ヤマハ NMAX155の特長と買取相場の傾向
ヤマハ NMAX155は、2017年に登場したミドルサイズスクーターです。排気量が155ccで「軽二輪」に該当するため、スクーターでありながらも高速道路を走ることができます。2016年に登場したヤマハ NMAX125とコンポーネントの多くが共通となっていますが、ステッチをあしらったレザーシートなどに違いがあります。しっかりとした走りができるスクーターが欲しい方におすすめです。
また、高効率燃焼と高い冷却性、ロス低減の3点に焦点を当てたBLUE COREエンジンを搭載している点も特徴です。初登場時のスペックは、水冷4ストロークOHC単気筒で最高出力15PS/8,000rpm、燃料供給方式はフューエルインジェクションでした。燃料消費率は時速60kmで49.9km/L、タンク容量は6.6Lです。
2017年モデルの全長は1,955mmで全幅は740mm、シート高は765mm。車両重量は128kgで、ライバル車であるホンダのPCX150 やPCX160よりも軽くなっています。
ヤマハ NMAX155の平均買取相場は3.7万~26.9万円です(2024年8月30日時点)。初登場時の新車価格が税抜き35万円、2023年モデルのメーカー希望小売価格が税抜き38.5万円であることを考えると、状態次第では購入時の半額以上の価格で買い取ってもらえることがわかります。
なお、過去5年間の買取相場の推移を見ると、緩やかな下降傾向にあります。
ヤマハ NMAX155を高く買い取ってもらうためのポイント
ヤマハ NMAX155の査定におけるポイントは以下のとおりです。
ポイント1:型式
ヤマハ NMAX155は2022年にモデルチェンジを行なっているため、型式が2種類あります。初登場時の型式は2BK-SG50Jで、スペックは先述したとおりです。
2022年に行なわれたフルモデルチェンジで、型式は8BK-SG66Jになりました。このモデルチェンジは排ガス規制に適合するためのものです。エンジンは前型式と同じ水冷4ストロークOHC単気筒で、最高出力や燃料供給方式などは変更されていません。
ただし、燃料消費率は時速60kmで49.8km/Lから50.1km/Lへ、燃料タンク容量は6.6Lから7.1Lに変更されました。そのほかにも、スマートフォンと接続できるY-ConnectやSmart Motor Generatorといった新機能が追加。また、外観デザインが一新されたところもポイントです。
型式別の平均買取価格を見ると、2BK-SG50J型が15.7万円、8BK-SG66J型が27.3万円です(2024年9月13日時点)。
ポイント2:状態
バイクの査定において、車体の状態は大切です。特に評価されるポイントとしては、外観、エンジン、フロント・リヤ周りの3つが挙げられます。
外観では、車体に傷やへこみ、錆びなどがないかをよくチェックしましょう。これらがあると中古市場で売れにくくなり査定価格が低くなってしまうため、できる範囲で修復しておくのがおすすめです。
エンジンは査定において最も重要で、オイル漏れや滲み、臭い、異音の有無などがチェックされます。また、操作性や安全性を左右するフロント周りやリヤ周りの状態も、厳しく確認されるポイント。なかでも、ブレーキやサスペンションの状態は査定における大きな評価ポイントです。
ヤマハ NMAX155の状態別の平均買取価格を見ると、新車であれば30万円、良好な状態であれば18万~28万円程度、少しでも難がある状態であれば10万円前後となっています(2024年9月13日時点)。
ポイント3:走行距離
一般的に、走行距離は長くなるほど査定価格が低くなるといわれています。これは、走行距離が長くなると、パーツの消耗具合が激しくなったりエンジンに負担がかかっていたりするためです。査定基準は5,000kmごとに分類され、3万kmまでが一つの目安とされています。
ヤマハ NMAX155の走行距離別の平均買取価格を見ると、5,000km未満で23.7万円、5,000~1万kmで19.5万円、1万~2万kmで16.7万円、2万~3万kmで15.2万円です。走行距離が3万kmを超えると平均額はさらに下がり、10万円前後になってしまいます(2024年9月13日時点)。
売却を考えている方は、走行距離がまだ短いうちに査定に出したほうがよいでしょう。
ポイント4:ボディカラー
ヤマハ NMAX155には、さまざまなカラーラインナップがあります。初登場時のカラーはマットディープレッドメタリック3、マットグレーメタリック3、ホワイトメタリック6の3色でした。その翌年にはマットブラック2、ビビッドパープリッシュブルーカクテル5が加わっています。
2022年のモデルチェンジ時にはカラーが一新され、マットダークグレーメタリック8、マットブルーイッシュグレーメタリック3、マットダークブルーイッシュグレーメタリック4の3色が登場。さらに、2023年にはレッドソリッドHとホワイトメタリック6が加わっています。
カラー別の平均買取価格を見ると、最も高いのはブルー系で18.5万円です。次いで高いのはブラック系の17.9万円で、ホワイト系も16.7万円で比較的高い買取価格となっています(2024年9月13日時点)。
ヤマハ NMAX155を売却に出す場合は、上記4つのポイントを意識してみてください。