccの空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載したバイクです。
1970年代のアメリカでの草レース(グラストラック)を彷彿とさせるデザインが特長です。当時のトラッカーカスタムブームに乗り、必要最低限の装備でシンプルにまとめられたスタイルが人気を博しました。
2001年には、大径タイヤを装備したグラストラッカービッグボーイが追加され、2004年には、エンジンがST250用の空冷単気筒SOHC2バルブエンジンに変更されました。また、2008年からは、フューエルインジェクション(燃料噴射装置)が採用されています。
2017年には、排ガス規制の影響で生産が終了しました。しかし、街乗りやダートレースに適したシンプルなデザインと性能から、現在でも多くのファンに支持され続けています。
2024年8月30日時点の買取相場は6.9~26万円と幅広く、実際の買取価格は年式や走行距離などによって異なります。
スズキ グラストラッカーを高く買い取ってもらうためのポイント
スズキ グラストラッカーをより高く売るためには、以下4つのポイントを押さえましょう。
ポイント1:年式
スズキ グラストラッカーは、発売当初から人気を集めており、特に草レースブームの影響を受けて、軽量で耐久性のあるバイクとして注目されました。年式が新しく、走行距離が短いほど高値で取引される傾向にありますが、年式が古くても状態が良ければ高額買取が期待できます。
特に、2009~2014年式のグラストラッカーは、最近の取引で価格が上昇しており、走行距離が5,000km未満のもので42.6万円の買取価格が付いたこともあります。
スズキ グラストラッカーは現在も根強い人気を誇り、買取価格の下落も少ないため、早めの売却がおすすめです。
ポイント2:走行距離
スズキ グラストラッカーは、走行距離が短いほど高値が期待できますが、年式が古く極端に走行距離が短い場合、必ずしも高額査定につながるとは限りません。定期的に乗られていないバイクは、コンディションが良くない可能性があるためです。
一般的に走行距離が5,000kmを超えると売却額が下がりやすいものの、1万kmを超えていても、メンテナンスが行き届いていれば高値での買取が期待できます。そのため、普段から車体をきれいに保ち、消耗品の交換やオイル交換など、基本的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。
ポイント3:状態
バイクの買取価格には、車両の状態が大きく影響します。特に、傷やサビが少なく、エンジンや電装品、足回りが良好な状態であれば高価買取が期待できます。また、エンジンのスムーズな始動も評価ポイントの一つであるため、査定前にバイクを10分ほど走行させてエンジンを温めておくとよいでしょう。
普段からメンテナンスをしっかり行ない、バイクの状態を整えておくと高価買取のチャンスが広がります。
ポイント4:修復歴の有無
修復歴があるバイクは、買い手にとってリスクがともなうため、評価が下がりやすい傾向にあります。「修復歴あり」と判断されるバイクは、メインフレームやハンドルストッパー、シートレールなどの主要部分の修理・交換履歴があるものです。
しかし、修復歴があるからといって売却を諦める必要はありません。修復歴を正直に申告すれば売却は可能です。ただし、修復歴を隠して売却しようとするとトラブルの原因となるため、必ず正直に申告しましょう。
スズキ グラストラッカーを高く売るための注意点
ここでは、スズキ グラストラッカーを高値で売却するための注意点を3つ紹介します。
洗車して車体をきれいに保つ
バイクを高く売るためには、査定前に洗車して車体をピカピカに磨いておくことが重要です。きれいなバイクは印象が良く、査定時に高評価を得やすくなります。
洗車の際は、ブラシを使って細かい部分まで丁寧に掃除し、新しい傷を付けないよう注意が必要です。洗車後には、ワックスやツヤ出し剤、メッキパーツ専用の磨き剤を使用して仕上げるとバイクのツヤが増し、査定時に好印象を与えられます。
また、ステッカーが貼ってある場合は、きれいに剥がしておきましょう。
傷や凹みは修理しないで出す
バイクの傷や凹み、サビなどは無理に修理せず、そのままの状態で査定に出すことをおすすめします。修理費用が高額になる場合が多く、修理後の買取価格を考慮するとかえって損をする可能性があるためです。
また、市販の研磨剤を使って傷を修理しようとすると、磨きすぎて下地が見えてしまったり、塗装を傷めたりするリスクがあるため、手を加えないほうが無難です。買取業者はそもそもある程度の修理を前提に買取を行なう場合が多いので、こちらでは何もせずに査定に出しましょう。
純正パーツを用意する
カスタム車の場合、人気のあるパーツを使用していれば高価買取の可能性もありますが、一般的にはフルノーマルの状態が好まれます。純正パーツがそろっていると、次のオーナーがノーマルかカスタムかを選択できるので需要が高まり、買取価格は上がる傾向です。
そのため、バイクを売却する際は、カスタムパーツを純正パーツに戻すのがおすすめです。自分で交換できなくても、純正パーツを一緒に査定に出すと、マイナス査定を避けられる可能性が高くなります。