ヤマハ YZF-R25の特長と買取相場の傾向
ヤマハ YZF-R25は、2013年に東京モーターショーで登場した「R25」の市販モデルです。「YZF」はヤマハのスーパースポーツバイクに付けられる名称であり、YZF-R25は「毎日使えるスーパースポーツ」というコンセプトのもと、国内外で発売されました。
初期モデルの最高出力は36ps/1万2,000rpmとパワフルでありながら、使い回しの良さから人気を博しています。
2015年には国内向けのABS仕様車が発売され、同年に兄弟モデルであるYZF-R3が登場しました。2018年には、R25の生産拠点であるインドネシアにおいてマイナーチェンジモデルが発表されます。このタイミングで外装デザインが新しくなり、倒立フォークやLEDヘッドライトも採用されました。
当時は、初期モデルと同様にABSを搭載したモデルと搭載していないモデルの2タイプで展開していましたが、2021年以降はABS搭載モデルのみとなっています。
また、2022年には排ガス規制に対応したモデルがリリースされました。エンジンやフレームは初期モデルと変わらないものの、よりスポーティかつ高級感のあるデザインに変更され、利便性も向上。街乗りからツーリングまで幅広く楽しめるバイクとなっています。
YZF-R25の買取相場は~48.2万円(2024年8月9日時点)程度です。ただし、年式が新しいものほど買取価格は上がりやすく、2022年以降に製造されたモデルは37万円程度で取引されています。なお、買取価格はバイクの状態や走行距離、条件によって変動するため一概にはいえません。
ヤマハ YZF-R25を高く買い取ってもらうためのポイント
ヤマハ YZF-R25を高く売却するには、以下の7つのポイントを押さえることが大切です。ここでは、それぞれのポイントを解説します。
ポイント1:グレード
YZF-R25は、ABSの有無でタイプが分けられ、2021年以降のモデルはABSが搭載されたものに限定されています。買取価格としては、ABS搭載モデルのほうが高値になりやすいようです。ただし、状態や走行距離によって買取価格が変わるため、事前に査定を受ける必要があります。
ポイント2:年式
YZF-R25は、2014年に発売された初期モデルを皮切りに、2015~2017年には専用カラーの追加、2019年にはマイナーモデルチェンジなどが行なわれました。
初期モデルと比べて現行モデルのほうが高価買取される傾向にありますが、初期モデルでも状態が良好であれば高値で取引されるケースがあります。
ポイント3:走行距離
基本的にバイクは走行距離が短いほど買取価格が高くなります。YZF-R25も例外ではなく、例えば2019年式の場合、走行距離5万kmを超えるバイクの買取相場は10万円程度ですが、5,000km未満の場合は31万円程度です。
ただし、バイクの査定は走行距離だけでなく車体の状態や年式なども加味して行なわれます。そのため、走行距離が短いからといって高く売れるとは限りません。
ポイント4:ボディカラー
2014年に登場した初期モデルのYZF-R25は、「レッド×ホワイト」「ブラック」「ブルー×マットシルバー」の3色展開でした。特に、「ブルー×マットシルバー」は、初めて採用された色として注目されました。
その後、2018年には「ディープパープリッシュブルーメタリックC」「ブラックメタリックX」「ホワイトメタリック6」の3色、2023年モデルには「ダークブルーイッシュパープルメタリック3」が追加されるなど、さまざまなカラーバリエーションを展開しています。
全体的に見ても、ブルー系の人気が高く、比較的買取価格も高めです。
ポイント5:状態
バイクの買取価格は、劣化が少なく新品に近い状態のものほど高くなる傾向があります。例えば、フレームやサスペンションの歪み、タイヤの劣化などは査定に影響するため注意が必要です。ただし、メンテナンスが行き届いており、良好な状態に保たれているバイクは、購入から時間が経過していても高値が付く可能性があります。
ポイント6:売却のタイミング
バイクは、新生活が始まる3~4月に需要が高まります。また、6~7月のボーナス時期は、バイクの購入者が増えるタイミングです。こうした時期は、高価買取が期待できるため売り時といえるでしょう。
また、天候もバイクの査定価格を左右するポイントです。特に、天候が安定しない梅雨時や台風の季節は、バイクを手放す人が減ります。こうした時期は、バイク専門店で在庫を確保するために、高値で買い取るケースが増えるでしょう。
ポイント7:修復歴の有無
バイクの中古車は、メインフレームの修正および交換歴の有無を明らかにするように、一般社団法人自動車公正取引協議会発行の「二輪自動車公正競争規約集」において定められています。
たとえ事故経験がなかったとしても、メインフレームに損傷があれば「修繕歴あり」と見なされるため注意が必要です。こうしたバイクは、購入者が見つかりにくく、買取価格も下がりやすくなります。
ヤマハ YZF-R25の買取価格を上げるための必須事項
ヤマハ YZF-R25を売却するにあたって買取価格を上げるためには、以下を満たすことが大切です。ここでは、3つのポイントを解説します。
売却前に洗車をする
状態が良いバイクでも、汚れがひどければ査定に響きます。バイクは売却前に洗車をしてから持ち込んだほうが賢明です。
また、ステッカーなどを貼っている場合は洗車時に剥がすことをおすすめします。このとき、ステッカーの跡が残らないように丁寧に洗車しましょう。
無理に修理しない
バイクは状態が良いほうが高価買取につながります。しかし、エンジン本体や電気系統などの不具合は修理費用が高く、買取価格より上回るケースもあるため注意が必要です。また、スキルや知識がない人が無理に修理することで、反対に状態が悪くなる恐れもあるでしょう。
修理が難しいと判断した場合は、バイク専門店に相談して査定価格と比較したうえで売却を検討することをおすすめします。
純正パーツを用意する
バイクユーザーのなかには、カスタムを楽しむ人も多いでしょう。しかし、カスタマイズされたバイクは好みが分かれるため、ノーマルバイクのほうが高く売れる傾向があります。
売却をする際に、純正パーツに戻すことが高価買取のポイントです。自分で戻せない場合は、純正パーツをバイク店に持ち込むとよいでしょう。また、将来的に売却を検討している場合は、純正パーツを廃棄せずに保管する必要があります。